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タイトル::【No.918】「日本は放っておけない国になっている」
発行日::2019/07/11
本文:

JUDGIT!始動します。増税は妥当か?自分の目で見極めましょう

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 構想日本メールマガジン【No.918】 2019.07.11 発行 

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<目次>

【1】本日の目玉ニュース!! 

 (1)国の予算や事業の検索サイト「JUDGIT!」 始動 

   税金の使い方がすべてわかります!

【2】活動ニュース

 (1)広島県 三原市「事業レビュー」7月13日(土)・14日(日)

 (2)兵庫県 川西市「かわにし市民会議」(住民協議会)7月27日(土)

 (3)和歌山県 海南市「住民協議会」7月28日(日)

【3】ご紹介  

 (1)『ラオスの食と布 展 〜The creation from rural village 〜』

 (2)「報道されない福島の現実」傍聴と記者会見のお知らせ 7月11日(木)

【4】巻末寄稿文

 「日本は放っておけない国になっている」

    エセックス大学人権センターフェロー  藤田 早苗 

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【1】本日の目玉ニュース!! 

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 (1)国の予算や事業をキーワード検索できるサイト「JUDGIT!」 スタート 

この税金の使われ方は? 成果は? どんな会社や団体に支払われた?

国の事業や、税金の使いみちがキーワード検索できるサイト「JUDGIT!」 本日スタート!!

政策シンクタンク構想日本は、日本大学尾上洋介研究室、Visualizing.JP、特定非営利活動法人ワセダクロニクルと共同でこのサイトを開発し、本日公開しました。

各省庁が行う約5,000事業のほぼ全てについて『目的』『内容』『成果』『予算の支払い先』などを、一般の検索サイトと同様にキーワードで簡単に調べられます。

まずは『JUDGIT!』で好きなキーワードを入れてみてください。
報道されていない“発見”がいっぱいあります。研究やビジネス含め、用途が広いです。

『JUDGIT!』を、もっと使いやすく、面白いものへ。

皆様の希望や意見、ご提案をどんどんお寄せください。
『JUDGIT!』は私たちみんなのサイトです。みなさんのアイデアでもっともっとよくしていきましょう。
是非、アクセスしてください。

こちらから → JUDGIT!:  https://judgit.net

【本件に関するお問い合わせ先:一般社団法人 構想日本】
 担当:伊藤・田中・永由・秋元  TEL:03-5275-5607 E-MAIL:info@kosonippon.org

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【2】活動ニュース

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(1)広島県 三原市「事業レビュー」

★三原市「事業レビュー」の特徴★

1.無作為に選ばれた1,700人のうち、応募のあった25名が市民判定者として参加。
  (過去の事業レビューに参加したOB・OGと対象事業を点検、評価)

2.レビューで挙がった論点を他の事業にも応用。職員自らが見直す風土を醸成する。

3.昨年、三原市は大規模な豪雨災害に見舞われた為、「防災」を対象事業に選定。

【日 時】2019年7月13日(土)9:40~16:00(予定)、7月14日(日)9:45~16:45(予定)

【会 場】三原市役所本庁舎8階会議室 (広島県三原市港町3丁目5-1)
 ※会場に関する問い合わせ先:三原市経営企画課(電話:0848-67-6280)

【議論の仕方と参加者】

 構想日本チームおよび三原市まちづくり戦略検討会議委員チームと説明者(三原市職員)が議論し、それを聞いた上で市民判定者(※)が対象事業の評価を行う。

 ※市民判定者:「住民基本台帳から無作為に選ばれた1,700人のうち、応募のあった25名」および「市民判定者OB・OGのうち、応募のあった6名」の市民。

【対象事業】 ※対象事業費総額:352,736千円

 ▼1日目
  グローバル社会をたくましく生きる力の育成、青少年教育施設管理運営、起業家促進、高年齢者就業機会確保。

 ▼2日目
  放課後児童クラブ管理運営、発達支援、人権啓発、人権相談、自主防災組織の育成・支援。

【主催】三原市

 詳細は、三原市HPをご覧ください。

 https://www.city.mihara.hiroshima.jp/soshiki/6/jigyoreview-h31.html

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(2)兵庫県 川西市「かわにし市民会議」(住民協議会)
  
★かわにし市民会議(住民協議会)の特徴★

1.総合戦略(今後3年間の重点計画)を無作為に選ばれた市民が中心になって作る。

2.住民基本台帳から無作為に選ばれた2,000人の中から応募のあった163名が参加。

3.40代以下が6割。そのうち2割が20代と、若者の割合が高い。

【日 時】第3回:2019年 7月27日(土) 13:00~16:00(予定)

【会 場】川西市役所(川西市中央町12−1号)
 ※会場に関する問い合わせ先:川西市役所総合政策部 政策創造課(電話:072-740-1120)

