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【No.527】偏差値型から探究型の教育へ

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J.I.メールニュースNo.527 2011.11.04発行

偏差値型から探究型の教育へ

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【1】 偏差値型から探究型の教育へ
ラーンネット・グローバルスクール代表 炭谷 俊樹

【2】 第171回J.I.フォーラム 11月28日(月)開催 ※日付変更※

【3】 自治体の事業仕分け 次回は11月20日(日)、美作市

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【1】 偏差値型から探究型の教育へ
ラーンネット・グローバルスクール代表 炭谷 俊樹

東日本大震災の前、東京では高層マンションが人気であったと聞く。
それもより高い階の方が人気であった。しかし地震での揺れや停電を
経験した後、相場が暴落したと言う。これは何を意味するのだろうか。
読みが外れた、あるいは運が悪かったのだろうか。私には、より深く
我々に根付いた価値観の象徴であると思えてならない。

我々は子どもの頃から競争に勝ち抜くことを求められる。より良い学校、
より良い会社に進むことを親や教師は期待する。少々乱暴だが、分かり
やすくするために、これを偏差値型の価値観と呼ぼう。より高収入を得
たい、より高い階に住みたい、というのも偏差値型の価値観と言えないだ
ろうか。偏差値型の社会の中では、勝ち組、負け組が生まれる。

私自身も偏差値型の社会の中で、取り立てて疑問もなく育ち、戦ってき
た。しかし約20年前、偏差値重視の日本とは大きく異なるデンマーク
という社会を体験して大きな衝撃を受けた。そこでは、押しつけでなく
各個人の独自性を尊重し、見守り育む、つまり、人間の尊厳を尊重する
ということが何より大切にされていたからだ。そして帰国した翌年、
追い打ちをかけるように神戸で阪神大震災に被災したことで、私が抱い
ていた日本社会の価値観はさらに揺さぶられることになる。「私は何の
ために頑張ってきたのだろう。そもそも何のために生きているのだろう」。
思い悩んだ末に、勤めていた会社を辞め、偏差値型ではない、新しい
考え方の教育を始めたいと思い立った。

私はこの新しい考え方を探究型の価値観と呼んでいる。競争や序列を
気にするのではなく、自分が人との関係や社会の中で何をなしたいのか
を考え、能力を磨き、実行する。例えば、料理を作るのが好きな人は、
自分なりの料理の腕を磨き、食べる人が美味しく食べてもらうことで喜
びを感じる。また、建築家や大工なら、住む人が幸せを感じてもらえる
家を造ることで喜びを感じ、誇りを持つ。言い換えれば、1人1人の
「自分らしさ」を前向きにとらえる価値観だ。

そして、私は96年に「ラーンネット・グローバルスクール」という、
小学生対象の探究型スクールを神戸に創設した。ここでは1人1人の子ど
もの探究心を尊重し、体験を重視した教育を行なっている。創設当時の
子供たちは今や大学生となり、それぞれの生き方を探究し続けている。
また、私は昨年より神戸情報大学院大学の学長も勤めている。ここでは
学生たちがICT技術を学び、自ら社会問題を察知して、課題に対する
解決策を立案・実行できるよう探究している。

日本は高度成長の歪みと言える社会問題を多数抱えていた。震災により、
その問題の大きさがさらに顕著になっている。今こそ高度成長を支えた
偏差値型の価値観を再考し、新しい生き方の一歩を踏み出す好機ではな
いだろうか。

【2】 第171回J.I.フォーラム 11月28日(月)開催 ※日程変更※
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東北の伝統産業を生きかえらせよう

東北の伝統産業の多くは震災で瀕死の状態です。主要産業と違い、行政
や大企業の救いの手も届きません。「衰退産業だから」仕方ないのでし
ょうか。伝統産業が含み持っている技術、素材、人のつながりの中には、
現代の生活や産業のバックボーンをなす知恵が限りなくあります。だか
らこそ、どこの国でも大事にしているのです。行政や学者の復興プラン
は現実には使えないものが多いのです。そこで、職人や経験者ととこと
ん話し合い、人や金をつないで復活、再生に奔走している3人の方に熱
のこもった話をして頂きます。

○日時: 平成23年11月28日(月) ※以前のご案内から変わりました。

○会場: 日本財団ビル2階・大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※会場のセキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提出してください。

○開演: 午後6時30分(開場:午後6時00分)

○ゲスト:坂本 忠弘(地域共創ネットワーク株式会社 代表取締役)
田中 陽子(暮らしのクラフトゆずりは 店主)
若林 洋一(仙北信用組合前理事長)

コーディネーター:加藤 秀樹 (構想日本 代表)

○定員: 160名

○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会参加費: 4000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡くださいますようお願いいたします。
懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」 港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
(http://www.iwaen.co.jp/tameike)

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参加ご希望の方は、【11月27日まで】に出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org

お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。

——————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後の開催予定日: 12/21(水)、【2012年】1/31(火)、2/29(水)
3/27(火)、4/25(水)、 5/29(火)、 6/27(水)、 7/31(火)
8/29(水)、9/25(火)、10/31(水)、11/27(火)、12/19(水)
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【3】 自治体の事業仕分け 次回は11月20日(日)、美作市
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美作市(岡山県)
日時: 11月20日(日)10時00分~15時30分 入退室自由
会場: 英田公民館 第1会場 集団指導室 第2会場 研修室
お問い合わせ先: 企画振興部財政課(0868-72-1111)
対象事業数: 12事業

*今後のスケジュールなど、詳しくは構想日本HPをご覧ください。
http://www.kosonippon.org/shiwake/contribution/index.php

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