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【No.757】イギリス人は「割り切って」考えるから、ストレスなく働け、ロンドン五輪を成功に導けた!

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J.I.メールニュース No.757 2016.05.19 発行

イギリス人は「割り切って」考えるから、ストレスなく働け、ロンドン五輪を成功に導けた!

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【1】<巻頭寄稿文>

イギリス人は「割り切って」考えるから、ストレスなく働け、ロンドン五輪を成功に導けた!

建築家   山嵜 一也

【2】<お知らせ>

(1) 第224回J.I.フォーラム  5月19日 本日開催!

「取りあい」から「関わりあい」へ  ―ふるさと納税を反省する―

(2) 今後の構想日本の活動

(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

【3】<ご紹介>

(1)「隈研吾氏の東京周辺の作品とその解説」

NO.756メルマガ執筆者 稲本 正さんからのお知らせです

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【1】イギリス人は「割り切って」考えるから、ストレスなく働け、ロンドン五輪を成功に導けた!

建築家   山嵜 一也

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「イギリス」という国名を聞いて、何を思い浮かべますか。

街角にある赤い電話ボックスやポスト。曇り空に、レンガ造りの街並み。毅然とした姿勢でバッキンガム宮殿を警護する衛兵。「ブラックキャブ」とも呼ばれる、車高が高くて黒いタクシーでしょうか。街中を縦横無尽に走る二階建てバスも有名ですし、もしかしたら、国旗のユニオンジャックかもしれません。

では、「イギリス人」って、どんな人? と聞かれたらどうでしょうか。

イギリスの映画や文学に親しんでいる人なら「ちょっと気取っている」、あるいは、「ジェントルマン」「英国紳士」を連想する人が多いはずです。「穴の空いたセーターを、なんとなしに着こなしている若者」や、「適当に働いて、まだ明るいうちからパブに繰り出すオジサン」といったイメージを持っている人もいるでしょう。

どれも日本人からすると、どこかネガティブなイメージを含んでいるように感じるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。実は、「成熟国の先輩」であるイギリスには、日本人が学ぶべき(取り入れられる)多くの生き方・働き方があるのです。

私はイギリスで建築士として12年間、いろいろな経験をしました。様々なタイプのイギリス人にも会いました。そこで見えてきたのは、「成熟国に暮らす人たちの知恵」です。

たとえばそのうちの一つに、イギリス人は一様に、”肩の力を抜いて働いている”ということがあります。言い方を替えれば、「無理な成長は目指していない」のではないかということです。

「無理なこと」を無理してやらない。その結果として、持続的に、効率よく、淡々と成果を上げることができています。実際、ある統計資料によると、イギリスにおける「総労働時間」は日本より短いのに、「労働生産性」は日本より高いということも事実だったりするのです。

そんな風に考え始めたことには、一つきっかけがありました。
それが「ロンドン五輪」です。

ロンドン五輪で使用されたメーン競技場や他の競技場を間近に見て、正直に言うと「貧相な造りだな」と思ったことがあります。しかし、それが意図してそのように造られたことを後で知ることになり、それが、私が「イギリス人の考え方」について考えさせられるきっかけになったのです。

みなさんはロンドン五輪の「聖火台」が、いまどこにあるか、ご存じですか?
その答えには、イギリスにおける「サステイナビリティーに対する考え方」が込められていました。※

五輪全体の運営について見てみると、「明確な目的」から逆算することで、無駄なことをやらない、という考え方が、国民全体に浸透していることもわかります。イギリス人は”短く働く”のに、”なぜか成果を出せる”のには、そうした理由があったのです。

そして、重要なポイントは、「割り切って考える」ことです。
これは、何も五輪への取り組みについてだけの話ではありません。イギリス人の生活全般において共通していることです。

イギリスはよく「成熟国」と言われますが、この言葉からは、ポジティブな勢いのようなものは感じないかもしれません。「成熟しきっていたら、なんだか発展性がなく、つまらなさそう……」と。しかし、もし私たち日本人が、どこかに行き詰まりを感じ、閉塞感を覚えているとしたら、それこそが私たち日本人が目指すべき姿なのかもしれない、と思うのです。

イギリスで働き、生活していた私が、そこで暮らす人の様子を紹介しながら、「日本人が学べるところがあるのではないか?」という視点から1冊の本をまとめました。

この本では、イギリスを「働き方」や「考え方」などの五つの切り口から紹介しています。イギリスにいた12年間において心を動かされた場面を中心に抽出しているので、私の個人的な体験に基づいていて、イギリス一般についての記述ではない部分もあるかもしれません。しかし、それを含めて、イギリスのリアルな部分を感じていただければと思っています。