【議論の仕方と参加者】

 参加者は5つの班に分かれて全6回議論する。

 かわにし市民会議委員*、コーディネーター、ナビゲーター(第3回、4回のみ)、川西市職員

 *かわにし市民会議委員:無作為に選ばれた2,000人の中から応募のあった163名。

【テーマ】

 (1)産業の活性化 (2)子育て・教育の充実 (3)住宅都市としての魅力向上 (4)文化・歴史の活かし方 (5)生きがいと地域交流の促進
 
【主 催】川西市

 詳細は、川西市HPをご覧ください。 

 http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shiseijoho/gyozaisei/1008787/1008790/index.html

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(3)和歌山県 海南市「住民協議会」

★海南市「住民協議会」の特徴★

1.公民館等のあり方を、無作為に選ばれた市民と地域の実情に詳しい地区代表者等が議論。

2.昨年度の行政事業レビューに参加した市民判定人OB・OGが、オブザーバーとして参加。

3.議論の結果は、来年度に作成予定の施設を見直す計画(個別施設計画)に反映。

【日 時】第2回:2019年 7月28日(日) 14:00~17:00

【会 場】海南市役所(和歌山県海南市南赤坂11番地)
 ※会場に関する問い合わせ先:海南市役所総務部企画財政課(電話:073-483-8405)

【議論の仕方と参加者】

 参加者は2つの分科会に分かれ、全5回議論を行う。

 住民協議会委員*1、オブザーバー*2、コーディネーター、ナビゲーター(第3回に予定)、海南市職員

 *1無作為に選ばれた1,000人の中から応募のあった住民と自治会長など地域の実情に詳しい地区代表者。
 *2議論は住民協議会委員を中心に行うが、コーディネーターからの質問やアンケート等に回答するかたちで参加。

【主催】海南市

 詳細は、海南市HPをご覧ください。

 http://www.city.kainan.lg.jp/kakubusho/soumubu/kikakuzaiseika/kikakuzaiseikatorikumi/jyuuminkyougikai/1559805096309.html

※上記3自治体【参加費】無料 どなたでも傍聴できます(事前登録不要、途中入退室可)

【お問合せ】 構想日本 伊藤・後藤・永由・今泉 TEL:03-5275-5607 E-MAIL:shiwake@kosonippon.org

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【3】ご紹介  構想日本が応援している活動に関するお知らせです。 

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 (1)『ラオスの食と布 展 〜The creation from rural village 〜』

テーマは、「自然とともに生きる農村の姿」。
家族への祈りを織込んだ巻きスカートや子守布など、ラオスの農村に通って集めた布・織物のコレクションと、ゆったりとした空気の流れるラオスの風景や人々の写真を展示します。

1日限定で「ラオス食堂」を開催。人々の幸せを願って作られた料理をお楽しみください。
https://www.facebook.com/laoshokudou/

【日程】2019年7月22日(月)~28日(日) (24日はお休み)オープン13:00-19:00
【場所】ギャラリーOGU MAG  https://ogumag.wixsite.com/schedule
東京都荒川区東尾久4-24-7 Tel: 03-3893-0868
【入場料】 ギャラリーは無料

☆イベント☆
7月22日(月)17:00-オープニングレセプション+トークイベント*入場料500円(ドリンク付き)

7月27日(土)17:00-ラオス食堂+トークイベント*料理1500円(ワンドリンクオーダー制・要予約)
https://ogumag.wixsite.com/schedule/single-post/2019/06/19/『ラオスの食と布-〜The-creation-from-rural-village-~』-7月22日月—28日日

*関連イベント*
映画上映『ラオス 竜の奇跡』7月22日(月)—28日(金) 19:30-21:22
場所:シネマ・チュプキ・タバタ https://coubic.com/chupki/455043

7月26日(金) 19:30-21:22-21:52 上映+熊沢監督、森プロデューサーによる上映後トーク
http://saynamlai.movie

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 (2)「報道されない福島の現実」傍聴と記者会見のお知らせ 

 2011年3月福島原発事故によってもたらされた農地への放射性物質除去を求めた裁判。
 まだ何も終わっていません。
 ひとりでも多くの方に来てもらい、知ってもらいたい。決して風化させないで欲しい。

 福島県内初の「農地の原状回復訴訟」 結審(予定)

 「差し戻し裁判」

【日程】 2019年7月11日(木)午前11時30分~(予定)通常は30分前から入場可能
【場所】 福島地方裁判所 206号法廷
 http://www.courts.go.jp/fukushima/about/syozai/fukusimamain/index.html      
 住所:〒960-8512 福島市花園町5-38  電話: 024-534-2156(代表)
 ☆傍聴席 48席 (先着順) どなたでも傍聴可能です

 「記者会見」

【日程】 2019年7月11日(木) 午後1時~(予定)
【場所】 福島テルサ 3F しのぶ 
 
 連絡先:東京都中央区日本橋人形町1-9-2 冨士ビル4F
 電話:03-6661-7420  担当 弁護士: 花澤 俊之

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【4】「日本は放っておけない国になっている」

    エセックス大学人権センターフェロー  藤田 早苗 

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英国エセックス大学の藤田です。いつも私の活動を応援してくださりありがとうございます。ここ数カ月の活動報告をさせていただきます。

