【No.333】高齢化した地域のミカン農家を残していくためにできること |市民バンク・ファウンダー  片岡 勝氏|
2008.01.18

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JIメールニュースNo.333 2008.1.18発行
高齢化した地域のミカン農家を残していくためにできること
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【高齢化した地域のミカン農家を残していくためにできること】
2.【第126回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【第23弾・第24弾「事業仕分け」のご案内】
4.【シンポジウムのお知らせ】

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1.【高齢化した地域のミカン農家を残していくためにできること】
市民バンク・ファウンダー   片岡 勝

「東京を捨てる!」と宣言して、田舎に拠点を移しお金にならない事業に挑戦しはじめ2年目になります。農林酪漁業を再生し自立することこそが、自給率の低下した日本という国の国際的な選択肢を広げると確信しています。石油ばかりに頼らない生活ができれば、イラクに関る必要性は低まります。

「百姓宣言」をしてお茶・ヤーコン・葡萄を栽培しています。昨年はじめた山の経営も、所有20町歩を加えて100町歩を超えそうです。美しい国土と海を次世代に残すために、田舎の問題解決に貢献しながら、次は、酪農、その次は漁師を目指します。

とはいえ、私自身は事業を後進に譲り、“年金ボヘミアン”として一年の半分近くは世界を回る生活ですから、実は、農林酪漁業を主にやるのは「NPO法人・学生耕作隊」の若者たちです。

その若者たちが、昨年から山口県周防大島町のミカン農園の運営をお手伝
いしています。ミカン園を営むのは、下野さん。「高齢化で今年のミカン栽培が心配だ」とおっしゃっています。私たちは、このミカンを買ってあげることが下野さんの励ましになる、と思い、この度「おいしい」と評判のミカン農家・下野さんを応援させてもらうことにしました(下記の注文表をご参照下さい)。若者でも厳しい急坂を登ると、そこに現れるミカン園。昨年だんなさんも亡くされた下野さんを一緒にサポートしていただければありがたいです。

この活動は、昨年、周防大島町にある山口県大島青年の家での研修でミカ
ン園を使わせてもらったのがご縁ですが、地域の農家をコミュニティで支援することを「CSA(Community Supported Agriculture/地域支援農業の略)」と言います。

このCSAで、是非、未来に向けて高齢化した地域のミカン農家を残して行きたいと思っています。例えば、その地域の農業を支えるために前もって予約してもらい、農家が農作物を買ってもらえるめぼしをつけ、売れ残りリスクを軽減させるというものです。2月までもぎたてのミカンをお届けできます。ぜひご自宅での消費に限らず、ご近所のみなさんやご贈答品などにも使用していただければと思います。

*片岡 勝(かたおか・まさる)氏のプロフィール
1946年生まれ。故市川房枝氏のもとで市民活動にかかわり、その後「市民
選挙」で管直人氏の担ぎ出しに奔走。三菱信託銀行では労働組合委員長
を務めた。 85年、(株)プレス・オールターナティブを設立、発展途上国の商品を輸入して地域自立を助ける第3世界ショップを展開。 89年、市民バンクを立ち上げ、社会的に意味のある事業を対象に無担保・低利の融資をし、起業支援する活動を続けている。これまでに144件融資し、 貸し倒れはない。2000年にはチャレンジ若者ファンドを設立、若手起業家向けの直接金融にも乗り出している。島根大学客員教授。
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≪みかん注文表≫
○今年度みかん価格表(平成19年12月~平成20年年初)
重量 通常価格 備考
10kg 3500円 (税込・送料別)
5kg 1800円 (税込・送料別)
2kg  900円 (税込・送料別)
卸価格(100kg以上ご注文時)
10kg 2800円 (税込・送料別)
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●お送り先(ご住所・お名前・ご連絡先の記入をお願いします)
ご住所 : 〒
お名前 :             様
TEL :
ご注文数 :     kg     箱
__ _ __
●お送り主(ご住所・お名前・ご連絡先の記入をお願いします)
ご住所 : 〒
ご名前 :             様
TEL :
__ _ __
●平成20年冬収穫分のご予約
重量 通常価格(予定) 備考 予約数
10kg 3500円 (税込・送料別)         箱
5kg 1800円 (税込・送料別)         箱
2kg  900円 (税込・送料別)         箱
(※価格は今年度と同等の予定ですが、来年度のみかんの市場価格
により多少変動することがあります。ご了承くださいませ。)
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○お問合せ先
TEL:090-6838-8704(担当:小池)
FAX:0820-76-0919
E-MAIL:koike@socio.gr.jp
○お申し込み後の流れ
申し込み連絡→摘み取り作業(注文後2~3日)→出荷(注文後1週間)
*出荷後のご請求となります。
○お振込み先(※お支払いは銀行振り込みのみとなります)
山口銀行 萩支店  口座番号 6365184
株式会社 スーパーネット東京
代表取締役 須藤 三奈

