【No.309】首長リレーエッセー(15) 共創と崇高な理念
2007.07.20

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JIメールニュースNo.309  2007.7.20発行
首長リレーエッセー(15)
共創と崇高な理念
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【首長リレーエッセー(15) 共創と崇高な理念】
2.【第120回「J.I. フォーラム」のご案内】
*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:参院選、皆さんはマニフェストをどのくらい参考にしますか?」にお答
えください。
〔アンケート期間:2007/07/18(水) ~2007/07/28(土)〕
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https://www.kosonippon.org/wp-manager/enquete/index.php?m_enquete_cd=44
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1.【首長リレーエッセー(15) 共創と崇高な理念】
長野県須坂市長 三木 正夫
須坂市は、市民と行政の「共創」のまちづくりを進めています。たとえば、「農
業小学校(※)」では地域の方が農家先生となって、農作業や自然の厳しさ・
素晴らしさ、食の大切さ、命の尊さを小学生に教えています。まちを花で飾り
清掃もする「花いっぱい運動」では、6年連続国土交通大臣表彰を受賞してい
ます。地域では、「保健補導員」(須坂市が発祥地)が健康長寿県長野を支え、
「食生活改善推進員」が食を通じて健康づくりに取り組み、約1400人の「地域
安全サポーター」が子どもを守っています。
「共創」とは、分野の異なる(独創性のある)人々がお互いにアイデアを提供し、
横の連携をし、創造していくことです。経費節減よりも、共に創ることによって
心に残るよりよい事業を行うことが目的です。共創に関与する方は、須坂市民
のため、特に未来を担う子ども達のためにという崇高な理念の下、ボランティア
で活動しています。
そのような方々のお気持ちにお応えするためにも、須坂市では、三位一体の
改革(?)により、厳しくなった財政のなかで、職員を2年間で1割削減するなど
国に先駆け徹底した行政改革を行いました。それらによって生み出した経費は、
たとえば、障害の有無にかかわらずできるだけ子ども達が一緒に学ぶことが真
のバリアフリーであるという考えに基づき、本来国が負担すべき自律学級の先
生を雇用するために用いています。その給与は、時間給910円でお願いしてい
ます。
政治家、公務員の不祥事が相次いでいます。大都市と地方との経済、財政格
差も拡大しています。孔子は、「詩三百、一言以蔽之、曰思無邪」(詩経の三
百編について、一言で全体の意味を言い尽くすとしたら、思いに邪無しである)
と、邪な思いが無いことの素晴らしさを述べています。地方バッシングが行わ
れていますが、国の政治に携わる方には、地方に足を向け、地方の痛みを知
り、邪のない高い理念を抱き政治に取り組んでほしいと、人口5万4千人の地
方都市において、必死に市民と共創で持続発展可能な地域づくりを行ってい
る者として願っています。

*三木 正夫(みき まさお)氏のプロフィール
1949年須坂市生まれ。中央大学法学部卒業。1973年長野県職員。1996年
総務部秘書課長。2003年下伊那地方事務所長。2004年「徹底した情報公開
・改革と市民参画・協働」を理念として、市長に当選。現在1期目。人間力、家
庭力、地域力での市民との「共創」を展開。
須坂市のホームページ http://www.city.suzaka.nagano.jp/
※農業小学校については、下記ホームページをご覧下さい。
http://www.city.suzaka.nagano.jp/shougai/gakusyuka/nousyo/
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2.【第120回「J.I. フォーラム」のご案内】
そもそも年金制度、何がおかしいのか?
社会保険庁による年金記録漏れをきっかけに「年金問題」が一躍脚光を浴び
ています。記録漏れ自体は不祥事で政策以前の問題ですが、その背後には
積み立て不足(500兆円以上も年金の財源が不足している)など制度の根
幹にかかわる問題があります。ところが、新聞、TVなどは事件や「あなたの
年金どうなる」という面から取り上げるばかりで、制度のどこにどんな問題が
あるかは教えてくれません。この機会に年金問題のエキスパートである3氏
を迎え、問題の本質と全体像とをきちんと整理していただきます。
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日 時  : 平成19年7月31日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 喜多村悦史(東京福祉大学大学院教授
/『国民保険を創設せよ─日本を救う社会保障制度とは』著者)
田中秀明(政策研究大学院大学客員教授)
コーディネータ : 山岡淳一郎(ノンフィクション作家
/『後藤新平 日本の羅針盤となった男』著者)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、7月30日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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