【No.375】One World, One Dream
2008.11.14

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JIメールニュースNo.375  2008.11.14発行
One World, One Dream
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【One World, One Dream】
2.【第136回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【第36弾自治体の「事業仕分け」実施のご案内】
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≪TOPICS≫
★「ワンクリックアンケート」を開催しております。
今回のテーマは・・・
Q:日本のODA 必要?要改善?不要?
〔アンケート期間:2008/11/13(木) ~2008/11/30(日)〕
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構想日本のホームページにて、あなたのご意見お聞かせ下さい!
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1.【One World, One Dream】
慶應義塾大学 大学院法務研究科(法科大学院)1年
構想日本 非常勤スタッフ
中河 香一郎
華々しく幕を開けた真夏の祭典オリンピックは、初秋の風と共に慌ただし
く北京から次の目的地、ロンドンへと再び飛び立っていった。今大会は、
選手達による熱戦もさることながら、開催前からチベット問題に対する抗
議活動が世界中で行われたり、緊迫した中での聖火リレーなど、多くの
“場外戦”にも注目が集まる波乱に満ちたものとなった。
ところで、この大会が始まる少し前、ニュースを見ていた私はある映像に
愕然とした。その映像は、チベット問題でフランスに対して不満を持った中
国の民衆が仏系スーパー「カルフール」でデモを行っている様子を伝える
ものであったが、私が驚いたのはそのスーパーの所在地であった。
その地は安徽省合肥市といい、私は偶然にも昨年その町を訪れていた。
しかし、私の記憶と暴動とはどうしても結びつかなかったのだ。この町は
北京から空路約2時間の内陸に位置し、大規模開発と旧き中国が併存し
た、まさに現在の中国を象徴するような場所である。しかし、エネルギーに
満ち溢れた都市というより、実際は広大な土地が広がっているため歩いて
いる人はまばら、人々は皆純朴で、時間もまだ長閑に流れる町であった。
私は現地の農家の家にお邪魔したが、家は簡素な石造りで、玄関のドアも
あるのか無いのか分からない程。そのため、食事をしていて足元に気配を
感じてテーブルの下を見た私の目線の先に、いつの間にか外から入って来
た犬の姿が飛び込んできて仰天した程であった。
しかし、映像では画面いっぱいのトラックが店を取り囲み、店内では学生達
がシュプレヒコールをあげていた。そこが私の訪れた町だとは信じがたかっ
たが、やはりこれが現在の中国の姿なのだと痛感した。
そんな中国でも、北京や上海では高層ビルが林立し、世界中から来たビジ
ネスマンが駆け回る。しかし、高層ビルの足元には、人権もままならない民
工の姿がある。
近代的な町並みを背に人々が着飾って闊歩する町並みは日本さながらだ
が、その内実は我が国とは大きく異なり、混沌に満ち溢れている。
北京オリンピックのスローガンは、「One World, One Dream(一つの世界、
一つの夢)」であった。合肥市を訪れた際に説明を受けた市の開発計画は実
に壮大で、まさに「夢」一色のように思えた。しかし、それとは対極をなすスー
パーでの暴動や民工の姿、そしてそれらを黙認する政府の姿は、「Divided
World, Divided Dream(分断された世界、分断された夢)」を描写しているよう
であった。私は、夢一色に広がった計画とオリンピックを目前に分断された現
実を見て、あたかも夢を見ている最中にたたき起こされ、現実の世界に引き戻
されたように感じた。
近々、旅行や仕事などで中国を訪れる予定のある方は、注意深く彼の地を観
察して頂きたい。自らの目で見れば、メディアの情報からは伝わりきらない本
当の隣国の姿を感じ取ることができると思う。スポーツと政治は無縁といわれ
るが、スポーツの祭典をきっかけに、他国の実情について思いを巡らせてみ
るのも悪くはない。
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2.【第136回「J.I. フォーラム」のご案内】
金融の“浮き足立ち症候群”への処方箋
~金融の原点から、世界の金融を考える~
100年に一度といわれる金融危機。グローバル化や資産の証券化が進み、
資金を何回も回転して生み出す“高収益”金融の行きつく先が、サブプライム
問題を契機として浮き彫りになりました。実体経済から遊離した金融も最後は、
実体経済そして私たちの生活を振り回すのです。
