【No258】ピンチをチャンスにした男達
2006.07.21

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JIメールニュースNo.258  2006.7.21発行
ピンチをチャンスにした男達

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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【ピンチをチャンスにした男達】
2.【第108回「J.I. フォーラム」のご案内】
※好評の「ポリ吉ブログ」もご覧ください。 http://blog.kosonippon.org/
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1.【ピンチをチャンスにした男達】
構想日本 運営委員
パブリシティ担当ディレクター
西田 陽光
数年前、大阪大学のフロンティア研究機構(現フロンティア研究センター)
の設立シンポジウムでのことだった。
ステージ上にはスポットライトに照らされたプレゼンターがいる。そばの大
型スクリーンから、彼が実際手がけたインパクトのある作品映像が次々に
目に飛び込んでくる。美しさと迫力のあるデザインだった。
川崎和男氏はインダストリアルデザインの数々の賞を受賞する一方で、人
工心臓の新しい概念構築を打ち出すことにより、医学博士号を取得。工業
デザイン、物づくりの世界への改革だけにとどまらず、デザインディレクター
として自分の関わる分野をどんどん変えてきた。鋭い切り口で絶妙なトー
クも印象的だった。
川崎氏は車イスを使っている。「28歳で交通事故にあい、車イス生活を余
儀なくされただけでなく、心臓病を胸に秘め、何度も死線をさまよってきた」
という話を後で聞いた。「体が不自由な分、想像力が働くんだ」といい、多
様な分野においてデザインを用いて改革し続けている事例をスピーディに
語っていた。私は、そのパワーに引き込まれてしまっていた。
昔から「幸運は貧乏神の顔をしてやってくる」といわれている。意味は理解
できているつもりでも、いざ我が身に大きいピンチが襲ってきたとき、それを
前向きに受け止めることは大変難しい。しかし、世の中にはピンチを正面か
ら受け止め、そして力強くチャンスに変える人がいる。
もちろん彼らといえどもスーパーマンや魔術師ではない。絶望に打ちひしが
れながらも、ついには自分の力で、進むべき道を拓いてきた。同時代に生
きているそんな熱き人生を送る人の話を直接聞けば、われわれ凡人の弱
い心にも不思議と力が湧いてくる。
シンポジウムの後、川崎氏とお会いしお話して、そう思った。
7月25日JIフォーラムは、ピンチをチャンスにした熱き方々をお迎えします。
川崎和男さんに加え、ホームレスから上場企業の社長になった兼元謙任さ
ん。そして、火事、立ち退きと次々に起こるアクシデントの中を、お客様大事
の一途さと新しいチャレンジをし続けて火事前の10倍の会社にしてしまった
浜野慶一さんの3人です。
※大阪大学大学院工学研究科付属フロンティア研究センター
http://www.frc.eng.osaka-u.ac.jp/index.html
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2.【第108回「J.I. フォーラム」のご案内】
“バリアフル”こそ醍醐味
バリアフリーという言葉をよく耳にします。生活上の障害が減るのはありがた
いことです。
と同時に、日々、様々な「バリア」に直面するのが人生だ、とも言えます。そ
んな中でも、とりわけ「バリアフル」な人生を経験したからこそ、すばらしい成
果をあげた方にきていただきます。
交通事故という「バリア」があったからデザインした車椅子、それがニューヨー
ク近代美術館の永久展示品になった川崎和男さん。ホームレスという「バリ
ア」を乗り越え、ITベンチャーを始めた兼元謙任さん。工場の火事、その他の
大変な「バリア」を逆手にとって顧客の信頼を勝ち得た浜野慶一さんの3人で
す。
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日 時 : 平成18年7月25日(火)
会 場 : 日本財団ビル2階・大会議室港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 川崎和男
(芸術 と技術を具現化するデザインディレクター
/大阪大学大学院工学研究科付属フロンティア研究センター教授 )
兼元謙任(株式会社 オウケイウェイヴ 代表取締役社長)
浜野慶一(株式会社 浜野製作所 代表取締役)
主 催 : 構想日本
定 員 : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、7月24日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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