イギリス人の考え方の一端を知っていただき、自分の生活に取り入れられるものを見つけることもできるかもしれません。そしてそれが結果的に、みなさんの生活をより豊かにし、仕事のストレスの軽減につながり、淡々と生きていくことにつながれば、望外の喜びです。

(本稿は『イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方 ~”短く働く”のに、”なぜか成果を出せる”人たち~』の”はじめに”の一部を、加筆修正したものである)

※聖火台は分解され、参加国、参加地域の各選手団が持ち帰り、世界中に拡散された。(日経新聞より抜粋)

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山嵜 一也 (やまざき かずや)

山嵜一也建築設計事務所代表。1974年東京生まれ。芝浦工業大学大学院建設工学修士課程修了。2001年単身渡英。観光ビザで500社以上の就活をし、ロンドンを拠点に建築設計活動を開始。03~12年に勤務したアライズ アンド モリソン アーキテクツでは、ロンドン五輪の招致マスタープラン模型、レガシーマスタープラン、グリニッジ公園馬術競技場の現場監理や欧州最大級となるハブ駅、キングス・クロス・セント・パンクラス地下鉄駅改修工事の現場監理に関わる。13年に日本に帰国し、事務所設立。女子美術大学非常勤講師。一級建築士。

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【書籍のご案内】 第215回J.I.フォーラム 「で、どうする ー 新国立競技場」ゲスト 山嵜 一也 著

★「イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方 “短く働く”のに、”なぜか成果を出せる”人たち」

KADOKAWA    本日発売

カドカワストア http://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g321512000303/

フォーラムでも取り上げたロンドン五輪の話の続きや、成熟都市五輪を成功に収めたイギリス人の働き方をまとめた渾身の1冊

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【2】(1)第224回J.I.フォーラム  5月19日 本日開催

田舎暮らし、親の介護、相続、Iターン、Jターン・・・。

「ふるさと」との多様なつきあい方について考えます。 (加藤秀樹)

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「取りあい」から「関わりあい」へ  ―ふるさと納税を反省する―

「ふるさと納税」の広がりとともに返礼品競争など弊害も目立っています。自治体間での「寄付」の取りあいは、自治体と納税者とのつながりを強めるという本来の趣旨と大きくずれていますし、長続きしません。

人口減少時代には、税金や住民を「取りあう」のではなく、自治体に関わる人をふやすことが大事だと思います。その有力な方法が「ふるさと住民票」です。

複数の町で活動し、暮らし、自治体と多様な関係を持つ人が多くいる現代、自治体と住民の関係を、新しい視点に立ち、考え直してみたいと思います。

◯日 時:平成28年 5月19日(木) 18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 6階 「伊吹」 (千代田区九段北4丁目2番25号)TEL 03-3261-9921

http://www.arcadia-jp.org/access.htm

※場所にご注意ください

◯ゲスト:景山 享弘(鳥取県日野町長)

片山 健也(北海道ニセコ町長)

土居 丈朗 (慶應義塾大学 教授)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主 催:構想日本

◯定 員:120名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)

※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

会場  「TO THE HERBS(トゥザハーブズ) 市ヶ谷店」

千代田区五番町2(JR市ヶ谷駅2F) TEL.050-5787-1164

http://www.to-the-herbs.com/shop/tky_ichigaya/

※お申し込みはこちらから http://www.kosonippon.org/forum/index.php

直接会場でも受け付けます。

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(2)《今後の構想日本の活動》

《その他》

2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1」 (代表 加藤秀樹)

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(3)Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇3月8日 防災を「自分事」に

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20160308-00055180/

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【3】<ご紹介>

構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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~隈研吾氏による「隈研吾氏の東京周辺の作品とその解説」~

新国立競技場の設計など、今注目の隈研吾氏が、直接建築に関する彼の設計の基本思想を表明し、その作品に込められた思いや考えを聞ける、またとない機会です。
作品の、説明を聞いたうえで、実際の建築を見にいくと、きっと大変面白いことでしょう。

隈研吾氏は、近代的自我と近代的建築法を、何とか乗り越えようと模索し 『 負ける建築』と迄、表明したのだが、環境と調和しながら『木の時代』と言い始め、その建築法は日に日に進化しています。是非、そこに込められた想いを、生の声で聞きたいと思います。ぜひご参加ください。

◇日 時:6月7日(火) 17時開演(16時30分受付開始)

◇場 所:ブルックスカフェ原宿店
(渋谷区神宮前6-4-1原宿八角館ビルB1F)http://www.brookscafe.com/greencafe/address/

◇参加費:3000円 (森と人の健康ネットワーク・サポーターは無料)

参加方法等 詳細はこちらから → https://www.facebook.com/shizentohitonosupporters/?fref=nf

稲本正様 先週のメルマガ → http://www.kosonippon.org/mail/detail.php?id=765

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