みなさんのご支援で、私は毎年国連人権理事会のためにジュネーブに出張し、特別報告者や担当官に継続的に情報提供し、意見交換を続けてきました。

先日、表現の自由に関する国連特別報告者、デビッド・ケイ氏が3年前の日本への勧告について「勧告がほとんど履行されていない」とするフォローアップ報告書を発表したというニュースをご覧になった方も多いと思います。

あれは主に3年前の調査に関わった人たちが、国連から質問リストを受け「情報提供」を求められて、メディアについては主に私が回答した情報に基づくものです。(質問リストは国連のウェブで公開されて一般からも受けていました。)加えて、ケイ氏には東京新聞の望月記者への記者会見での質問妨害などについても伝えてあります。

また、6月26日にケイ氏は人権理事会の本会議で報告されましたが、私もそこに出席しその前後の数日間彼とご一緒して、日本の状況について意見交換する機会がありました。その間ジュネーブで日本のメディア向けの短いインタビューも設定し、共同通信と産経が記事にしています。このほか、直接現地に行かねば進まない話もあり、定期的にジュネーブに足を運び、話し合いを積み重ね人脈を広げていくことの大切さを毎回実感します。

また7月10-11日には英国政府とカナダ政府の主催で、メディアの自由に関する大きなカンファレンスがロンドンで開催され、ケイ氏や多くの専門家が参加します。私も招待を受けましたので、またネットワークを広げて、日本の現状について多くの人に伝えてきたいと思います。

これらに先立つ5月中旬から約5週間は、日本での講義講演ツアーを行いました。今回は15大学22コマ、1高校2クラス、6企画、そしてラジオの生放送が一つでした。ラジオは関西の毎日放送の「ニュースなラヂオ」(6月17日放送)で、現在はアーカイブとしてネット(Youtube)でお聞きいただけます。

大学の講義が15大学22コマというのはこれまでで一番多い数です。大半はこれまでに授業したところで「また次回もぜひ」と先生方が毎年招聘してくださるところですが、新しく初めてよんでいただいたところも何校かあります。特に今回は、新潟や群馬など初めての場所にもよんでいただきました。

学生の反応はいつものように「自分がいかに無知、井の中の蛙だったかよくわかった」「今日の講義は小学校から大学まで、これまでで一番衝撃を受ける話だった」「日本がこんなにだめだとは知らなかった」「世界から日本を見る視点が必要だとわかった」というものが多くあります。

授業で興味を持って、「仲間を連れて講演に行きます」と本当に友達と数人で講演会に来た学生もいます。そして、そういう学生を大学の枠を超えてつなげる試みも続けています。

今後も地道に国内、国際両面で、活動を続けていきたいと思いますが、これには資金が必要です。今回の一時帰国とジュネーブ出張に必要な資金に対して、カンパがまだ足りていません。ぜひ周りの方にもこの活動についてご紹介いただき、多くの方にご支援いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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藤田 早苗 (ふじた さなえ)

英国エセックス大学人権センターフェロー。専門は国際人権法。名古屋大学大学院修了後、エセックス大学にて国際人権法学修士号、法学博士号取得。エセックス大学で研究・教育に従事する傍ら、18年間にわたり国連人権機関の活動にも関わってきた。
秘密保護法案(2013年)や共謀罪法案(2017年)を英訳して国連に情報提供し、2016年のデビッド・ケイ国連特別報告者による日本の表現の自由に関する調査の実現に尽力。
主要文献・論文に、The World Bank, Asian Development Bank and Human Rights: Developing Standards of Transparency, Participation and Accountability (Edward Elgar Publishing, 2013)、
「国際人権法の定める「情報にアクセスする権利」と秘密保護法」『法学セミナー』2014年6月号、「第6回自由権規約委員会日本報告書審査における秘密保護法と「情報にアクセス する権利」(自由権規約19条)の問題)」『国際人権(自由権) 規約第6回日本政府報告書審査の記録—危機に立つ日本の人権』( 現代人文社、2016年)
「国連人権機関と福島原発事故被害者の人権」『科学』2018年3月号(岩波書店)など。

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日本社会は表現の自由、報道の中立性について軽く見ていますが、欧米では最も重要な人権の一つです。
藤田早苗さんは、日本の表現、報道の状況を国際社会はどう見ているか、大変重要な情報を提供してくれています。

また、そのため、イギリス、ジュネーブ、日本各地を精力的に動かれています。

ボランティアでこれを続けるのは経済的にも大変です。以下に、カンパの窓口を書いておきますので、どうぞ“身のある応援”をしてあげて下さい。 加藤秀樹

■ カンパ振込先
  郵便振替
  口座番号:00870-7-216543
  〇八九(ゼロハチキュウ)店 当座 0216543
  加入者名:日本の表現の自由を伝える会

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(編集後記)

皆様「信号無視話法」というものをご存知でしょうか。私は不勉強で知りませんでした。
質問にきちんと答えたら「青」論点のすり替えや聞かれていないことを答えたら「赤」。
こうして色分けしてみると、党首討論なども、なかかな分かりやすくて良いですよ。

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