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タイトル::【No.859】代表コラム 「物を持たない豊かな時代」
発行日::2018/05/17
本文:
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  構想日本メールマガジン【No.859】
               
  「物を持たない豊かな時代」

                 2018.05.17 発行

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【1】代表コラム

   「物を持たない豊かな時代」

             構想日本 代表  加藤 秀樹

【2】J.I.フォーラム 6月27日(水)開催 15:00~17:00

   「そうだったのか! 森友・加計問題の本質 ~国の意思決定や情報管理~」

     前川氏をお迎えし、構想日本ならではの切り口でお伝えします

【3】活動ニュース

   (1) 自治体職員のための講座「市民自治」

       行動できる自治体職員を養成します 

【4】会員募集・寄付のお願い

【5】<ご紹介>

   構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

   (1)「平昌五輪から予測する 2020年の東京」

   (2)「第3回 災害時の連携を考える全国フォーラム」

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【1】代表コラム 「物を持たない豊かな時代」

            構想日本 代表  加藤 秀樹

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ウーバーやエアビーアンドビーのことが時々話題になっている。自家用車や住宅など個人の資産の遊休部分を使ったビジネスだ。

よく見ると家の中には遊休品がいっぱいある。衣類、食器、電機製品だって常時使うものは少ない。だからこれら小物はネットのフリーマーケットに出される。

会社や事務所も同様だ。スポーツ施設や社用車を持っている会社はかなり減ったと思うが、会議室はだいたい自前だ。そのうち、会議室マッチング業が現れるかもしれない。

十分使われていない資産がこうやって活かされることは良いことだと思う。一方で、考えないといけないことも多い。(いわゆる民泊や白タク的な営業に伴う安全やトラブルに関する問題についてはここでは触れない)例えばパリでは以前から民泊はあったが、それがビジネス化し急拡大した結果、家賃が上がり庶民の生活が圧迫されているという話を聞く。

京都でもいわゆる「町家」が店舗や宿に変えられ、地価が上がっているということを聞く。
地価や家賃が上がるのは商売上は結構だが、住んでいる人には負担になる。また、町家が保存され街並みが保たれるのは良いが、そこに住民が住んでいなければ町は空洞化する。そうすると祇園祭のような大規模な行事は栄えても、地蔵盆のような住民の暮らしに根差した行事は衰退する。

ニューヨークなどでは、ウーバードライバーの多くは、もはや遊休資産の活用ではなく、それが本業だという。こうなるとつい考えてしまう。一生懸命働いて家や車やたくさんの物を持つことができた。それらを常に使っているわけではないので、それを元手にお金を稼ぐ。多くの人はそれを生活費に充てるのだと思うし、ウーバーやエアビーアンドビーで稼いだお金で車や家を買うことはないと思う。しかし、お金を稼ぐのは何のためだったのだろうか。
その点、若者の方が醒めているのかもしれない。シェアハウスに住んで、物は極力持たない。そもそも物を持つことに魅力を感じない。都会に限られるのだろうが、「コンビニは大きな冷蔵庫」という言葉に象徴されるように、町の中に何でもあるからわざわざ自分で持たなくてよいということなのだろう。
こうやって考えると、ウーバーやエアビーアンドビーは、物がない時代から物があり余る時代、そしてそれを世の中で共有する時代への過渡期に出現したビジネスなのかもしれない。

だとすれば、ウーバーや民泊を認めるかどうかといった目の前のことにとどまらず、物を持たない社会の仕組みやルール、価値評価などについて、政治や行政の場でも、議論をする時に来ていると思う。

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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【2】 第246回J.I.フォーラム  2018年 6月27日(水)  

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  「そうだったのか! 森友・加計問題の本質 ~国の意思決定や情報管理~」


◯日 時: 2018年 6月27日(水) 15:00~17:00(開場14:30) 

       ※昼開催 時間にご注意ください。 

◯会 場: 議員会館・会議室(予定) 千代田区永田町 

◯登壇者: 前川 喜平(前文部科学事務次官) 

      木原 誠二(衆議院議員)  
    
      加藤 秀樹(構想日本 代表) (敬称略)

◯コーディネーター : 伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
                 ※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。
  
      事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

 ※フォーラムへのご参加はお電話、FAX、E-メール info@kosonippon.org へお願いします。

  HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/forum/index.php


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【3】(1) 自治体職員のための講座「市民自治」

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「市民自治」は、民と官、双方の地域づくり実践者との対話を通して、自治の本質を学びます。住民を主体とする地方自治の実現と地域の潜在力を活かした多様性あるまちづくりを目指し、自らの頭で考え、行動を起こすことができる自治体職員となること、また同じ志を持つ横のつながりをつくります。

