【No.216】骨を拾う
2005.09.16

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JIメールニュースNo.216  2005.9.16発行
骨を拾う

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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【骨を拾う】
2.【お知らせ】
3.【第99回「J.I. フォーラム」のご案内】
*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
頂いたご意見は、バックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲
載しています。 https://www.kosonippon.org/wp-manager/mailnews/log.html
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また、氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。
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1.【骨を拾う】

予想以上に自民党が圧勝した第44回衆議院総選挙。今回は、「シンクネッ
ト・構想日本」会員の高木俊治さんから頂いた投稿をお送りします。
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選挙期間中、ほとんど「フリーズ」状態ではなかったかと思われる構想日本
の会員の皆様。この選挙をどうごらんになりましたか。
この衆議院選挙をどう総括されるかは人さまざまでしょうが、私は旧ソ連の
末期に、クーデター未遂事件が起こった際、戦車の上で演説したエリツィン
と小泉さんを重ねてみていました(“死んでもいい”なんてかっこいい言葉
が吐ける機会はそうそうありません)。
理屈から言えば、あれほど無茶なことはなく、結果的に非常に教養があり論
理的なゴルバチョフではなく、むちゃくちゃなエリツィンの時代を迎えるこ
とになり(それも、テレビというメディアを通して・・・)、そのあとの現在
のロシア体制につながります。
考えてみれば、「無党派層が次第に増えていって、風が起これば、それは民
主党政権に至る」という非常に硬直して安易な考え、それは、論理的に良い
ことをすれば、大衆はその良いことを評価してくれる(その逆も真なり)とい
うとてもロマンチックな幻想の上で政治に取り組んでいたからなのではない
でしょうか。今回はその「論理」の矛盾(郵政民営化への姿勢)も見抜かれま
した。ついでに言うなら、若くて「男前」の候補者がテレビの前に並んでお
しゃべりをしていれば、無党派層は支持してくれるという幻想でもありまし
た。今回「男前」ではなく、「女前?」の候補者があちこちの選挙区でたち、
これまで10年間民主党が積み上げてきた小選挙区選挙のノウハウと、構造改
革の論理のすべてを逆利用する形で小泉選挙は決定的な勝利をあげたのでは
なかったかと感じます。今、小泉自民党が手にしているものは、数ヶ月前ま
で、民主党が持っていた政治姿勢のほとんどすべてです。
こうした、岡田民主党の大敗を予想した人たちの中に、田中康夫長野県知事
もいて、少しでも「抹殺される側の論理」を冷静かつ的確に述べておられた
のが非常に印象的でした。私は自分の仕事に必要な政治に対する批判精神を
学ぶため、構想日本の会員となっています。そして、とても因果なことに、
あるとき構想日本のフォーラムで接触する機会があったある若い政治家に、
今回、私の人生で初めて個人で「政治献金」をしました。その候補者が落選
することは目に見えていましたが、ここからが勝負です。私たち一般庶民が
できない高い「リスク」を背負う「落選政治家」の「骨を拾う」つもりでも
あります。小泉さんがそうであったように、「他の人が常識では考えない」
考えをすることが、長い目でみて世の中を変えてゆくのではないかと思って
います。
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2.【お知らせ】
アンケートにお答えください!
構想日本では現在、「選挙運動のあり方に関するアンケート」を実施してい
ます。今回の衆院選を皆さんは何を基準にして投票したでしょうか。選挙は
私たちの政治参加の最大の手段です。是非とも、アンケートにご協力頂き、
選ぶ側が「きちんと選べる選挙」の実現へ向けて、ご意見をお聞かせくださ
い。
http://db.kosonippon.org/form.php から回答できます(既に回答済みの
方は、是非周りの方へご転送ください)。
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3.【第99回「J.I. フォーラム」のご案内】

Boys be Ambitious!!
~ ある自治体職員の“プロジェクトX” ~
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不可能に見えることに挑戦しつづけ、ついに世の中を動かした二人のゲス
トを迎えます。まずは、亀甲さん。鹿児島・川辺町に23年間捨てられ続け
野ざらしになった焼却灰の処理に奔走し、自治体、地域住民、そして、学会、
企業を巻き込み6年後に世界的なダイオキシン無害化の新技術を生み出しま
した。もう一人は、石渡さん。千葉県下で活躍する産廃Gメン「グリーンキ
ャップ」の創設に参画。その後、全国最大級の不法投棄常習地帯、銚子市で
不法投棄ゼロを達成。現場から集めたデータ分析によって、不法投棄の実態
を構造的に解明しています。とかくクールがもてはやされる中で、お二人の
ホットな話を堪能してください。
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日 時 : 平成17年9月27日(火)
会 場 : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 亀甲俊博(川辺町職員・ダイオキシンと向かい合った取り組みで
世界的新技術に結実)
石渡正佳(千葉県職員・不法投棄を短期間でゼロにした)
コーディネーター:田中清行(市井文学株式会社代表取締役)ほか
主 催 : 構想日本
定 員 :160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   :3,500円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。
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参加ご希望の方は、9月26日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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発行:構想日本      発行責任者:加藤秀樹
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