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【No.714】「特ダネではないけれど(5)ギリシャの財政危機」

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J.I.メールニュース No.714 2015.07.16 発行

「特ダネではないけれど(5)ギリシャの財政危機」

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【1】<巻頭寄稿文>

「特ダネではないけれど(5)ギリシャの財政危機」

新聞記者     松浦 祐子

【2】<お知らせ>

(1) 第214回J.I.フォーラム  7月24日(金)開催

「戦後70年 戦前の昭和期に学ぼう」

(2) 淡路島のアンテナショップ 7月1日オープン

(3) 「現場みらい塾」第2期 開催中、第3期 募集中

【特集】<国立競技場の建て替え>

日本情報発信多言語ウェブサイト「nippon.com」に代表加藤の記事掲載。

《国立競技場問題の本質》http://www.nippon.com/ja/currents/d00188/

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【1】「特ダネではないけれど(5)ギリシャの財政危機」

新聞記者     松浦 祐子

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財政危機に直面しているギリシャの動向から目が離せない日々が続いています。

欧州連合(EU)との緊縮策を巡る交渉の決裂から、7月5日の国民投票、その後の合意へと至る過程は、現代版のギリシャ悲劇・喜劇を見ているようでした。

ドラマの裏側には、壮大な実験でもある欧州統合への理念や歴史があり、ギリシャ、EUのそれぞれの関係者の判断の評価は簡単にできるものではありません。

このコラムでは、ギリシャよりはるかに多額の借金を抱える日本が、ギリシャ財政危機から学びとれることを考えたいと思います。

今回の財政危機の直接の要因は、ギリシャが、6月末に返済期限を迎えるIMF(国際通貨基金)からの借金を返せない状況になったことでした。

ここで、「日本はIMFのような海外機関から借金はしていないし、ギリシャとは違うよな。やっぱり、財政危機なんて起こらないよ」と思った方もいるのではないでしょうか。

確かに、日本政府の借金は、大半が国民の預貯金でまかなわれていますから、海外から「借金返せ!!」と迫られる形で財政危機に陥ることは、あまり考えられません。

日本が、海外からの資金に頼ることなく、国内で財政を回せているというのは特筆すべきことです。けれど、かつては、日本も海外から多額の借金をしていたのです。

第2次世界大戦の敗戦を経て、焼け野原から復興する道程では、世界銀行から総額8億6300万ドルを借りました。世界銀行のホームページには、この借金を使って日本が行った31のプロジェクトが列挙されています。

東海道新幹線や各地の火力発電、水力発電、東名をはじめとした高速道路などの今でも経済の基盤となっているインフラのほか、トヨタの工場など民間企業の支援にも使われました。

しばしば、日本の高度経済成長期を振り返るとき、日本人の勤勉さと知恵と努力の成果だと言われます。そのことに間違いはありません。しかし、そこに海外からの「資金」がなければ、やはり経済成長は難しかったのだと思うのです。日本が、完全に自力だけで立ち直ったととらえるのは、謙虚さに欠けるのではないでしょうか。

日本は、国を立て直すべき時期に、海外から十分に資金を得ることができた幸運な国なのです。そして、この幸運をめいっぱい活かして経済を再興し、1990年に世界銀行への借金を全て返済し終えました。バブル経済の頃まで、40年近くにわたって地道に借金を返し続けていたのです。

私見ですが、多額の借金を抱えるようになった今でも、世界から「日本は最終的には、借金を返し、財政をマネジメントできる国だ」と一定の信頼を得ているのは、この世界銀行への完済を含め、これまでの日本人の律儀さのイメージが残っているためではないかと思うのです。

翻ってギリシャ。日本経済新聞(7月6日付)に興味深い記事がありました。

1830年代にギリシャがバイエルン王国(いまのドイツ南部)から金融支援を受けた際にも返済が滞り、返済交渉が50年に及んだという史実があるというのです。200年近く前の話ですが、現代のギリシャとEUの交渉での両者の不信感の一因にもなっているのでしょう。

信頼は一度崩れてしまうと、取り戻すのが難しいものです。今回のギリシャの振る舞いによって、これまで安全資産とされてきた「国債」というもの自体への信頼がゆらぎかねず、金融界では、安全な国債とリスクのある国債とを分けるルール作りなどが加速する可能性もあります。

借金大国である日本の国債が、リスクのある国債と認定されることは十分に考えられ、そうなれば、国債の金利が上昇し、国の予算が組めなくなる・・・。そういった形での財政危機、財政破綻も、現実化してしまいます。

危機に至らなくても、人口減少、少子高齢化が進む日本では、近い将来、社会を維持するために、海外から資金や人を呼び込むことが必要になることが予想されます。その際に、これまで培ってきた国や国債への信頼は、大きな財産となります。ここで裏切ることは、得策とは言えないでしょう。信頼を維持するためには、国の財政を、民主主義のルールにのっとって、健全化していく姿勢を示し続けるしかありません。

