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タイトル【 No.834】「特ダネではないけれど(20) 政治のPDCA」
発行日:2017/11/16
読者の声

◆ 福井県  福井 康人氏(2017/11/17)

読者の声

松浦 祐子  様

良いご意見ありがとうございました。
日本の議会制民主主義は国民にごまかしを言って党利党略ばかりを優先しているのが当たり前になってしまいました。

格差と贅沢の上に立ちはだかっている養殖議員のように己と党と仲間を守る意識が強く世の実態からかけ離れ日本の破滅を誘導しています。

国民からの政党助成金や国から{税金から}の莫大な出資もむなしく消え去り、バカらしくて選挙にも真剣になれず困ったものです。

他の国なら暴動が起こるでしょうが殆どの日本人はアべノミクスどころか自分自身をガードしなければならないのでじっと我慢をしております。

あまりにも身勝手すぎる自民党中心の政略{解散劇も含めて}はいつまで続くのでしょう。

自民党のなかにも野党のなかにも沢山改革派がいるのになぜ育たないのでしょう。

議員の傲慢さと裕福さが勤勉な国民の苦しみを阻害しております。

松浦さんのご指摘にあるような外国の選挙方法と有権者の関心を持たせる草の根運動ができないものでしょうか?

以前から各市町村に改革委員会があって数人が配置されていますが名目だけでさっぱり活動しておりません。予算が少々でているはずですから松浦さんや構想日本の加藤先生が先頭に立っていただいて有権者の勉強会を展開していただけないでしょうか?

よろしくお願い申し上げます。


◆ A氏(2017/11/16)

No.834の巻頭寄稿文への一言

巻頭寄稿文への一言

まず,「PDCAサイクル」について,実務では,C→A→P→D,の順番になる.プラン(計画)を策定するには,その前の段階でのチェックとアクションが不可欠だからである.

ここを押さえないと,「PDCAサイクル」は思わぬ悪循環に陥る可能性がある.

さらに,寄稿文では,このサイクルをまわす主体が一つではないことに違和感がある.政党各党が主体に「プラン」と「実行」をして,有権者が「チェック」だけをして,「改善」は主体がどちらかあいまいである.ごちゃ混ぜなのだ.

政党としての「CAPD」と,有権者としての「CAPD」があるはずで,その媒介をするのがマスコミ報道の役割ではないか?

有権者目線では,マスコミ報道に大きな落とし穴があるのではないか?と疑うのだ.

つぎに,首相の解散権が問題だという.それが,憲法上不明だから「解釈」になり,諸外国の事例もあげて問題だというなら,憲法改正で対処せよと主張されているのだろうか?日本の衆議院が「解散」されるのは,参議院との優越的権限の根拠ではなかったか?

おしまいに,寄稿者はスウェーデンの事例を挙げている.すでに日本は高齢者人口が成人のおおくを占めているから,選挙では高齢者票がものをいう.それで若い世代は本当によいのだろうか?ここに,「選挙の限界」という民主国家として根幹にふれる驚くべき問題がある.

ヨーロッパという歴史的にも緊張を強いられる地域で生き残るには,国民が覚悟をもって生活しなければならない.つまり,国民意識がそもそも高いのだ.一方,わが国は恵まれすぎた.幸せな国民が,今日も「のほほん」と生きている.そんな国民を,「政府は統率しなければならない」.これが,ハイエクの言う『隷従への道』をまっしぐらに進む日本という国ではなかろうか.

以上です.

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