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タイトル::【No.741】「靖国神社の入場券」
発行日::2016/01/28
本文:
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     J.I.メールニュース No.741 2016.01.28 発行

         「靖国神社の入場券」

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【1】<巻頭寄稿文>
 
   「靖国神社の入場券」

       元岐阜県加子母村長   粥川 眞策

【2】<お知らせ> 

   (1) 第220回J.I.フォーラム  本日開催  是非参加を
   
     自分の町、国だけでなく地球も「自分事」に!
 
     地球温暖化に関する、国際会議、京都議定書から昨年末のCOP21などのおさらい解説もします

   (2) 今後の構想日本の活動

   (3)「現場みらい塾」 第3期 開催中

【3】<ご紹介>

 第215回J.I.フォーラム「で、どうする ー 新国立競技場」のゲスト 山嵜 一也様からのお知らせ

 (1)東京文化資源会議第2回公開シンポジウム

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【1】「靖国神社の入場券」

       元岐阜県加子母村長   粥川 眞策

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粥川さんは折にふれて、今の世相、社会で起こっていることについてのお考えを送って下さいます。

マスメディアに登場する、もっともらしいけれど浅いコメントではなく、深く噛みしめるべきものが多いと思います。(構想日本代表 加藤 秀樹)

 * * * * *

沖縄の米軍基地問題で日本が揺れていますが、私はこれについて、考える事があると思っています。

昭和二十年三月、米軍の進攻を前に沖縄の女子学生たちは、私たちの卒業証書は靖国神社の入場券ですと言い、「ひめゆり部隊」などで献身的な活躍をし、莫大な犠牲を払いました。

男子学生も「健児の隊」として「斬り込み隊」に加わり、十六、七才の青少年たちは、「郷護隊」として百数十名の戦死者を出しました。

また太田海軍司令官は、海軍が後退すれば、後方の壕や洞窟の住民を追い出して戦わねばならない事を知り、撤退を断念し、後方の盾となるのを覚悟して全員玉砕しました。

その司令官が海軍次官宛に打った電文によれば、

「‥‥婦人ハ率先軍ニ身ヲ挺シ、看護婦、炊事婦ハモトヨリ、砲弾運ビ、挺身斬リ込ミ隊ヲ申シ出ズルモノアリ、所謂敵キタリナバ、老人・子供ハ殺サルベク、婦女子ハ毒牙ニ供セラルベシトテ、親子生別シ、娘(幼女)ヲ軍門ニ捨ツルアリ、看護婦ニ至リテハ、軍移動ニ際シ、衛生兵既ニ出発シ、身ヨリナキ重傷兵士ヲ助ケテ‥‥。一木一草焦土ト化セン。糧食六月一杯ヲ支フルノミナリト謂フ。沖縄県民斯ク戦ヘリ、県民ニ対シ、後世、特別ノ御高配ヲ賜ハランコトヲ‥‥」

と書かれています。

また、沖縄が日本に未だ復帰されなかった当時、甲子園に出場した沖縄県の球児たちは試合がすむと涙をこぼして、球場の土をカバンに詰めていました。

私は沖縄県の人たちの国に対する熱い想いを、痛烈に感ぜざるを得ませんでした。

沖縄戦を顧みるとき、日本人が信義を重んずる国民ならば、この太田海軍司令官の言葉以上に重いものはないはずです。

わたしは、沖縄の基地を内地の富士山麓あたりに移し、小さな前進基地※を、沖縄に設けるべきだと思います。

沖縄県民に対する信義から言って、沖縄に基地を造ることは間違っています。国立公園は大切ですが、それ以上に、沖縄県民との信義が大切です。歴史を忘れて、国づくりは出来ません。 


 ※前進基地 本隊が行き帰りの際、兵站・補給のために寄ることが出来る基地。

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粥川 眞策 (かゆかわ しんさく)

大正13年岐阜県加子母村に生れる。小学1年生のとき満州事変と上海事変、2年生のとき五・一五事件、5年生のとき二・二六事件が起る。中学1年生のとき日中戦争、高校2年生のとき太平洋戦争が始まる。高校卒業後岐阜市役所に勤務、昭和19年軍隊に入隊、20年復員、戦後食料増産に励み、のち林業で生計を立てる。昭和38年村議員に当選。昭和49~昭和60年 村議長に就任。平成3~17年の合併まで村長就任。

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【2】(1)第220回J.I.フォーラム  本日開催! 

