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タイトル::【No.736】「公開討論会を活かせば未来は明るい」
発行日::2015/12/17
本文:
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     J.I.メールニュース No.736 2015.12.17 発行

     「公開討論会を活かせば未来は明るい」

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【1】<巻頭寄稿文>
 
   「 公開討論会を活かせば未来は明るい 」

一般社団法人公開討論会支援リンカーン・フォーラム代表理事 内田 豊


【2】<お知らせ> 

   (1) 第219回J.I.フォーラム  12月24日 開催   
 
      「2016年に向けて」

   (2) 今後の構想日本の活動

   (3)「現場みらい塾」 第3期 開催中

【3】<ご紹介>

   (1)クラウドファンディング

     日本ラオス合作映画製作費への寄付のお願い 12月25日締切 

   (2)シンポジウム 

    「子どもの虐待を低減するシステムの構築」 12月20日
 
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【1】 「 公開討論会を活かせば未来は明るい 」

一般社団法人公開討論会支援リンカーン・フォーラム代表理事 内田 豊

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あちこちの選挙で、立候補者を一堂に集めた公開討論会が開催されていることをご存じだろうか。

公開討論会は約20年前から広がり始め、現在では全国の自治体で、国政選挙だけでなく首長選や県議選などでも開催されるようになってきている。公開討論会に行けば政策の違いはもちろんのこと、それぞれの候補者の問題意識、政治への取組姿勢などが良くわかる。

これらは誰に投票すべきかの有力な判断材料となる。

実際に参加してみれば分かるが、上手に運営された討論会は、テレビの討論番組よりもずっと面白く、知的興奮が味わえる。この公開討論会を開催しているのは選挙管理委員会ではなく、地元の青年会議所や主婦のグループなど、一般市民だ。

「公職選挙法」に違反しないように運営しなければならないが、この法律は一般市民には非常に難解だ。また、利害が相反する候補者達との間で、出席交渉をまとめ上げなければならない。さらに有権者に大勢来場してもらい、満足してお帰りいただく必要がある。

これらの運営には特別なコツがいる。経験上そのコツを踏み外すと、ほとんど失敗してしまうほど繊細なものだ。

そのコツを、リンカーン・フォーラムが体系化し、公開討論会の開催者に指導している。

例えば「出席を渋る候補者とどのように交渉すれば成功するか」、「会場からの野次を予防するにはどうすればいいのか」など、民間企業のトップセールスも驚くような極意が満載だ。

また、コーディネーターの派遣、開催方法の出張講演、コーディネーターの養成講習会の実施、解説DVD提供など、公開討論会の運営に関する様々な支援サービスを提供している。

リンカーン・フォーラムは公開討論会を一層普及させるため、最近、指導者の育成に力を入れ始めた。その第一弾として、コーディネーター・指導者の認定資格制度を始める。また、全国規模の施設企業との提携による、快適な会場の格安提供なども計画している。

さらに、来年夏の参議院選から選挙年齢が18歳に引き下げられることを契機に、中学や高校で授業の一環として、「公開討論会」を活用してもらおうと考えている。

30歳未満の若者の投票率が80%近くにも達するスウェーデンでは、中学や高校の授業の中で税金の使い道を調べたり、生徒がグループに分かれて各政党の政策を勉強するなど、公教育の中に民主主義を自ら学びとる仕組みが根付いている。

一方で日本の公教育は、ようやく緒に就いたばかりで、若者の投票率は40%未満だ。

そこで、日本の生徒も授業で民主主義の理念を学び、その総仕上げとして本物の選挙の公開討論会を見学する。そして会場に設置した投票箱に模擬投票する。

本物の選挙の開票後に模擬投票の結果を開票し、本物の選挙結果と比較して、その差異をグループで話し合い、発表する。

このサイクルと体験学習で、生徒は民主主義を自ら体得する。その結果、若者の投票率は向上していくだろう。

子どもたちが両親に、「来週、授業で公開討論会に行くけれど、お父さん達は行くの?」と聞いて、両親が「そんな機会があるなら行ってみようか」となれば、日本の未来も明るい。


