【No.422】事業仕分けを実施して
2009.10.15

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J.I.メールニュースNo.422  2009.10.15発行
「事業仕分けを実施して」
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◆◇ 目 次 ◇◆
【1】 「事業仕分けを実施して」   加西市経営戦略室 船瀬 大輔
【2】 和光市の事業仕分け 10月17日(土)、18日(日)開催
【3】 第147回 J.I.フォーラムのご案内 『新型インフルエンザを迎え撃つ』

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【1】 「事業仕分けを実施して」
加西市経営戦略室 船瀬 大輔
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加西市では2008年から2年連続で事業仕分けを実施しています。私は、
昨年は仕分け対象事業の説明者(担当職員)として、今年は事務局(経営
戦略室)として携わりましたので、その感想を述べたいと思います。
まず、事業仕分けを開催する自治体の事務局は、かなり入念な準備が
必要であると感じています。昨年の加西市では説明者の意識の低さや
準備不足を指摘されましたが、それは一概に説明者の準備不足、公務員の
体質とは言い切れず、事務局の責任も多分にあると感じます。というのも、
事務局は他自治体の視察も行いますし、成功へのプレッシャーのため
必死で勉強するため、説明者とは情報量の格差があります。だからこそ、
事業仕分けの意義を正確に理解し、それを説明者に伝えるという大きな
役割を担っているのです。
事務局として準備をするに当たって、私は説明者と「市役所としての説明
責任を果たす」「相手に(判定してもらうのではなく)事業を理解してもらう」
というスタンスで内容の詰めを行いました。個々にミーティングを行って、
自分の事業を理解してもらうための情報を洗い出してもらい、必要に応じて
資料を準備してもらいます。そして傍聴者(仕分け人)の立場に立って、
分からない部分を質問します。これを繰り返すことで新たに必要な資料や
想定問答を準備できます。説明者が仕分け人と対等に議論ができるよう、
事務局は常に説明者を応援する立場で話をし、仕分けの議論の原則を
しっかりと理解させることに務めました。即ち、自信があることはしっかり
主張する、少しでも疑問を持っているなら正当化せずに素直にさらけ出す、
反問権がある、よい意見は受け入れるなど、一方的に責められる場では
なく、あくまで議論の場であるということを理解させることが重要です。
加西市では今年度実施して、幸いなことに多くの方から「昨年よりも
よくなった」というお言葉をいただきましたが、職員のこの一年間の
成長に加えて、上述の取り組みによって、もともと持っていた実力を
昨年よりも多く発揮できた部分も多分にあると考えています。
そして、今後より重要性が増すだろうと思うのが、市民仕分け人の
役割です。私が傍聴した富士見市の市民判定人たちは、そもそも論で
的確な判定を下し、職員に多くの気付きを与えたという印象があります。
今後事業仕分けを実施する自治体には、是非、市民仕分け人が担える
役割について、検討して欲しいと思います。

【2】 和光市の事業仕分け、10月17日(土)、18日(日)開催
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想日本が2002年より行ってきた行政の「事業仕分け」。歳出削減の効果や、
職員、住民の意識改革などの実績が浸透し、今までに全国の自治体や国の
6省を含めて合計55回実施してきました。
和光市では、松本市長が「事業仕分けの実施」をマニフェストに掲げて当選し、
市長の強いリーダーシップのもと、実現に至りました。

行政の財源は無限ではありません。住民のニーズの優先順位に従って、
行政サービスを取捨選択しなければならない時代です。事業仕分けは、この
優先順位を洗い出す効果があります。是非傍聴にお越し頂き、その威力を
体感してください。
≪開催概要≫
【日時】 2009年10月17日(土)、18日(日) 9:00~17:00
※入退室自由、ご都合の良い時間帯にお越しください。
【会場】 和光市役所 5階、6階会議室(和光市広沢1-5)
※会場に関するお問い合わせは、
企画部政策課(電話)048-464-1111(内線2326)
【主催】 和光市
【協力】 構想日本
【対象事業】 和光市の一般会計事業(45事業)
【参加者】 事業説明者:和光市職員
仕分け人、コーディネーター:構想日本事業仕分けチーム

●詳しくは構想日本ホームページでもご覧いただけます:
https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=763
————————————————————–
参観ご希望の方は、10月16日(金)までに下記のメールアドレスに
お申込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
————————————————————–
*お問い合わせ:構想日本 西田/伊藤/塩野 03-5275-5607
————————————————————–

●なお、来週以降のスケジュールは以下の通りです。詳しくは構想日本
ホームページをご覧ください。
【足利市】
10月24日(土)、25日(日) 9:00~17:00
https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=764
【静岡県】
10月31日(土)、11月1日(日)、2日(月) 9:00~16:30
https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=791
【奈良県】
11月22日(日)、23日(月祝) 9:30~17:00
https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/municipality_sort/detail.php?m_project_cd=795

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参観ご希望の方は、開催日前日までに下記のメールアドレスに
お申込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前:
所属:
ご連絡先:
参観希望自治体:
————————————————————–
*お問い合わせ:構想日本 西田/伊藤/塩野 03-5275-5607
————————————————————–

【3】 第147回 J.I.フォーラムのご案内
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新型インフルエンザを迎え撃つ
~社会全体が「抵抗力」をつけよう~
大流行するのか、重症化するのか、ワクチンは十分か、薬は効くのか・・・。
様々な情報がマスメディアから出回る一方で、具体的な対策は私たちには
はっきりと見えません。感染症の大流行、大災害などの際に最も大事なことは、
一般市民が噂や不安感に浮き足立つことなく落ち着いて対応することです。
そのために、行政、医療関係者、一般市民、それぞれが何をすべきか、
各専門家の皆さんに具体的解決策を伺います。
≪開催概要≫
○日 時:平成21年10月26日(月) 18:30~20:30
○会 場:日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※会場のセキュリティの都合上、本案内状を会場1階で
提示してください。
○開 演:18時30分 (開場:18時00分)
○ゲスト:高畑 紀一(細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会 事務局長)
谷畑 英吾(滋賀県湖南市長)
森澤 雄司
(自治医科大学付属病院 臨床感染症センター 感染制御部長)
ほか調整中
○コーディネータ:上 昌広(東京大学医科学研究所 特任准教授)
○主 催:構想日本
○定 員:160名
○フォーラム参加費:2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
○懇親会参加費:4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/
————————————————————–
参加ご希望の方は、10月25日(日)までに出欠の是非を、
下記のメールアドレス にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
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