【No.263】「マイク丹治の暴言シリーズ(3)」に寄せて
2006.08.25

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JIメールニュースNo.263  2006.8.25発行
「マイク丹治の暴言シリーズ(3)」に寄せて
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【「マイク丹治の暴言シリーズ(3)」に寄せて】
2.【第109回「J.I. フォーラム」のご案内】
※好評の「ポリ吉ブログ」もご覧ください。 http://blog.kosonippon.org/
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1.【「マイク丹治の暴言シリーズ(3)」に寄せて】
※「マイク丹治の暴言シリーズ(3):プロ意識の再生が必要だ! -社会の
リーダーの意識改革を」は、2006年8月4日発行のJIメールニュースNo.260
に掲載しました。下記のホームページでご覧いただけます。
今回は、見市 元氏(朝日新聞社元経済部長)からいただいたご感想をご紹
介します。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/mailnews/log.html?no=283
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≪見市 元氏からのご感想≫
丹治さん
暴言ではなく、ごく当たり前のご意見。賛成です。
ノブレス・オブリージュだといっても、日銀総裁のノブレス・オブリージュの観
念は思ったより狭いということだった。政治家も高級官僚も大企業の社長も、
そういう意識をまるで持ってないとはいわないが、都合よく解釈して結局のと
ころ己に甘く、ということになる。とくに国家は無謬と思っているのか、官僚は
ひどい。
私も日銀総裁の村上ファンドへの出資問題が明らかになったとき、福井総裁
はすぐ辞めざるを得ないだろう、辞めたほうがご本人のためにもいい、と思っ
た。しかし、丹治さんご指摘のように、有能な日銀総裁に今辞められては日
本の国益を損なう、米国のグリーンスパン去ったあと世界の金融政策を主導
する中央銀行総裁はフクイなのだという意見まで出て、政府も福井更迭など
ハナからなかった態度を押し通して、その通りになった。
いや、そんな大仰なことじゃなくて、日銀総裁が謹厳実直、高潔無私なんてお
さまりかえっている時代じゃないのだ、面白そうなことをはじめた村上を囃して、
この閉塞感漂う経済社会に風穴を開ける、それが浪花のトラキチの心意気や
ないか、ついでに儲かってしもたのはチトまずかったが、ま、人のうわさも七十
五日・・・というあたりが福井さんの気分なのか、といったら礼を失するかなあ。
亀田兄弟のお兄ちゃんがおかしな判定でチャンピオンになった。そのあとNHK
の「そのとき歴史が動いた」という番組で白井義男とカーン博士のチャンピオン
物語をやっていた。
頭を七三に分けてストイックな顔をしている白井と穏やかな紳士のカーン。敗戦
国日本からはじめて出てきた挑戦者に機会を与えようと日本での試合に応じた
日系マネジャーとチャンピオン、ダド・マリノの心意気。NHKもうまく番組をつくっ
た。
そんな様子を見ていると、亀田は可哀そうなくらい粗野で、お得意のビッグ・マ
ウスも、かつてモハメド・アリが反人種差別、反ヴェトナム戦争をまきちらしなが
ら大口をたたいていたのと比べるのもあほらしい。リングのまわりに陣取った亀
田応援団の有名人たちが、村上ファンドに群がった人たちと似たような顔をして
いた、といったら言い過ぎか。
時代精神というのだろうか。昔の人がみな立派だったとおもわないが、立派に
見えた人たちが多かった時代もあったし、軍人や政治家が醜さをさらけだしてい
た軍国日本はつい60年前のことだ。
そしていまの、一言でいえば高い志と自己規律の感じられないリーダーたちが
跋扈する状況を思うと、いまは時代精神を見失って漂流している時代なのか。
見識も論理も見当たらない一国のリーダーの行動。それをよしとして批判を封じ
込めようとする雰囲気。だれも責任を取らないことで社会の規範や倫理観をない
がしろにし、論理的に物事を考えない風潮が劇場型(激情型?)政治を生み、ね
じれた危うい社会状況をつくり出しているのではないか。
せめて、できるだけ広い視野とよく勉強したアタマで物事を考え、発言する人が
多く出なければいけないと思う。そして冷静な眼で社会を、世界を見ましょう。
「暴言シリーズ」も健闘されたし。

* 見市 元(みいち はじめ)氏のプロフィール
1940年生まれ。1963年朝日新聞社入社。主として経済部畑を歩み、90年東京
経済部長。その後、文化事業を統括する文化企画担当などをつとめた。2005年
6月、朝日新聞社常勤顧問を退任。
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2.【第109回「J.I. フォーラム」のご案内】
古武術とクオリア
丁々発止の切り結び
私たちは歩くことすら「現代の常識」にとらわれすぎているのかもしれませ
ん。最近、スポーツ、音楽、介護など様々な分野で注目されている、日本
古来の身体の動かし方を体系化している甲野善紀さん。
一方、「クオリア」をキーワードに、脳と心について次々に大胆な発言をして
いる茂木健一郎さん。
当代一流の武術家と脳科学者に体と心を通じた人間論をくり広げていただ
きます。あなたの人間力が一気にアップするかもしれませんよ。
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日 時 : 平成18年8月28日(月)
(→日程が変更となりました。ご注意ください。)
会 場 : 日本財団ビル2階・大会議室港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 甲野善紀(武術家)
茂木健一郎(脳科学者)
主 催 : 構想日本
定 員 : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、8月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
—————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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