ここでも、ギリシャは反面教師となりそうです。対応が遅れ、追い詰められるほど、財政の緊縮策と経済成長を両立させることは難しくなり、国民の同意を得ることも難しくなる。そのことを、緊縮策に「No」を突きつけたギリシャの住民投票の結果は示しました。しかも、若者層と中高齢者層で判断が割れ、「世代間の対立・分断」さえもが生じているようです。

物事の決着の仕方として、「ソフトランディング(軟着陸)」と「ハードランディング(強行着陸)」という言葉が使われることがあります。日本の財政健全化の方法を巡っては、「緊急事態の時には、ハードランディングすればいいじゃないか」との雰囲気が根強いように感じてなりません。けれど、ギリシャの例でも分かるように、ハードランディングは、経済を壊し、国民の自尊心を壊し、国際社会からの信頼を失うだけなのです。「財政健全化策は、ソフトランディングしかない」というのが、ギリシャ悲劇を見た後に、私が得た教訓です。

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松浦 祐子 (まつうら ゆうこ)

1974年 神戸市生まれ。大学院修了後、1999年新聞社に入社。和歌山、高知での地方勤務、東京での雇用、介護分野、厚生労働省、財務省担当などを経て、現在は新潟で県政を担当。

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【2】(1)第214回J.I.フォーラム  7月24日(金)開催

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集団的自衛権の問題を含めて、今の世相が昭和初期に似ているということをよく聞きます。それなら、歴史に学ぼう。悔いのない選択をするために、という趣旨です。 (加藤秀樹)

「戦後70年 戦前の昭和期に学ぼう」

大正末から昭和期にかけて、ラジオ放送開始などメディアが普及し、庶民生活は豊かになりました。普通選挙も始まりました。しかし、金融恐慌以後、経済、政治の機能不全が一気に表面化し、戦争へと進んでいきます。

その時に、政党、財界、言論界、そして国民はどのように動いたのでしょうか。

あらゆる要素がつまっているからこそ、私たちがこの時代に学ぶことは多いと思います。戦後70年の機会に、日本近現代史の第一人者、筒井清忠さん、細谷雄一さんと、昭和初期をよくみつめ、多くを学びたいと思います。

◯日 時:平成27年7月24日(金)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

◯ゲスト:筒井 清忠 (帝京大学 文学部長兼大学院文学研究科長)

細谷 雄一 (慶應義塾大学 法学部 教授)    他

◯コーディネーター:加藤 秀樹 (構想日本 代表)

◯主  催:構想日本

◯定  員:160名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531

※フォーラムへのご参加は7月23日(木)18:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

お申し込みはこちらから http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

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(2) 淡路島のアンテナショップ 7月1日オープン

<お知らせ>  ~淡路市長 門 康彦 からのメッセージ~

7月1日に御食国(みけつくに)・淡路島のアンテナショップが東京の丸の内国際ビルにオープンしました。

淡路島と言えば「たまねぎ」が有名ですが、それ以外にも 世界一美味しい淡路牛・野菜・魚(しらす、他)などとても豊富な食べ物(淡路島の食べ物は単なる「食材」ではありません。私たちはたまねぎも肉もしらすも、それ自体立派な食べ物だという誇りを持っています)があります。

島から直送された「とれたての食物」を、旬な時期に味わってほしいという思いから、東京丸の内にアンテナショップをオープンしました。

まだささやかですが、淡路が誇るすばらしい食べ物を大勢の方に味わって頂けるよう、まずは一人でも多くの方のご来店をお待ちしています。

なお、淡路の伝統産業である瓦も置いています。瓦を手でさわれる場所はなかなかありません。併せて御覧ください。

淡路島アンテナショップ in丸の内国際ビル(丸の内佐渡特選館)

千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F (東京メトロ有楽町線「有楽町駅」B3出口直結)

11:00~18:30(平日)11:00~17:00(土日祝)

詳細はこちらから http://www.city.awaji.lg.jp/uploaded/attachment/13107.pdf

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(3)「現場みらい塾」第2期 開催中、第3期 募集中

政策シンクタンクPHP総研と共同で昨年度スタートした「現場みらい塾」。

受講生の満足度が高かったこともあり、今年度は第2期、第3期を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

テーマ

「”自分事”からはじめる地方自治 ~現場目線で人口減少時代を突破する ~」。

人口減少時代に突入した今日。地域にとって最も必要なのは、直面するさまざまな課題を自分事として捉え、考え、行動できる人材です。前例踏襲を振り払い、マニュアル依存から抜け出して、課題解決と未来創造に挑戦する。そんな強い志をもち、現場で活躍できる地域リーダー人材を輩出することをめざします。

