【No.351】花粉症、アトピー、その次は・・・
2008.05.23

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JIメールニュースNo.351 2008.5.23発行
花粉症、アトピー、その次は・・・
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【花粉症、アトピー、その次は・・・】
2.【第130回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【第25弾「事業仕分け」のご案内】
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≪TOPICS≫
★浜松市で開催される「事業仕分け」(第25弾)の会場が、以下の場所
に変更になりました。ご注意ください。
「静岡文化芸術大学 南棟 3階 第1会場 377講義室
第2会場 378講義室
第3会場 379講義室」
↓     ↓     ↓
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/reform/jigyosiwake/kaijyo.htm

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1.【花粉症、アトピー、その次は・・・】
高見 裕一
化学物質過敏症。英語ではMultiple Chemical Sensitivity(MCS、あるい
はCSと略す)をご存知だろうか。アメリカではなんと患者数3千万人。日本
でも日々激増中で、現在約100万人の人々がMCS患者だと言われてい
る。
現在、花粉症患者は2500万人とも言われているが、20年前は花粉症な
どという名前も付いておらず、昔ながらの「アレルギー性鼻炎」などと呼ばれ
ていたのは記憶に新しいところ。それがいまや、日本の子供の二割近くが
いわゆる「アトピー気がある」と医学的にも認識されている。これらはみんな、
ここ2、30年の間で出てきた新しい病気。
さて、かくゆう僕も昨年末、北里大学医学部で「あー、あなたも立派な化学
物質過敏症の患者さんですね。」と、お墨付きをいただいてしまいました。
去年の6月、友人夫婦と新幹線に4人向き合いの座席で座っていたところ、
彼のつけているオーデコロンの香りが異様に不快に感じられて、「お前オー
デコロンつけ過ぎだろ」と難詰したところ、彼は「え?え?え?そんなことな
いよ。」彼の奥さんも「え?普通ですよ。普通。そんな私がいて、オーデコロ
ン(臭い)まで付けさせないわよ」とのたまうのである。しかし、僕の不快感
はどんどん高まり、吐き気はしてくるわ、頭は痛くなるわ、手足は浮腫んで
靴を履いているのさえ痛くて苦痛になるわ、尾籠な話で恐縮だが、頻繁に
トイレに通わないと処理できないくらい尿意が激しくなり、挙句の果てに、ど
んどん汗をかいてくるではないか。「これは一体何事だ!?」と思ったのがき
っかけで、それ以後、芳香剤・消臭剤・香水・整髪料、合成洗剤、そしてウ
ールやニットに多用される柔軟仕上げ剤、髪を染めた女性がよく使っている
トリートメント剤etc…それら化学物質臭のする身の回りの俗に言う「良い匂
い」なモノ全てが、ほんの微量でも僕を苛めることになる。
このMCS、患者にとっては大変困難な病気で、多くの患者は通常の社会
生活を送ることが難しく、又、周辺の理解が得られず、会社を退職に追い込
まれたりもしている。それどころか、医学界でも40~50年前の公害病よろ
しく「本当に化学物質が原因でこんな病気になるのか?」という議論がある
くらいだ。
保守的なのか、バカなのか、患者を見つめようとしないのか、どこかの役所
や業界から何か言われているのかは分らないが、慢性疲労症候群やら、更
年期障害やら、色々な病名を付けられて自分がMCSだという事を知らないま
ま、時にはうつ病等の精神疾患の投薬を受けてごまかされている患者も多
いようだ。
しかし、MCSという病気が現実に存在することは、私自身の身体が十分に
証明をしている。人間の文明の進化(変化)がもたらす、自然界や人体に対
する影響から目を背けず立ち向かうことが、政治・行政・医学また社会全般
に求められていると感じる。MCSは誰でもいつでも発症しておかしくない病
気と言える。他者に対する思いやりと想像力があなた自身を救うことにもな
るはずだ。

