【No.1070】「パティシエ エス コヤマ オーナーシェフ 小山進のつぶやき」(1)「僕の原点」| パティシエ エス コヤマ 代表 小山 進氏|
2022.07.28

【No.1070】寄稿文:パティシエ エスコヤマ 小山進のつぶやき

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構想日本メールマガジン【No.1070】 2022.07.28 発行

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<目次>

【1】構想日本・副業スタッフ募集のお知らせ

【2】今後の活動予定

  7月30日(土)31(日) 埼玉県入間市 令和4年度入間市公開事業見直し「いるまドック」~共に考えよう 新しい時代の行政サービス~ 

【3】構想日本企画シリーズ

身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか
  (皆さまからのツルザラご紹介)

【4】ご紹介

【署名キャンペーン】福島県昭和村に建設予定の巨大風力発電所建設を阻止するために、ご協力ください!

【5】巻末寄稿文

 シリーズ「パティシエ エス コヤマ オーナーシェフ 小山進のつぶやき」(1)「僕の原点」

  パティシエ エス コヤマ 代表  小山 進 

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【1】構想日本・副業スタッフ募集のお知らせ

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構想日本は「動くシンクタンク」として、日本全国さまざまな現場に足を運んで活動を行っています。
25年間の地道な活動を通じて、日本中の団体や自治体とネットワークを構築し実績を積んできました。

そのことにより構想日本が実現できることの可能性が広がり、今、政治や国の仕組みを変えていける段階に差し掛かっています。

日本をよい国に変えていくために一緒に活動していただける方の募集を行っています。
多くの方からのご応募をお待ちしております。詳細は以下のリンクよりご覧ください。

募集期間:2022年7月19日(火)~ 2022年8月15日(月)

https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/3npzn2s/

ご応募はもちろんのこと、SNSでのシェアやお知り合いへの共有、ぜひご協力ください!

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【2】今後の活動予定

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令和4年度入間市公開事業見直し「いるまドック」~共に考えよう 新しい時代の行政サービス~ 

入間市では、昨年度から始まった公開事業見直し「いるまドック」を実施します!

いるまドックは、市のテーマ(行政課題)について、担当課の市職員と、外部有識者で構成する評価者が公開の場で議論をし、その内容を踏まえて、無作為に選ばれた1,200人の中から応募のあった15名の住民による「市民判定人」が判定・評価する事業です。

【日時】7月30日(土)9:10~15:30 、7月31日(日)9:20~15:45
【対象事業】全4テーマ(スポーツ・レクリエーション推進、防災・災害対応、放課後子ども対策、図書館)
【会場】入間市健康福祉センター
【傍聴について】傍聴席を用意していますが、数に限りがあります。(20席程度) お越しいただいても、当日の状況により入場できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

 当日の様子はyoutubeの生配信で公開予定。閲覧方法等詳細は入間市HPへ。

※お問い合わせ:入間市 企画部 企画課(電話:04-2964-1111)
入間市HP → http://www.city.iruma.saitama.jp/shisei/sougoushinkou/gyoseikaikaku/1014278/1014910.html

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【3】構想日本企画シリーズ

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身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか

皆さまから頂戴している、“ツルザラ”をご紹介していきます。

最近、自分の身の回りを見渡して、これはツルかザラかと考えたりします。
その時の気分でも変わるのかもしれません。仕分けは何回でも、大歓迎です。

読者のみなさんと一緒に、色んなツルザラを見ていきたいと思います。

~あなたの“ツルザラ”~

・M氏のツルザラ
  ツルツル >スーパーで買う豚肉の入れ物(発泡スチロールとラップ)
  ザラザラ >肉屋さんで買う豚肉の包み(木の皮と新聞紙)

・匿名希望 氏のツルザラ
  ツルツル >無駄を排除し電子化するもの(電子マネー、電子署名・印鑑、電子書籍)
  ザラザラ >物質化で表面化するやり取り(おつりの受け渡し、書類確認の掛け合い、ものの手触り)
  
「今の社会でこれが問題だ」と思うことを併せてお尋ねしています。

・M氏「個人商店が立ち行かなくなっていること」

皆さまは、どんなことにツルザラを感じられますでしょうか。是非、ご参加ください。

▼仕分けのお願い

1、あなたの身近で「ツルツル」だと思うものを教えてください。
2、あなたの身近で「ザラザラ」だと思うものを教えてください。

下記、グーグルフォームよりご回答ください。
https://forms.gle/EosCiVcQWP2tZfum9

<背景>

今の社会は、経済を成長させ「お金が増えるとみんなが幸せになる」が前提です。
そのために自由化・効率化=ツルツル化(効率の悪いものを極力減らすこと)をしてきました。
昔からの生活にある、デコボコ・ザラザラ(手間をかけてものを作ること、習慣の違いなど)を減らし、物もお金も人も画一化し、効率的に動かし、今やツルツル・ピカピカです。

構想日本はザラザラ社会の方が平和で、多くの人が幸せになれると考えています。SDGsとはツルツル化を見直そうという運動とも言えます。しかし、世界はまだツルツル化が進んでいます。
そこでまずは、ツルツルとザラザラの両方が選択できる世界二制度の仕組みを考えようと提案しています。

詳細はこちら 構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/turuzara_0308/

~参考書籍~

「ツルツル世界とザラザラ世界 世界二制度のすすめ 」 加藤 秀樹(著)

Amazon書籍販売ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B08PL2VS1G

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【4】ご紹介

【署名キャンペーン】福島県昭和村に建設予定の巨大風力発電所建設を阻止するために、ご協力ください!