 ◯日 時:2018年6月2日(土) 13:00-18:00 ※終了後懇親会を予定

         6月3日(日) 10:00-16:00

 ◯場 所:トークネットホール仙台(仙台市民会館)(宮城県仙台市青葉区桜ヶ岡公園 4-1)

 ◯プログラム(予定):

  ・グループディスカッション「人口減少時代の自治体に求められること」

  「自治とは何か」福嶋浩彦 氏(中央学院大学 教授・元消費者庁 長官・元我孫子市長)
  「持続可能社会への挑戦」熊野英介 氏(アミタホールディングス株式会社 代表取締役 会長兼社長)
  「事業仕分けの本質と活用」伊藤伸 氏(構想日本 総括ディレクター)

  ・模擬事業仕分け

 ◯受講料:2日間 5,000円 (懇親会費は別)

 ◯主催:福嶋浩彦、「市民自治」世話人会

 ◯協力:構想日本

  参加申し込み:下のURLよりお申し込みください 
         http://www.kosonippon.org/project/detail.php?id=765

  お問い合わせ:「市民自治」事務局 構想日本 伊藤/田中
        TEL 03-5275-5607 FAX 03-5275-5617
        Mail project001@kosonippon.org


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【4】会員募集・寄付のお願い

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構想日本は非営利独立の政策シンクタンクで、政策を「提言」するだけでなく「実現」するために活動しています。

政策を作り世の中を動かすためには、想いを共有していただける方々のご支援ご協力が不可欠です。

政治がこのままではいけないと思う人、日本をもっと素敵な国にしたいと思っている人・・・是非、構想日本の活動にご参加、ご支援ください。

◯構想日本会員(個人)年会費1口10,000円(1~10口)、入会金2,000円 (WEBからお申し込みいただく場合は入会金免除)

◯構想日本会員(法人)法人会員A 年会費1口300万円、入会金30万円/ 法人会員B 年会費1口 50万円、入会金30万円/ 法人会員C 年会費1口 10万円、入会金5万円

 詳細は、こちらからご覧ください。 http://www.kosonippon.org/info/index.php#member

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【5】 構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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 (1)「平昌五輪から予測する 2020年の東京」

 五輪ボランティアの募集要項が発表され、各種競技場となる施設の改修が始まり、すこしづつ祝祭気分が作られていくように感じています。その中で改めて勉強会を開催します。

 ◇日時:5月22日(火曜日)19:00~20:45(開場18:30)

 ◇場所:ヒルサイド・バンケット

 ◇東京都渋谷区猿楽町29―10 代官山ヒルサイドテラスC棟

 ◇資料代:1000円

 ◇内容

 1部 山嵜一也(山嵜一也建築設計事務所代表)
 「なぜ、平昌五輪は開閉会式だけの五輪スタジアムを建設したのか?~ロンドン五輪建築士が見た平昌五輪レガシー ~」

 2部 鈴木直文(一橋大学社会学研究科教授)
 「オリンピックは役割を終えている? ~ 都市経済、インクルージョン、スポーツの視点から~」

 3部ディスカッション・質疑応答

  お申込みは 手わたす会へ  http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/

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 (2)「第3回 災害時の連携を考える全国フォーラム」

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 災害を防ぐことはできませんが、事前の準備や事後の対応により被害をできるだけ軽減することは可能です。支援関係者“すべて”が集い、「つながりから協働へ」を
 テーマに最新の取り組み事例や今後の展開について認識を深め、災害時の連携の一助になることを願ってこの全国フォーラムを開催します。

 ◇日時:2018年6月12日(火) 13時~20時(交流会 18時~20時)
     2018年6月13日(水) 9時30分~15時35分

 ◇会場:国際ファッションセンター 3階 KFCホール(東京都墨田区横網1-6-1)

 ◇参加費:2日間 ご参加の場合10,000円
      1日のみご参加の場合7,000円 (※交流会費別途 5,000円)

 ◇内容:12日(火)パネルディスカッション「災害対応と連携の新たな動き」、分科会、交流会
     13日(水)全体セッション「支援のコーディネーションが地域で機能するには ~そして今、できること~」、分科会ほか
 
     詳細はこちらから御覧ください → http://jvoad.jp/forum/
 
 ◇内容のお問い合わせ NPO法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)
            TEL:080-5961-9213 / E-mail:forum@jvoad.jp

 ◇お申込み先  名鉄観光サービス株式会社 センター 担当 波多野、山辺
         電話 03-3595-1121 Fax 03-3595-1119 受付時間 平日9:30~17:30 土日祝日休業
 
         ※申込締切日 平成30年5月22日(火)

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(編集後記)

 5月も半ばですね。ところで、五月晴れは(さつきばれ)と(ごがつばれ)と読みが2つあり、読み方によって意味合いも変わるそうです。
 最近は誤用も多く、そのまま使われているとのこと、ご存知でしたか? 私は知りませんでした。
  
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