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2.【第126回「J.I. フォーラム」のご案内】
自分たちで始めよう
~元気のいい社会起業家に志と事業を聞く~
最近、社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)という言葉をよく目にしま
す。事業を通して、利益よりもむしろ身の回りにある社会の問題解決に取り
組んでいこうという活動を行っている人達を指しています。行政は役に立た
ない、NPOは経済基盤が弱い、そんな中で金儲けに走るのではなく、「公」
を担う企業、事業家がふえているのは頼もしい限りです。障害者雇用の場
を創る渡邉英夫さん、農業、食品加工による地域活性をめざす鈴木誠さん、
「心のケアと自立支援」をしている木山啓子さんに、「志」を「事業」に変えた
情熱と智恵を伺います。コーディネーターは、「町のエキスパート」を先生とし
て、渋谷という町をキャンパスに、シブヤ大学という「学びの場」をつくってい
る左京泰明さんです。

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日 時  : 平成20年1月31日(木)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 木山啓子(NPO法人JEN 事務局長)
鈴木 誠(株式会社ナチュラルアート 代表取締役)
渡邉英夫(NPO法人どんまい福祉工房 理事長)
コーディネーター : 左京泰明 (NPO法人シブヤ大学 学長 )
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
————————————————————–
参加ご希望の方は、1月30日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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3.【第23弾・第24弾「事業仕分け」のご案内】
≪第23弾≫
~ 福岡県直方市 ~
構想日本が提案してきた行政の「事業仕分け」は今年で7年目を迎え、着
実に広まってきました。予算編成に反映させた結果、1割もの事業を削減
できたという具体例もあります。今年は更に広げ、自治体だけでなく国でも
事業仕分けを行うことが当然という風土を作り上げていきたいと考えていま
す。
直方はかつて炭鉱で栄えましたが、閉山後は人口・税収減が大きな課題
となっています。今回は、市長が昨年の選挙でマニフェストに掲げて当選し
たことを受けてのものです。
事業仕分けは、すべての政策の出発点です。行政の方、自分の地域を何
とかしたいという方、お誘いあわせのうえ、侃々諤々の議論をご覧ください。
【日時】 2008年2月1日(金)9:00~17:00
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】 直方市役所
(福岡県直方市殿町7番1号 TEL:0949-25-2000 )
【対象】 直方市の一般会計事業(20事業程度)
【参加者】 事業説明者:直方市役所職員
評価者、コーディネーター:「明日の地方財政を考える会(自治
体職員有志の研究会)」メンバー、行革推進委員(市の審議会
委員)、公募市民
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≪第24弾≫
~ 神奈川県大磯町 ~
構想日本が2002年から行なっている行政の「事業仕分け」は行財政改革
の切り札です。予算編成に反映させた結果、1割もの事業を削減できたと
いう具体例もあります。この実績を背景に、50以上の自治体から問合せが
あり、実施希望の順番待ち状態です。
今回は、三好町長が選挙公約に掲げて当選したことを受けてのもので、初
の「町」での実施です。行政が住民に密着しているだけに新しい成果が期
待できます。
行政の方、自分の地域を何とかしたいという方、お誘いあわせのうえ、侃々
諤々の議論をご覧ください。必ず地域再生の大きな参考になると思います。
【日時】 2008年2月9日(土)9:00~16:00
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】 大磯町保健センター(大磯町役場内)
(神奈川県中郡大磯町東小磯183  TEL:0463(61)4100 )
【対象】 大磯町の一般会計事業(20事業程度)
【参加者】 事業説明者:大磯町役場職員
評価者、コーディネーター:「明日の地方財政を考える会(自治
体職員有志の研究会)」メンバー、構想日本スタッフ
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≪「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が議題に登場!≫
11月1日の「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が、初めて議題とし
て取り上げられました。
民間議員の伊藤隆敏氏(東京大学大学院教授)、丹羽宇一郎氏(伊藤忠
商事会長)、御手洗冨士夫氏(キヤノン会長)、八代尚宏(国際基督教大学
教授)4氏の連名で提案されています。
この提案は実現へ向けての大きな一歩と捉え、更に働きかけをしてまいり
ます。 http://www.keizai-shimon.go.jp/ からご確認ください。
≪事業仕分けとは・・・≫
・国や自治体の行政サービスについて、予算書の項目ごとにまず要否の
議論をする。
・その上で、実施主体(官か民か、国か地方か)を議論
・「外部の目」を入れる
・「公開の場」で議論する
●これまでの実例をもとにポイントをまとめた、構想日本編『入門 行政の
事業仕分け』(ぎょうせい刊・1,800円)のご注文も下記にて承ります。
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ご参観ご希望の方は、1月30日もしくは2月7日までに出欠の是非を、下記
のメールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
開催地 第23弾・直方市(1月30日〆切) / 第24弾・大磯町(2月7日〆切)
(※必ずご希望の開催地を選んでください。)
お名前
所属
ご連絡先
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*お問い合せは、 西田/伊藤まで。TEL 03-5275-5607

