【No.168】街から騒音を無くそう
2004.10.08

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街から騒音を無くそう
JIメールニュースNo.168  2004.10.8
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■■ 目次 ■■
1.《街から騒音を無くそう》
2.《第88回「J.I.フォーラム」のご案内》

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1.《街から騒音を無くそう》
― 静かな社会で苛立ちを潤いに ―
構想日本政策委員   丹治 幹雄
このところ子供達が人を殺める、傷つけるという事件がますます増えてい
るような気がする。このような事件が起こると、すぐに専門家なる人が出
てきて、ステレオタイプにゲーム感覚だとか言い出す。一方で精神鑑定な
どの話が出てきて、これはもちろん必要なことなのだろうが、加害者の子
供を特別な子供というように定義づけしようとする。
でも、本当に彼または彼女は特別なのか?これだけ子供の事件が多いとい
うことは、実際に事件を起こすケースはまだ限られているとしても、もっ
と一般的にその兆候はあるのではないだろうか?
考えてみれば、我が国は若者を始めとして皆戦闘的になっている。コンビ
ニの前にたむろしている若者に注意するとすぐつっかかってくるし、電車
などでは決して混んでいないのに、何故かぶつかってくる。
道路でもすぐにホーン(警笛)を鳴らすし、歩道でうるさくベルを鳴らす
自転車。道を歩いていても人とのすれ違いによける人は少ない。
皆が苛立っていると感じるのは筆者だけだろうか?原因は、確かに子供達
で言えば、ゲーム感覚、イラククウェートでの戦闘シーン、暴力的な映画
などもあるだろう。一方で、核家族化とか、勉強漬けによって人との協調
性がなくなってきている、などのこともあるだろう。でも、苛立っている
のは子供達だけではないように感じる。
大人に関して言えば、経済の低迷などによる閉塞感、夢がない社会などが
挙げられるのだろうが、もっと身近に原因があるような気がしている。そ
の一つとして取り上げたいのが音だ。
例えば駅のアナウンス、すごく大きな音だ。しかも長々と続く。確かに
丁寧だが、世界中であんなに詳しくいろんなことを大きな声で叫んでいる
ような公共交通機関はないと思う。霞ヶ関あたりでは、街宣車もそうだ。
近くにいると電話すら出来ない。パチンコ屋も、中だけではなく、その回
りはとてもうるさい。それに先に述べた車のホーン、そんなに鳴らさなく
てもと思うのだが。
この大きな音は、人間という生き物にはすごいストレスなのではないか?
筆者自身、聞いていてとても苛立つし疲れる。もちろん音だけではなく、
混雑した電車とか人の波などもそうなのだろうが、この音というのが、結
構日本人の精神構造を蝕んでいるような気がしてならない。
誰か、音の人類の精神構造に与える影響に関して、詳しい人がいれば、是
非教えて欲しい。そしてそれを踏まえて、音の制限をもっと強くしたらど
うだろうか?
今挙げたうるさい音の例は、基本的には回りの人に対する注意が中心だ。
でも、そろそろ物質的な豊かさを追い求め、ホーンを鳴らして通り過ぎる
生活に別れを告げ、皆がともに暮らす仲間として気を配り合う世の中にし
ても良いのではないか?
そうすれば、音もいらなくなる。夕闇の静寂の中蛍を追い、川のせせらぎ
を聞き、夕暮れの波の音にせつなさを感じ、煌く星をながめる、そんな生
き物らしい暮らしに戻るために、まずは音を無くしてみよう。
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2.《第88回「JIフォーラム」のご案内》
「語り」が歴史をつくる
-オーラル・ヒストリーでブラックボックスを開く-
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インターネット時代になり、どうやってそうなったという歴史のプロセス
抜きの結果ばかりが情報として取り上げられています。
オーラル・ヒストリーとは、専門家による、万人のための口述記録を作
成して後世に伝える手法です。この手法により、私達が知り得なかった、
歴史をつくってきた人々の胸の内に封じられていたブラックボックスを開
きます。インターネットや文献では読み取れない意思決定プロセスの中に
秘められた「その時、何が起きていたのか」を解明していきます。
オーラル・ヒストリーの第一人者である東京大学教授の御厨貴氏(政治
学)と、「語り」を引き出す達人であるジャーナリストの永江朗氏をお迎
えし、オーラル・ヒストリーの魅力、可能性について大いに語っていただ
きます。
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日 時  : 平成16年10月27日(水)
会 場   : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者  : 御厨 貴 (東京大学教授)
永江 朗 (ジャーナリスト)
主 催   : 構想日本
共 催  : 東京大学先端科学技術研究センター 御厨研究室
定 員  :160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料で
す)
懇親会参加費   :3.500円(ご希望の方は下記懇親会参加に○印を
つけてください)
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。事前申込のみ承ります。
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参加ご希望の方は、10月26日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会         参加する      参加しない
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お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
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