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【No.317】首長リレーエッセー(17) 地方移住と格差社会に対応した自治体の取り組み

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JIメールニュースNo.317  2007.9.14発行
首長リレーエッセー(17)
地方移住と格差社会に対応した自治体の取り組み
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【首長リレーエッセー(17)
地方移住と格差社会に対応した自治体の取り組み】
2.【第122回「J.I. フォーラム」のご案内】

*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:次期首相に重点的に取り組んで欲しい政策分野」にお答えください。
〔アンケート期間:2007/09/14(金) ~2007/09/23(日)〕
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http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/enquete/index.php?m_enquete_cd=47
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1.【首長リレーエッセー(17)
地方移住と格差社会に対応した自治体の取り組み】
新潟県見附市長
久住 時男
見附市は、平成18年3月に50年後の見附市グランドデザインを作成した。
その中に「お金のかからないまち」を掲げ、「悠々ライフ」と題して、定年な
どを契機に、地域で楽しく活動的に暮らせるように応援していくプロジェクト
を実践している。誰もが気軽に参加できる、お金のかからない取り組みで
ある。
このプロジェクトは、様々なイベントを通し、楽しみながら生きがい探しや仲
間作りをしてもらうもので、ボランティアの仕掛人たちが企画している。仕掛
け人は会社員や元教師といった普通の市民である。プロジェクトの立ち上げ
から2年で、毎月開催されるイベントの数は約20種類にものぼる。「里山歩
き」や「歌声喫茶」といった、誰でも参加でき、加えて、仕掛け人自らが「楽
しみたい」「やりたい」と思っていることが魅力となっていて、参加者からも
「ストレス発散になる」「仲間意識が生まれる」などの声が寄せられている。
それらが今では口コミで評判となって広がり、参加者も増加している。
これに対し、行政は裏方に徹している。まず、活動場所の提供である。
また、イベントに参加するためには、「健康」でなければならない。「家に居
るのがもったいない。寝てなんかいられない」とのキャッチフレーズのもと、
参加したいイベントが多様にあること自体が健康への意欲につながってい
るが、見附市ではさらに「健康運動」を推進している。つくば大学と連携し
市民の体力増進を図る「見附市を日本一健康なまちにするプロジェクト」の
ほか、「食がいかに大切かわかるまち」として「日本型食生活」を推奨し、
料理教室や講習会を開催するなどしている。いずれも、都会でスポーツジ
ムや料理セミナーに通うよりもはるかに安い料金で利用できる。
加えて、「公共交通手段」の整備である。見附市では、100円のコミュニティ
バスや、周辺部からのコミュニティワゴン等を運行している。
このように、お金がかからず、市民のだれもが参加しやすい環境を自治体
が用意することにより、市民交流や、都会の人が求める「その地域ならで
はのコミュニティ」が実現できると思う。現在、地方にある多くの自治体が、
団塊世代の「第二のふるさと」としての移住に期待を寄せてPRに奔走して
いるが、見附市とて例外ではない。全国的に格差社会が問題視されてい
る今、老後の生活に格差を生じさせない、豊かさを実感できる知恵を市民
とともに生み出していきたいと考えている。

*久住 時男(くすみ ときお)氏のプロフィール
1949年見附市生まれ。青山学院大学経営学部卒業。株式会社岩谷産業
入社後、海外勤務を経験。2002年見附市長就任。2004年7月新潟・福島
豪雨災害、同年10月新潟県中越大震災、続けて2度の激甚災害に見舞わ
れる。民間での経験や災害体験から、「独自性のあるオンリー・ワンのまち」、
「安全・安心なまち」をめざす。現在2期目。
〔見附市のホームページ : http://www.city.mitsuke.niigata.jp/ 〕
※見附市の取り組みについては、以下で詳しくご覧いただけます。
「悠々ライフ」⇒ http://www.city.mitsuke.niigata.jp/ctg/331411/331411.html
「見附市を日本一健康なまちにするプロジェクト」
⇒ http://www.twr.jp/jigyou/mitsuke.htm
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2.【第122回「J.I. フォーラム」のご案内】
現代の「生老病死」
~ 介護の本当の問題は何なのか ~
「介護」という言葉が一般的に使われるようになって10年ほどでしょうか。
医療、高齢者の生活、家族構成などの急激な変化がその背後にあります。
現代の「生老病死」が凝縮された言葉が介護のように思えます。したがって、
制度も重要ですが、制度では対応しきれない問題も数多くあります。
制度も現実も熟知した岩川徹さん、太田秀樹さん、加藤仁さん、菅野安子さ
ん、竹内孝仁さんに、私たち全員が必ず直面するこの問題の現状について
語っていただきます。
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日 時  : 平成19年9月25日(火)
会 場  : 日本財団ビル 1階ホール
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 岩川 徹(元秋田県鷹巣町長)
太田秀樹(在宅ケアを支える診療所全国ネットワーク 全国世話人 )
加藤 仁(ノンフィクション作家/『介護の「質」に挑む人びと 』著者)
菅野安子(グループたすけあいエプロン理事長)
竹内孝仁(国際医療福祉大学大学院教授)   他
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、9月24日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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