*高見 裕一(たかみ・ゆういち)氏のプロフィール
1956年神戸生まれ。学生時代から環境問題に取り組み、日本リサイクル
運動市民の会、らでぃっしゅぼーや等、新しい環境NGO活動をデザイン。前
衆議院議員。グリーン・マーケティング協会代表。モンゴル国立人文大学理
事長。

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2.【第130回「J.I. フォーラム」のご案内】
日本は世界第2の貧困大国!?
「日本は世界第2の経済大国」のハズ。ところが、OECDの報告によると、
世界第2位の「貧困率」国だというのです。格差社会、ワーキングプア、ホ
ームレスなどの現象がそこまで来たのか。だとすれば、それはなぜなの
か。そもそも「貧困率」などという考え方がおかしいのか。
豊かな社会日本の貧困について、現状を熟知し、鋭い分析を加えている
ゲストを迎えて、問題の核心に迫っていただきます。
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日 時  : 平成20年5月27日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 水島宏明(日本テレビ チーフディレクター/『ネットカフェ難民と
貧困ニッポン』著者 )
宮台真司(首都大学東京 教授 )
山本 繁(NPOコトバノアトリエ 代表理事)
湯浅 誠(自立生活サポートセンターもやい 事務局長)
コーディネーター : 工藤 啓(「育て上げ」ネット 理事長)
主 催   : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、5月26日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607

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3.【第25弾「事業仕分け」のご案内】
~ 浜松市 ~
構想日本が2002年から行なっている行政の「事業仕分け」は行財政改革の
切り札です。予算編成に反映させた結果、1割もの事業を削減できたという
具体例もあります。今年度は、既に10ヶ所程の実施予定があり、更に広が
る勢いです。
今回行う浜松市は、合併、政令指定都市への移行、新市長の就任とここ数
年大きな変化を迎えています。特に、行革に精力的に取り組んでいること、
合併数年後であることなど、大きな成果が期待できます。
行政の方、自分の地域を何とかしたいという方、お誘いあわせの上、侃侃諤
諤の議論をご覧ください。必ず地域再生、国からの自立の大きな参考になる
と思います。
(※会場が変更となりました。ご注意ください。)
【日時】2008年5月31日(土)、6月1日(日)9時~16時くらい
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】静岡文化芸術大学 南棟3階 (静岡県浜松市中区中央 2-1-1)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/reform/jigyosiwake/kaijyo.htm
第1会場 377講義室
第2会場 378講義室
第3会場 379講義室
※会場に関するお問い合わせは、
浜松市行政経営課(053-457-2244)まで。
【対象】浜松市の事務事業(60事業程度)
【参加者】事業説明者:浜松市役所職員
仕分け人(評価者)、コーディネーター:「明日の地方財政を考える会
(自治体職員有志の研究会)」メンバー、構想日本スタッフ
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≪「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が主要議題に!≫
2月の「経済財政諮問会議」で「国の事業仕分け」が、大々的に取り上げら
れました。この会議では、丹羽宇一郎委員(地方分権改革委員長、伊藤忠
商事取締役会長)から国と地方の仕分けの推進が提案されています。この
提案は実現へ向けての大きな一歩と捉え、更に働きかけをしてまいります。
http://www.keizai-shimon.go.jp/ からご確認ください。
≪事業仕分けとは・・・≫
・国や自治体の行政サービスについて、予算書の項目ごとにまず要否の議
論をする。
・その上で、実施主体(官か民か、国か地方か)を議論
・「外部の目」を入れる
・「公開の場」で議論する
※構想日本のホームページ「事業仕分け」もご覧ください。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/project/list.php?m_category_cd=16
●これまでの実例をもとにポイントをまとめた、構想日本編『入門 行政の事
業仕分け』(ぎょうせい刊・1,800円)のご注文も下記にて承ります。
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ご参観ご希望の方は、5月29日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
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*お問い合せは、 西田/伊藤まで。TEL 03-5275-5607

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