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日立造船による「会津大沼風力発電計画」が、7年もの間住民に知らされることなく進められていた事実が発覚して以来、町村長や住民の毅然とした白紙撤回要請に、事業者は建設から撤退方針であることが福島民報新聞により報じられました。

しかし、「撤退」がなにを意味するか予断を許しません。

東北のみならず弱小自治体への経済的優位性が透けて見える大手の営利事業に対して、自然の軒下でつつましやかに豊かに生きる住民の矜持と共に、以下の署名活動は続行いたします。

どうかご賛同くださいますようお願い申し上げます。 奥会津書房 遠藤由美子

キャンペーン 福島県昭和村に建設予定の巨大風力発電所建設を阻止するために、ご協力ください!

こちらから → https://www.change.org/p/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E6%98%AD%E5%92%8C%E6%9D%91%E3%81%AB%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E4%BA%88%E5%AE%9A%E3%81%AE%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E3%82%92%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E3%81%94%E5%8D%94%E5%8A%9B%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84-d2ad5080-c0b2-4b54-b178-06727272fc94?recruiter=52172292&utm_source=share_petition&utm_medium=facebook&utm_campaign=petition_dashboard&recruited_by_id=d838f1a0-ab0f-0130-f4b3-3c764e049c64

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【5】巻末寄稿文

シリーズ「パティシエ エス コヤマ オーナーシェフ 小山進のつぶやき」(1)「僕の原点」

  パティシエ エス コヤマ 代表   小山 進 

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みなさん、カブトムシはお好きだろうか。

僕の尽きない情熱の原点は、子供の頃の虫採りにある。

夏休み、連れられて行った野山で、夢中になって虫を採った。毎日通って、捕れる日もあれば、とれない日もあった。「自然に心を添わせて、虫の気持ちがわかればとれる」そう教えてくれたのは、虫取り名人の“母”だった。

僕が、兵庫県三田市(さんだし)に、お菓子のお店を構えて19年になる。

自然の中で、ケーキを作りたい。その思いを胸に、ここにたどり着いた。人と話すのが好き、発表するのが好き、絵が好き、音楽が好き、昆虫が好き。もちろんお菓子が大好き。

ただただ好きで大得意なものを周りに配置していったら、いつの間にか1500坪もの敷地にたくさんのお店が出来上がっていた。

手前味噌になるが、どれひとつとっても、それぞれが趣向を凝らした個性的な作りになっていると思う。なかでも特筆すべきは「未来製作所」。ここは、12歳以下のお子様のみが入店可能となっている。大人は入ることのできない秘密基地みたいなものだ。

かつて子どもだった大人たちは、中がどんな様子か知ることはできない。知る手立てはただひとつ。中に入った子どもたちから聞くしかないのだ。

自分にしか教えられないこと、自分にしかできないことは、人生の「とっておき」になる。

「未来製作所」から出て来た子どもたちは、待ち構えていた大人たちに目を輝かせて語る。いつもの立場と逆転し、大人に教えることができる喜び。大人たちは子どもの言葉に耳を傾ける。人と人が向き合っておしゃべりをする。そんな光景が嬉しい。

本店テラスにある黒い薪ストーブ(ビートルくん)は、おじいちゃんの思い出にも火をつけた。そのおじいちゃんは、「自分の子供時代は薪割りをしなかったら、遊びに行けなかった」と、近くにいた子供らを捕まえて周囲が驚くほどたくさん話をしてくれていた。もし薪ストーブが無かったら、その話は決して聞けなかっただろう。

毎日に追われる忙しい日々の中、家族が向き合っておしゃべりをする機会や、知らない大人と話す機会が極端に少なくなってきていると思う。

僕が子供のころ、路地裏は無尽の遊び場だった。近所のおっちゃん、おばちゃんたちは、他人の子どもにも目を配り、かつ真剣にかかわっていた。危ないことをすれば怒られたし、平気でげんこつも飛んできた。今そんなことをしたら、大問題になってしまうだろう。

あの頃は子供の方も心得たもので、大人一人ひとりを見極めて、それぞれにあわせた対応をしていたと思う。おもろい話はこのおっちゃんにすればウケるはず。このおばちゃんは今日は機嫌が悪そうだから、だまっとこ。人柄だけでなく、その時の状況にも合わせて対話をしていたと思う。

今は、そうした風習が薄まっている。だから、他人がもっと他人の子に真剣にかかわる。そういうところが欲しいと思った。だからそうした仕掛けを沢山取り揃えて、いまエスコヤマが、そうした場所のひとつになってくれればと思っている。

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小山 進(こやま すすむ)

1964年京都生まれ。2003年兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開業。フランスのショコラコンクールでは初出品以来8年連続最高位を獲得。また、パティシエ/ショコラティエとしての領域に留まらず創作活動を行い、2015年には絵本『The Lost Treasure』(作・小山進、絵・にしのあきひろ)を出版。その他著作には『あなたの「楽しい」はきっと誰かの役に立つ』(祥伝社)『ショコラ・ジャポネ』『エモーショナルなマジパン』(柴田書店)がある。

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(編集後記)

2018年4月「J.I.ニュース」が「構想日本メールマガジン」としてプチリニューアル。
そこから始まった編集後記ですが、7月末をもって、編集者がバトンタッチします。
これまで、ありがとうございました。今後、よりいっそうのご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

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