• 読者の声

タイトル【No.742】「初心を振り返る ― 新国立競技場採択案をめぐって」
発行日:2016/02/04
読者の声

◆ 自治体職員 平岡 直也氏(2016/02/07)

メールニュース742の感想につきまして

公共建築を適正に建設、維持管理するため、設計と施工を分離させるというのが大原則である、という認識が、恥ずかしながら私には明確にはありませんでした。

今回の新国立競技場が、設計施工一貫で行われることは低コストかつ限られた期間内での建築に寄与するものと思います。

しかし、結果として、維持管理の効率性その他建築としての品質を犠牲にしたという後世の評価にならないよう、適切に施工管理されるべきであり、また、今後の公共建築では、設計の審査を適正に行いつつ、設計施工分離の原則が引き続き尊重されるべきであろうと考えます。

設計施工分離の原則を堅持するうえでは、「設計の適正な審査」が課題だと私は思います。
同じ自治体内でも、設計・工事部署の職員が維持管理に適さない施設を設計施工したりしていますし、また、工事費や工期の適正化も重要な観点だと思いますので。

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