• 読者の声

タイトル【No.755】「厚労省・千葉県による言論抑圧 ―安房10万人計画と亀田総合病院事件―」
発行日:2016/05/05
読者の声

◆ 埼玉大学名誉教授 小野五郎氏(1950/01/01)

厚生行政の闇はもっと深い

小生は、かつて埼玉社会保険医療協議会会長を五期務めた経験がある。その時、医療技
官の質の悪さや組織そのもののだらしなさに半ば呆れつつ、強力に指導し、莫大な額に
上る保険診療費の不正受給を停止させるなどの改善に努めた。残念ながら、そうした問
題は一埼玉県に止まらず、全国的に行なわれていることであり、ために垂れ流されてい
る保険医療費は年数千億円にも達する可能性がある。

さらに、医療保険制度のみか、すでに明らかになったように年金保険行政に代表される
厚生行政全般にも広く病巣は蔓延しており、幾度となく大騒ぎを惹き起こしながらもい
まだほとんど改善されてない。

となると、厚生行政そのものが根元から腐っているのではないかと疑わざるをえない。
すなわち、問題の根は、医療・年金・保育など「福祉」という美名の下に滴る甘い汁に
引き寄せられた利権屋・族議員が、保守・革新を問わず強い力を持って跋扈し、その下
で旧厚生官僚の系統が利権を欲しいままに振り回しているところにある。逆から言えば
、彼らを一掃しないかぎりは、聖域「福祉予算」にメスが入ることなく、冗費ばかりが
膨張することになろう。


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