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【No.229】政府がipodを値上げする!?

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JIメールニュースNo.229  2005.12.16発行
政府がipodを値上げする!?

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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【政府がipodを値上げする!?】
2.【第101回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【お知らせ】
*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
頂いたご意見は、バックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲
載しています。 http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/mailnews/log.html
不掲載をご希望の場合は、必ずその旨を明記して下さい。
また、氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。
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1.【政府がipodを値上げする!?】
慶應義塾大学総合政策学部2年・構想日本非常勤スタッフ  中河香一郎
みなさんは、「私的録音録画補償金」という言葉をご存知だろうか。個人的
に音楽や映画を楽しむための録音・録画は法律で認められているが、複製に
より著作権者、実演家などが本来得られるはずの利益が損なわれているとし
てデジタル記録媒体(CD-R/RW、MDなど)の代金に前もって加算される補償
金である(著作権法30条、104条等)。例えばDVD-Rを買うと、その代金の一
部がこの補償金として文化庁指定管理団体に収められ、さらに各種団体に配
分されるという仕組みだ。この仕組みだと購入時に料金に上乗せられている
ので、何ら著作権を侵害しない場合(例えば子供の運動会の録画)でさえ
「著作権侵害代」として我々が意識せぬ間に徴収されているという問題があ
る。
私は、自分で作曲した音楽をPCのハードディスクに録音し、CD-R、MD等に保
存している。この場合も他人の著作権侵害とは無縁だが、同じくCD-R、MDの
購入時に同補償金を「天引き」されている。アーティスト等の著作物の録
音・録画をしていないと認められる場合に補償金を返還してもらうことは
法律上可能だが、例えば「これまでこのMDで他者の著作物を録音したことは
ない」と証明するのは事実上不可能な上、訴訟費用等も考慮すれば意味のな
い制度である。
さて、次の問題はこの補償金制度の対象をipodのようなハードディスク内蔵
型レコーダーや、PC本体にまで拡大することが検討されている点だ(参考:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/toushin/05090806.htm )。
例えば、音楽のダウンロード時に購入代金を払い、ipodとPC本体購入時にも
補償金を支払えば、著作者に対する三重課金となる。また、全く録音・録画
等にPCを使用しない者から強制的に金を徴収することにもなる。デジタル著
作権保護技術(DRM)を活用し利益が損なわれている場合だけを課金の対象
にするようなシステムを検討すべきだ。
カナダの判決では、既にipodのような機器に対する補償金が違憲であると確
定した。日本では多くの国民に関係する問題であるにも関わらず、ほとんど
の人がこの問題を知らぬまま、理不尽な制度変更が進められようとしている。
私はできるだけ多くの人にこの問題を知ってもらいたいと思う。ちなみに、
ipodに補償金が上乗せされれば400円程度高くなるという。
気付かぬうちに制度が変わり、上乗せされる額が微々たるものだから、それ
すら誰も気付かない…で良いのでしょうか!?
理に合わないことには、はっきりNOと言うべきではないですか。

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2.【第101回「J.I. フォーラム」のご案内
「国の事業仕分け」
~ 民の目による官のリストラ ~
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構想日本は平成14年から、14の自治体で「事業仕分け」作業を行なって
きました。これは「行政の無駄を住民の目で見直そう」という問題意識から、
自治体職員と外部の者(他自治体の有志・職員、経営者、NPO等)がガチ
ンコの議論をしながら、その自治体の仕事の要不要について、予算項目ごと
に仕分けていくものです。日本の行政史上例を見ないこの作業が、政党の主
導により、国についても行なわれることになりました。
「現場」「国民の目」という原点から、本当の「小さい政府」の実現の仕方
について、「事業仕分け」経験者の首長と各党の推進者に議論していただき
ます。
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日 時  : 平成17年12月19(月)
会 場   : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト  : 海東英和(高島市長)
篠田 昭(新潟市長)
萩原誠司(衆議院議員・自民党)
福嶋浩彦(我孫子市長)ご依頼中
増田寛也(岩手県知事)
松本剛明(衆議院議員・民主党)
山口那津男(参議院議員・公明党)
コーディネーター : 加藤秀樹 (構想日本代表)
主 催   : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料で
す)
懇親会参加費   :4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつ
けてください。)
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参加ご希望の方は、12月18日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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3.【お知らせ】
●「J.I. フォーラム」の出版に関するイベントのご案内
本書の趣旨に共鳴した都内書店のご協力を得て、以下の通り出版記念特別講
演会を開催いたします。
ぜひ、本書をお買い求めいただき、本書に登場する講師陣によるプレミアム
講演をご聴講いただきたく、ご案内申し上げます。
・ 日時 2005年12月21日(水)17:30開場、18:30開演~20時30分
会場 明治大学アカデミーホール(駿河台校舎アカデミーコモン棟
3階)
講師 田中康夫氏(長野県知事)、蟹瀬誠一氏(ジャーナリスト)
コーディネーター 加藤秀樹(構想日本代表)
講演テーマ「今、日本には構想が必要だ!」(仮題)
・ 日時 2005年12月22日(木)18:00開場、18:30開演
会場 八重洲ブックセンター本店 8階特設会場
講師 山折哲雄氏
講演テーマ「日本人と信仰・入門編」(仮題)
※イベント参加のお申し込みは水曜社販売部(tel03-3351-8768)へどうぞ。
※本メールニュースの読者の方々をご招待いたします。
このメールをプリントアウトして当日会場の受付までお持ち下さい。
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