• 読者の声

タイトル【No.889】 「特ダネではないけれど(28)ヘルスリテラシー」
発行日:2018/12/13
読者の声

◆ 自治体職員 平岡 直也氏(2018/12/14)

「特ダネではないけれど(28)ヘルスリテラシー」の感想につきまして


上手に医療にかかるためのポイントも、大変参考になりましたが、ヘルスリテラシーから、政治リテラシー・政策に対するリテラシーへ話を敷衍させたところに、目からうろこが落ちる感じがしました。

政治家、そして私のような行政マンなどは、医療における医師や看護師等の専門職であり、患者にあたる市民のみなさまに、情報を提供し、選択肢を示し、一つ一つ、胸に手を当てて意思決定をしていただく。それが分をわきまえた自治のあり方なのかな、と思いました。

医療と政治・行政の違いは、個々の患者にかかわるだけでなく、様々な利害関係人がいる社会(人間集団)が相手であり、相反する利害関係を調整し、ときには一部の人の意思に反した対応をとることもあるというところでしょうか。

また、行政の仕事に関しては、事務的実務的なところではいちいち住民の方にご意見を伺うことが非効率になり、停滞させてしまう場合もあるので、何でもかんでもお伺いを立てるというのは現実的ではないかもしれません。それでも、常に住民のみなさま、その代表たる議員の方々などの声に耳を傾け、真摯かつ誠実に向き合う姿勢が大事でしょう。

同時に思うのは、行政マンもまた一市民であるので、自分自身が市民として地域の課題、国の課題と向き合い、意思決定をしていくことが基本にあるべきように思います。

そうすることが、構想日本が提唱する「自分ごと化」につながり、政治や政策の熟度を増していくことにつながるのではないでしょうか。

言うは易く、行うは難し。言うだけでなく、身を以て少しでも実践実行し、理想に近づけていきたいと思います。

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