公開討論会の開催情報や、開催方法はこちらのWebサイトで  http://www.touronkai.com

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内田 豊 (うちだ ゆたか)

山一證券、証券系IT企業を経て、現在、みずほ証券に勤務。公認情報セキュリティマネージャー。1997年千葉県市川市長選で公開討論会を主催。同年、リンカーン・フォーラムの前身組織に参画。2000年にリンカーン・フォーラムを独立させ、全国へ公開討論会の普及・指導に当たっている。

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 加藤からの一言

 多くの読者のみなさんの町でも公開討論会が行われていると思います。次回は是非足を運んでみてください。

 また、選挙権年令の引き下げに伴い、学校での政治教育や若者の政治参加を進めるという活動も拡がり始めています。リンカーンフォーラムの活動を含め、これらが有機的につながるよう、読者のみなさんも地元でお力添えください。

 その場合の必要な情報に関するお問い合わせは構想日本でも受けつけます。

 ~代表加藤とリンカーンフォーラムのかかわり~

 NGO時代のリンカーン・フォーラムでは「会長」。今現在、一般社団法人のリンカーン・フォーラムでは、「顧問」に就任。

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
 info@kosonippon.org
 いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載しています。メルマガにて抜粋掲載をさせていただくこともございます。
http://www.kosonippon.org/mail/index.php

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【2】(1)第219回J.I.フォーラム  12月24日 開催 

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   「2016年に向けて」

今年は、安保法制やTPPなど日本の将来を左右する重要な政治課題に一応の結論が出ました。

しかし、運用はこれからです。さらに、先を見ると、国内的には財政問題は崖っぷちにあり、金融政策にも手詰まり感があります。また中東における紛争はヨーロッパさらには世界に波及する兆しを見せています。

いわゆるグローバリゼーションに遅れないようにといった次元ではなく、マクロに世界の動きを受けとめて、日本の社会、政治を考えることがますます重要になっています。

私たちは来年に向けてどのような心構えをしないといけないのか、政治、経済をリードするゲストの方々にお話し頂きます。

  ◯日 時:平成27年12月24日(木)  18:30~20:30(開場18:00)

  ◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

  ◯ゲスト:平 将明 (衆議院議員)

       細野 豪志 (衆議院議員)

   横尾 敬介 (経済同友会 副代表幹事・専務理事)      

  ◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

  ◯定  員:120名

  ◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
                ※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

  ◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
          ※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

    「頤和園(いわえん)溜池山王店」港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
  
  ※フォーラムへのご参加は12月24日(木)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

  お申し込みはこちらから http://www.kosonippon.org/forum/index.php 
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(2)《今後の構想日本の活動》

 《行政関係》

2016年2月13日(土) 茨城県 行方市「第6回なめがた市民100人委員会」

    2月28日(日) 福岡県 大刀洗町事業仕分け

   今年度の実施一覧はこちらからご覧いただけます→ http://kosonippon.org/blog/?page_id=145

  《その他》

2015年10月~隔週月曜日 京都大学経済学部 「公共経営論2」講義 (代表 加藤秀樹)

      公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めています。これまでのゲストは、

      衆議院議員 河野 太郎氏、京都信用金庫 理事長 増田 寿幸氏、株式会社商工組合中央金庫 執行役員 小林 利典氏、財務省 近畿財務局長 武内 良樹氏、財務省 主税局主税企画官 関 禎一郎氏、厚生労働省 社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室長 榊原 毅氏、南日本ヘルスリサーチラボ代表、医師、前夕張市立診療所長 森田 洋之氏、前松阪市長 山中 光茂氏、浜松市長 鈴木 康友氏、外務省 高田 真理氏、小西美術工藝社 アトキンソン・デービッド・マーク氏。

      次回は、元ラグビーワールドカップ日本代表 平尾 剛氏。

2015年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論II」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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(3)「現場みらい塾」 第3期 募集中

政策シンクタンクPHP総研と共同で昨年度スタートした「現場みらい塾」。

その特徴は、

  1.地域経営の第一線で活躍している講師陣

  2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム

  3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム


昨年の第1期受講生の反響と要望の大きさを考え、今年度は第2期(5月~8月)に続き、第3期(11月~2016年2月)を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

