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【No.41】「土壌汚染対策法案」衆議院環境委員会にて原案採決

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「土壌汚染対策法案」衆議院環境委員会にて原案採決
JIニュースNo.41  2002.4.5
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■■ 目次 ■■
1.《キャンペーン報告》土壌汚染対策-Part6
2.《J.I. Action Summary》
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《キャンペーン報告》土壌汚染対策-Part6
構想日本 地質環境保全研究会

構想日本はこれまで、「土壌汚染対策法案」の抱える問題点-(1)
未然防止の観点がない、(2)拡散防止の実効性が低い、(3)情報公開
が不十分、等-を繰り返し指摘し、各党の環境部会および、提言に関
心を持って下さった議員の方々に対しても、個別にご説明を行ってき
ました。しかし、本日の衆議院環境委員会では原案どおりに採決され
舞台は来週火曜日の本会議での審議に移ります。
今回は、この法案が衆議院に付託される前後からの様子を簡単にご報
告します。
●3/19:衆議院本会議にて法案趣旨説明
大木環境大臣が、近藤昭一議員(民主党)の11の質問に対し法案を
提出した環境省の立場から、不完全な点があるものの、現状の対策と
しては必要な法案であることを主旨とする返答を行いました。(*議事
録はまだ公開されていません)
●3/29:衆議院環境委員会での質疑
各党委員が、それぞれ環境大臣に対し、法案の問題点、不明確な点を
問いただしました。(*議事録はまだ公開されていません)
特に、法案は政省令に委ねる部分が多いため、例えば、「特定有害物
質」にどのような物質が含まれるかなど、細かく細かく問いただして
いかなければいけない問題が多いようでした。
●4/2:衆議院環境委員会での参考人質疑
構想日本代表の加藤秀樹が、参考人のひとりとして意見を陳述する機
会を得ました。
加藤以外の参考人としては、土壌汚染対策法案の骨子作成の場となっ
た委員会や部会などの委員を務められた先生方が、法案に賛成のお立
場からご出席されました。
参考人それぞれが15分づつ意見を陳述した後、小渕優子議員(自民
党)、牧義夫議員(民主党)、西博義議員(公明党)、武山百合子議
員(自由党)、藤木洋子議員(共産党)、金子哲夫議員(社民党)が
順次15分づつ質疑を参考人に対して行いました。
(*当日の模様は、衆議院インターネットTVのビデオライブラリに収
録されています。下記URLから4月2日を選び、その後、環境委員会
を選択して下さい。 http://www.shugiintv.go.jp/top_frame.cfm )
加藤は、この法案は「土地」だけに着目した応急的なものであるため
に不十分である、つまり、汚染の未然防止や拡散防止の実効性を高め
るには、「操業が廃止された敷地」の調査のみならず、操業中の敷地
も含め、土地から移動する「土」にも注意を払わなければいけないこ
とを述べました。また、情報公開の重要性についても指摘しました。
質疑においては、与野党議員の関心は、費用負担や汚染者負担原則の
問題など「金勘定」の問題に引きずられ、また、ほかの参考人に対し
法案賛成の立場からのコメントを求める場面が少なくありませんでし
た。
●4/3:野党四党(民主党、社民党、自由党、共産党)が修正案を
提出しました。
●4/5:環境委員会において、この修正案が否決されました。附帯
決議を伴ったうえでの原案採決となりました。
●4/9:衆議院本会議があります。ここで、法案の成否が審議され
ます。附帯決議も同様に決せられます。
この後、法案は参議院での審議となります。行方を見守りつつ、提言
を続けていきたいと思います。今後とも、ご支援のほどをお願い致し
ます。
(文責:土壌汚染担当・JI政策スタッフ 長尾 亜紀)
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《J.I. Action Summary》

■構想日本の3月の主な活動状況■

●政策プロジェクト
(1)土壌汚染プロジェクト
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/prj/c/?no=19
「土壌汚染対策法案」の修正に向けたプロモーション
・国会議員への働きかけ
与野党の各議員にご説明をしてまいりました(2月~4月)
衆議院環境委員会「参考人質疑」出席(4/2)
・世の中への働きかけ
読売新聞「論点-土壌汚染対策法案の死角」(3/13)
環境技術31巻3号「土壌汚染対策法案の課題」(3/15)
(2)地方財政・税制プロジェクト
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/doc/?no=130
「国と地方の税制を考える会」第5回会合を開催しました(3/15)
・国と地方の業務分担の仕分け結果をもとに議論(今後、複数の県で
実施、具体的な提言につなげます)
(3)公益法人改革プロジェクト
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/doc/?no=131
「民法34条」改正を含む、非営利活動法人制度の抜本的改革に向け
たプロモーション
・自民党はじめ与野党に対するご説明を致しました。
国家戦略本部(3/20)
民主党・公益法人改革ワーキングチーム(3/14)
(4)公会計プロジェクト
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/prj/pap/
「地方公会計研究会」第11回会合開催(3/18)
・参加自治体が取組んだセグメント財務諸表を紹介しました。
(群馬県太田市、東京都足立区、福島県会津若松市)
●ネットワークづくり
地域の新しい教育づくり事例を追加しました。
・松本市立山辺中学校:生徒と地域の人がともに学ぶ「山辺ドリーム
大学」 http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/prj/edu/jirei/yamabe/
上記のほか、「年金改革」、「教育改革」、「エネルギー政策」、
「医療制度改革」などのプロジェクトが走っています。
詳しくは http://www.kosonippon.org/cp-bin/wpまで。
(JI冨永)
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