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大刀洗町「住民協議会」第3次答申提出!

構想日本が全面協力して行ってきた福岡県大刀洗町の住民協議会の第3次答申「地域自治団体と行政の役割」が、3月29日に町長へ提出されました。

このテーマは、大刀洗町内にある地域の枠組み(「隣組」「行政区」(自治会)「校区」)について、それぞれの役割とは何か、行政との役割分担が明確にできているか、今後地域で担えることはあるのか、などの議論を行いました。

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このテーマとして3回、合計10時間の議論を重ねてきました。途中、実際に校区の行事に参加する委員や自分の校区の組織図や活動内容を資料にして示す委員など、これまで以上に主体的な発言が多くなりました。

これまで、「ごみ行政」、「地域包括ケア」、そして今回のテーマと、3テーマ計9回にわたって行ってきた協議会も一区切りです。安丸町長は、2015年度も継続実施することを明言されています。詳細は答申をお読みいただきたいと思いますが、この取組みは、住民と行政の距離を縮め住民が行政や政治を自分事として捉えることにおいて、全国の最先端モデルであると確信しています。

市民活動をしている方、行政の地域振興関連の部署にいる方、首長や議会のみなさん、この取組みを是非参考にしてみてください!

以下、ご参考までに今回の答申の中にある文章のいくつかを抜粋しました

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(第3次答申全文はこちら)。

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<町長あて挨拶文>
●今テーマの議論をする中で、「隣組」「行政区」「校区」と3つある地域の枠組みに対し、それぞれにどのような役割が求められているのか、例えば自分の校区以外で何をしているのかなどについて、私たちはあまり知らないことに気付いた。行政だけに頼ることなくできる限り自分たちのことは自分たちで行うことが大切な中においては、一人ひとりが「地域」に関心を持ち行動する必要性を今回の議論を通じて感じられた。

●これまでのすべてのテーマで共通して言えることとして、行政側の情報の整理の不十分さや、そもそも全体像が把握できていないケースが多く見られた。私たちが考え議論するための最低限の環境整備は行政にしかできないことである。今後、全体像の把握や情報の提供の仕方などについて見直していただきたい。

●協議会への参加によって、意識や行動に大きい変化が起きている委員は多数いる。また、これまで提出した2つの答申について、既に反映されている内容がある。「行政や政治に対しての住民の当事者意識の向上」と「課題解決」の2つの目的をある程度実現していると思われる。是非とも、次年度以降も継続実施し、また今年度の3テーマの進捗状況の報告会も開催していただきたい。

<「住民協議会概要」>
●第1回は、大刀洗町内にある「校区」「行政区」「隣組」の役割やそれぞれが独自に行っている取組み、行政が支援している取組などについて全体で共有し意見交換。各班ともに最も小さな単位である「隣組」に関する意見が多く出たのが特徴。

●続く第2回では、最も大きい単位である「校区」にスポットをあて、現在行っていること、課題、その解決策を議論した。委員の中には、自身の校区の組織図や活動を資料にして示すなど、委員の主体的な発言が目立った。

●最後となる第3回は、第2回に記載してもらった「改善提案シート」の中間とりまとめを基にした議論。このテーマでの議論が始まって以降に地域の行事に参加したりどのようなイベントがあるか広報紙をチェックしたりしてきた委員の体験談なども交えながら、それぞれの「地域」単位で何ができるのか、より機能するために行政がすべきことは何なのか、などについて議論を行った。

<「最後に」>
●「無作為抽出」によって選ばれた私たち委員は、これまで行政の活動に関わったり、校区の役員や行政区長をしている人は1人もいなかった。だからと言って、行政の取組みや地域活動を携わっている方々に任せきりで良いというものではない。このテーマでの議論が進むにつれ、委員もそのことを感じたからこそ、「自分は定年したらこのようなことをしたい」「ここで出た意見が校区センターの会議でも取り上げられるように努力したい」などの、まさに「自分事」としての発言が多く出たのではないか。

●本郷校区では独自の取組みとして「ワンコインカフェ」を計画、初開催の日程を委員の方の参加も想定して住民協議会の終了後にあえて設定された。第3回協議会終了後、多くの委員が立ち寄り本郷校区の方々と交流を深めた。住民協議会は、議論して行政に対して報告書を出すだけではなく、「個人として」、「地域として」何ができるかを考える場であることが体現されたのではないか。

●私たち委員は、今回の経験をきっかけとして大刀洗町がさらに住みやすい町になるよう努力していく。行政としても、一緒になってまちづくりをしていく姿勢をさらに強くしていただきたい。

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