特 徴

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣

2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム

3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

『第2期』スケジュール  1回のみのご参加も承ります。

第4回:8月8日(土)13時~18時半、9日(日)9時半~16時

『第三期』スケジュール

第1回:9月26日(土)13時~18時半、27日(日)9時半~16時
第2回:10月24日(土)10時~18時
第3回:12月5日(土)10時~18時
第4回:2016年1月16日(土)13時~18時半、17日(日)9時半~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/05/16.php

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【特集】<国立競技場の建て替え問題>

日本情報発信多言語ウェブサイト「nippon.com」に代表加藤の記事が掲載されています。

《国立競技場問題の本質》

2020年7月、東京オリンピックの開会式は近代オリンピックの歴史に残る画期的なものとなった。

神宮の森に囲まれ、真ん中に赤レンガ色のトラックがある11万m2の真っ青な芝生。

世界各地からの選手たちはその芝生の上で互いの参加を祝福し、健闘を誓いあった。

そこには外界を遮断するスタジアムの高い壁もなく、ましてや屋根もない。

真っ青な芝生の上での交歓には、世界からの観戦者が加わり、その様子が最新技術によるネット中継によって世界中で共有、体感された。

オリンピックの開会式が近未来デザインの巨大なスタジアムと過剰な演出の競い合いから解放されることの素晴らしさを世界が実感した瞬間だった。

続きはこちらから御覧ください →  http://www.nippon.com/ja/currents/d00188/

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今、指摘されている問題点を、あらためて見なおしてください。

JSCが新国立競技場を2520億円で建設着工することにしたと報道されています。

しかし、これまで指摘された問題は基本的に未解決のままです。完成しても本当に機能するのか、費用もさらに1000億円規模でふくらむのではないかなど、専門家の指摘は続きます。

構想日本も1年以上前から設計、費用、手続きなど様々な問題点を整理し、指摘してきました。

この問題には日本の行政、政治そして関係業界、団体が持つすべての課題が象徴的に集約されています。是非一人でも多くの人に「自分事」として考えてほしいと思います。

「新国立競技場の建て替えは将来世代に誇れることなのか」2014年5月2日 YAHOO!ニュース

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20140502-00035003/

「国立競技場解体予算を徹底解体しよう。」2014年10月3日 YAHOO!ニュース

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20141003-00039651/

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《 お知らせ 》

(1)新国立競技場 「国会請願プロジェクト」

「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は「国会請願プロジェクト」を開始しました。

◎請願事項

1.建設費、維持費、工期、計画決定プロセスの疑惑、環境負荷等に問題があり、
国民の95%が反対している進行中の新国立競技場計画を中止してください。

2.上記を実行した上で、簡素で使いやすいメインスタジアムの計画にすぐに取り掛かってください。
日本の信頼できる建築家たちは、2020東京オリンピック・パラリンピックまでに素晴らしいスタジアムを完成させるでしょう。

http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/cn16/pg201.html

詳細は上記を御覧ください。   *国会請願には自筆の署名が必要です。

(2)賛同署名募集のお知らせ

「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は緊急声明の賛同署名を募っています。

1,000兆円の赤字を抱えるわが国で、震災被災者、原発避難者がいまだ20万人も故郷や家を失ってさまよっているこの国で、現行計画に突入すれば、亡国の事業といわざるを得ない。

都税による500億円の負担、都有地の供出、都営霞ヶ丘アパートの住民の追い出しも認めない。

私たちは、国民の代表機関である国会で、有識者会議の各委員を証人喚問し、国民全体の利益に関わるこの問題をどう判断したのか、論議がつくされることを望む。(一部抜粋)

ご賛同いただける方は、下記サイトでご署名ください。

◎チェンジ・オルグ【2,520億円の新国立競技場を許さない】(現在56,000人超)

https://www.change.org/ から 「巨額の建設費をかけない新国立競技場 」で検索してください。

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《参 考》

☆2015年6月16日に「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」が開いた

(1)記者会見

「新国立競技場現行案に対する緊急市民提言」

動画 https://www.youtube.com/watch?v=jjZCso0JjV8

HP http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/

(2)森山高至氏の勉強会

「緊急開催!まだまだ終わらない公開勉強会2 真国立競技場へ」

動画 https://www.youtube.com/watch?v=iWafqvDamEo

ブログ http://ameblo.jp/mori-arch-econo/page-2.html

☆2015年7月6日 鈴木知幸氏(元2016年東京五輪招致推進担当課長)の勉強会

「まだまだ終わらない公開勉強会3 新国立競技場は、ほんとうに使えるものになるのか?」

動画 https://www.youtube.com/watch?v=eI5gGJm2WGM

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