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4.【シンポジウムのお知らせ】
※代表・加藤が会長を兼任する東京財団のシンポジウムのご案内です。
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東京財団創立10周年記念シンポジウム
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急速なグローバル化の進展により、同じ商品、同じサービスが世界規模で
生産・提供され、各種のルールや制度、ひいては生活様式や価値観までも
が均一化する傾向にあります。
このような状況に対する人々の反応はさまざまで、世界共通の発展や幸福
を信じて推進しようとする人、恩恵から除外され貧困や劣位に置かれてしま
う人、また、地球環境や固有の文化、伝統的な価値観が損なわれることを
心配する人々もいます。

東京財団では、創立10周年を記念して、グローバル化時代における多様な
価値観の持続可能性を探る連続シンポジウムを開催します。グローバル化
の進展と固有の文化をどう噛み合わせていくべきか、それを実現するには、
どのような仕組みやルールを考えなければならないか、などを国内外の有
識者とともに議論します。ふるってご参加ください。
◆第1回「グローバル化時代の食文化」【1月24日(木)18:30~21:00】
………………………………………………………………………………………
スローフード・イタリア・スポークスマンのジャコモ・モヨーリ氏をお招きし、
作家・島村菜津氏(「食のたからもの再発見」プロジェクト・リーダー)と、
グローバル化が与える食文化への影響について語り合います。
カクテル・レセプションでは、モヨーリ氏推薦のスプマンテをお楽しみいた
だきます。
◆第2回「アフリカ平和構築への課題 -コンゴ民主共和国の事例から-」
【1月25日(金)17:30~20:30】
………………………………………………………………………………………
地域社会の活動に貢献したヤングリーダー奨学基金フェローに贈られる
Sylff賞。第2回の受賞者は、コンゴ共和国の民主化選挙に尽力したリゴ
ベール・ミナニ・ビフゾ氏です。片岡貞治 早稲田大学教授、石弘之 北海
道大学特任教授を招き、アフリカの「内」と「外」から見た国際問題の実相
と課題について語り合います。
カクテル・レセプションではアフリカ料理をお楽しみいただきます。
◇詳細・お申込みはこちら
・日本語→ http://www.tkfd.or.jp/event/detail.php?id=69
・英語→ http://www.tkfd.or.jp/eng/spotlight/detail.php?id=14
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