「産業革命から「1.5℃」の気温上昇! 可能か。できなければどうなる。」

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昨年末、COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)が「パリ協定」を採択しました。
 
この会議が始まって20年目にしてすべての締約国(195カ国)が「産業革命前からの世界平均気温の上昇を2℃より低く抑え、1.5℃を目指そう」と決めたのは画期的です。

これは、二酸化炭素など温室効果ガスの具体的な抑制量は各国に委ねられるとしても、災害、文化、経済など様々な面で世界全体が温暖化の行く末に危機感を持っていることの現れでしょう。

私たちはこれをどう受け止め何をすべきなのか、一般財団法人地球・人間環境フォーラムとの共催で、3人の異なる分野の専門家の話を伺いながら一緒に考えたいと思います。

  ◯日 時:平成28年1月28日(木)  18:30~20:30(開場18:00)

  ◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

  ◯ゲスト:岩谷 忠幸 (気象キャスターネットワーク)

        亀山 康子 (国立研究開発法人 国立環境研究所)

       水口 哲  (博報堂)   

  ◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

  ◯主 催:構想日本

  ◯共 催:一般財団法人地球・人間環境フォーラム

  ◯定 員:160名

  ◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
                ※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

  ◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
          ※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

    「頤和園(いわえん)溜池山王店」港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
 
  ※空きがございます。参加ご希望の方は、直接会場にお越しください。

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(2)《今後の構想日本の活動》

 《行政関係》

2016年1月30日(土) 滋賀県 高島市「市民ワークショップ」第1回

   2月13日(土) 滋賀県 高島市「市民ワークショップ」第2回
         
   2月13日(土) 茨城県 行方市「第6回なめがた市民100人委員会」

   2月28日(日) 福岡県 大刀洗町事業仕分け

   今年度の実施一覧はこちらからご覧いただけます→ http://kosonippon.org/blog/?page_id=145

  《その他》

2015年10月~隔週月曜日 京都大学経済学部 「公共経営論2」講義 (代表 加藤秀樹)

      公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めました。ゲストは、

      衆議院議員 河野 太郎氏、京都信用金庫 理事長 増田 寿幸氏、株式会社商工組合中央金庫 執行役員 小林 利典氏、財務省 近畿財務局長 武内 良樹氏、財務省 主税局主税企画官 関 禎一郎氏、厚生労働省 社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室長 榊原 毅氏、南日本ヘルスリサーチラボ代表・医師・前夕張市立診療所長 森田 洋之氏、前松阪市長 山中 光茂氏、浜松市長 鈴木 康友氏、外務省 高田 真理氏、小西美術工藝社 アトキンソン・デービッド・マーク氏、元ラグビーワールドカップ日本代表 平尾 剛氏。

2015年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論II」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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(3)「現場みらい塾」 第3期 募集中

政策シンクタンクPHP総研と共同で昨年度スタートした「現場みらい塾」。

その特徴は、

  1.地域経営の第一線で活躍している講師陣

  2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム

  3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム


昨年の第1期受講生の反響と要望の大きさを考え、今年度は第2期(5月~8月)に続き、第3期(11月~2016年2月)を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

また、講義は4回ですが、内容は毎回独立していますので1回づつの参加もできます。

『第3期』は次の通り  ※日程が変更になりました

第4回:2016年2月6日(土)13時~18時半、7日(日)10時~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/11/22.php

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【3】<ご紹介>

 構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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第215回J.I.フォーラムゲスト 山嵜一也様からのお知らせです。

(1) 東京文化資源会議第2回公開シンポジウム

  「2030東京ビジョン―3区長、大いに語る」

◇日 時:2016年2月4日(木)13時(入場12時半)~15時30分(予定)

◇会 場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)

◇内 容:基調講演「東北の再生を東京の文化資源から考える」隈研吾(建築家、東京大学教授)

パネルディスカッション 山嵜一也氏、吉見俊哉氏、石川雅己氏(千代田区長)、成澤廣修氏(文京区長)、服部征夫氏(台東区長)

◇定 員:600名

◇参加費:無 料

 申し込み、締切等、詳細はこちらから http://tohbun.jp/event/

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