• 読者の声

タイトル【No.759】「持ち上げて叩いて忘れる社会を超えるために」
発行日:2016/06/02
読者の声

◆ 埼玉大学名誉教授 小野 五郎氏(2016/06/03)

もっと謙虚に失敗から学ぶべき

榎木さんの提言全く同感です。

福島原発事故にしても、かつて「原子力科学が国の未来を拓く」とか言って持て囃し、一方で感情的な「反原発派」の活動対策としてでっち上げられた「安全神話」ゆえに阪神淡路の際起きた電源ストップに伴う高炉爆発の危機という貴重な経験が反映されることもなく、結果としてあれだけの惨事を引き起こしたと言える。

にもかかわらず、その後も「失敗に学ぶ」という姿勢は全く見えないまま、単に失敗を咎める罵声かあるいは何とか原発を維持せんとする擁護の声しか聞こえてこない。

実は、同様なことが経済分野でも起きているのだ。

90年代バブル期に先見性ある数人が唱えた「成熟期に向け血を流しての構造改革」が後回しにされ、その時々の身近な利害に乗った族(賊?)たちに煽られて無為に時間とコストをかけてきた結果が今の日本の経済の姿であるにもかかわらず、利害関係者は相変わらず既得権にしがみつき優等生官僚たちは過去の失敗を何とか隠蔽しようとジタバタするだけ。

ところで、「失敗から学べ」というフレーズは、古今東西を問わず言われてきたことである。

逆から言えば、今さらそれを「学」などの枠内に押し込めんという狭い了見では真に失敗から学ぶことなどできない。その点、環境問題同様、「個々人が出来ることから動き出そうではないか」という榎木さんの提言には、それこそ「一億総活躍」で立ち上がって欲しいと思う。でなければ、遠からず日本が沈没する日が来よう。

頭の固くなった60,70代がいまだに出しゃばっている今日、若い人たちが自分たちの得意とするツールを使って一斉に立ち上がってくれることを期待するものである。


◆ S氏(2016/06/03)

榎木先生

榎木先生に賛同します 。具体的行動起こすときには参画させてください。

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