また、講義は4回ですが、内容は毎回独立していますので1回づつの参加もできます。

『第3期』は次の通り  ※日程が変更になりました

第3回:2016年1月16日(土)10時~18時
第4回:2016年2月6日(土)13時~18時半、7日(日)10時~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/11/22.php

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【3】<ご紹介>

 構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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(1)クラウドファンディング
 
  日本ラオス合作映画製作費への寄付のお願い 12月25日締切

日本・ラオス初の合作映画「サーイ・ナームライ」を製作している森卓(もりたく)と申します。昨年5月から始動したプロジェクトで、先月11月29日に無事クランクアップとなり、現在、日本にて編集・仕上げを行なっております。

本映画は「人の絆」がテーマで、ダム建設という史実をもとにラオスの豊かな大自然と、その環境で育まれる心優しいラオスの人々と素朴な生活を描いています。実在した日本人青年と、現代ラオス女性とのほのかな恋愛も盛り込まれています。映画館が全国に5ヶ所、映画産業のないラオスで製作される映画では最大規模のものです。

映画資金があと500万円ほど不足しています。現在、クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/japan-laos-movie)で、目標金額を300万円とし、約90名の方々よりご支援頂いておりますが、まだ半分ほどしか集まっておりません。ファンドの規定により12月25日までに目標金額に到達しなければ資金を一銭も得られません。

期限は残り9日間となりました。日本ラオス初の合作映画を完成させる為にも、皆様のご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

※寄付は下記サイトより3000円よりご支援頂けます。
https://readyfor.jp/projects/japan-laos-movie

2015.10.02 森卓さんのメルマガ 参考 http://www.kosonippon.org/mail/detail.php?id=733

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加藤からの一言 

今回のプロジェクトの中心となっている森卓さんはじめ、多くの人がほぼボランティアで頑張っています。今、映画完成のためにあと一歩足りない資金をクラウドファンディングで集めています。

目標金額は300万円、今半分が集まっています。締め切りは12月25日のクリスマス!

是非ともラオスとの友好の懸け橋として、クラウドファンディングが達成するよう応援をお願い申し上げます。(加藤 秀樹)

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(2)シンポジウム 

 《科学技術振興機構 RISTEX 第1回キックオフ・シンポジウム》

  メルマガ執筆者、友田明美さんからのお知らせです。


《科学技術振興機構 RISTEX 第1回キックオフ・シンポジウム「安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」》

 『養育者支援によって子どもの虐待を低減するシステムの構築』

子ども虐待防止には親(養育者)の抱える問題の解決が最重要ですが、子どもに比べ、養育者の支援は大幅に遅れております。

当事者と関係機関が協力し合い、個々の家庭の実情に合った柔軟で効果的な支援が提供できるよう、子育て中の方々から支援の専門家まで、この問題に関心をおもちの幅広い範囲の皆さまと議論して参りたいと考えております。

児童虐待問題や養育者支援に関心をお持ちの皆さま、どうぞ奮って御参加頂きますようお願い申し上げます。(本文より抜粋)


◇日 時:2015年12月20日(日) 12:45~18:00

◇会 場:JST東京本部別館2階 会議室 (東京都千代田区五番町7 K’s五番町)

     ※ 地図はこちら ⇒ http://www.jst.go.jp/koutsu_map2.html

◇登壇者:理研脳センター黒田公美、福井大教授・友田明美、京都大教授・落合恵美子、東北大教授・水野紀子、日本小児科医会会長・松平隆光、首都大学東京教授・阿部 彩、筑波大学教授・安梅勅江、さいたま児童相談所参事・山下浩、立命館大学教授・中村 正、子どもの虹情報研修センター臨床心理士・中垣真通、チャイルドファーストジャパン(CFJ)理事長・山田不二子 その他

◇定 員:90名

◇参加費:無 料

◇事前参加申し込み先:youikusha2015shien@gmail.com

           お名前、フリガナ、ご所属を明記の上、お送りください。

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 友田明美さんのメルマガ 参考 http://www.kosonippon.org/mail/detail.php?id=666

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