本来、銀行は集めた預金を貸し出し、その貸出先としっかりつきあうことで、事
業者とも預金者ともよき関係をつくるものではなかったのでしょうか。
銀行や金融の原点、そして、世界の中ではまだまだ長い時間軸を持っている
日本の金融の可能性などについて、現場を熟知しているゲストを迎え皆さんと
一緒に考えてみたいと思います。
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日 時  : 平成20年11月26日(水)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト   : 舩橋 晴雄(シリウス・インステュート株式会社 代表取締役)
森本 紀行(HCアセットマネジメント)
地域の金融機関の方々 調整中
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   :4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、11月25日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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3.【第36弾自治体の「事業仕分け」実施のご案内】
~自治体の事業仕分け 続々実施
第36弾は埼玉県騎西町~
構想日本が2002年より行ってきた行政の「事業仕分け」。本年度中に40
あまりの自治体で実施する予定です。歳出削減の効果や、職員、住民の
意識改革などの実績が浸透し、ますます広まっています。さらに国の事業
仕分けは、文科省、環境省、財務省を対象に行い、参加者からは有益な
反応を頂いています。
騎西町は人口約2万人。これまでの構想日本事業仕分けの中では、最も
人口の少ない自治体での実施です。住民の顔が見えやすい、人口規模が
小さい自治体の利点を活かした行政改革への取り組みを応援していきたい
と思います。今回の事業仕分け実施は、町長の強いリーダーシップにより
実現しました。
百聞は一見に如かず、まずは侃々諤々の議論を傍聴し、その威力を確か
めて下さい。行政の事業予算の中身を知ることで様々な気付きがあります。
是非ご意見をお寄せください。
【日時】 平成20年11月15日(土) 9:00~17:00
※入退室自由です。ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】 騎西町生涯学習センター ~キャッスルきさい~
(北埼玉郡騎西町大字根古屋633-10)
※会場に関するお問い合わせは、企画政策担当(0480-73-1111内237,238)
まで
【対象】 騎西町の事務事業(20事業/2班体制)
【参加者】    事業説明者:騎西町職員
「仕分け人」(評価者)、コーディネーター:
構想日本事業仕分けチーム、騎西町民
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≪財務省の「政策棚卸し」、実施報告!≫
構想日本が自民党無駄撲滅プロジェクトチーム(座長:園田博之衆議院議員)
に協力して行っている「政策棚卸し」=事業仕分け。文科省、環境省に続き、
10月31日に財務省について実施しました。議論では様々な問題提起が行わ
れました。傍聴者からは、「事業官庁ではない財務省がどんなことをしている
のか初めて知った」という声がありました。何よりも、「査定する側」である財
務省を事業仕分けしたということは、今後他の官庁で同様の作業するにあた
って非常に大きなインパクトになると言えます。
評価結果につきましては構想日本HPをご覧ください。
≪事業仕分けとは・・・≫
・国や自治体の行政サービスについて、予算書の項目ごとにまず要否の
議論をする。
・その上で、実施主体(官か民か、国か地方か)を議論
・「外部の目」を入れる
・「公開の場」で議論する
※構想日本のホームページ「事業仕分け」もご覧ください。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/project/list.php?m_category_cd=16

●これまでの実例をもとにポイントをまとめた、構想日本編『入門 行政の
事業仕分け』(ぎょうせい刊・1,800円)のご注文は
https://www.kosonippon.org/wp-manager/books/index.php からお願いします。
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ご参観ご希望の方は、出欠の是非を、下記のメールアドレスに
お申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
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*お問い合せは、 西田/伊藤まで。TEL 03-5275-5607

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