【No.448】国産材とフェアウッド調達で地球環境を守りたい
2010.04.22

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J.I.メールニュースNo.448 2010.04.22 発行
「国産材とフェアウッド調達で地球環境を守りたい」
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◆◇ 目 次 ◇◆
【1】 「国産材とフェアウッド調達で地球環境を守りたい」
佐藤岳利 株式会社ワイス・ワイス(家具づくり)代表取締役社長
【2】 第153回J.I.フォーラムのご案内 4月28日開催
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【1】 「国産材とフェアウッド調達で地球環境を守りたい」
佐藤岳利 株式会社ワイス・ワイス(家具づくり)代表取締役社長
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いま世界的に、ファスト・フードVSスロー・フード(地産地消)、ファスト・
ファッションVSスロー・ファッション(フェアトレードやオーガニック)の
構図があります。私たちの家具業界においても、ファスト・ファーニチャーも
スロー・ファーニチャーもあります。ファスト的なものは、その安さで生活者
の暮らしを楽にし、多くのメリットをもたらしてくれる一方、顔の見えない商
品や製品であるがために、安全や健康へのリスク、使い捨てや資源の乱獲など
による環境や健康への影響などの問題が顕在化しています。
また、世界の森林が急激に減少し、違法伐採問題や地球温暖化の危機が叫ばれ
て久しい現在においても、その流れは一向に変わる様子は無く、ロシア沿海部
や世界中の熱帯雨林を始め年間1300万haもの森林が減少を続け、事態はます
ます悪化の一途を辿っています。
一方、国土の約7割が森林で覆われている世界有数の森林大国である日本は、現
在国産木材自給率は24%です。1964年の木材輸入の完全自由化以降、大量に安定
供給できる外材が市場を席巻するようになり、国産材の価格は急落、家具業界を
はじめ、多くの産業が国産材の使用を止めてしまった結果、林業は成り立たず国
産木材は行き場を失い、放置されたまま荒廃してしまった森が各地に広がってい
るのです。
このような状況下、私は「地球環境と未来の子どもたちのことを考えた家具づく
りに取り組もう」という方針を打ち立て、国産材とフェアウッド(※1)など環
境配慮型の木材調達を中心にした取り組みを本格的に開始しました(※2)。
国産材を使うことで、ウッドマイレージCO2(※3)を大幅に低減することがで
きます。また、林業者、製材所、家具工場の人々とさまざまな技術やアイデアを
駆使し森の恵みを無駄無く使うことで、森林と雇用を同時に守り、現在失われつ
つある森林の循環と技術の伝承を守ることができるのです。
元来日本人は森や自然と密接に関わり、長い間、里山と共に豊かに暮らして来ま
した。「誰々さんの山の木を、誰々さんが作った」。顔が見えることで、モノは
単なるモノではなく、いつまでも愛しみながら長く大切に使う理由や感情が芽生
えるのです。そんな昔ながらの素朴な暮らしとモノを大切にするこころは、地球
と人間を本当に豊かにすることが出来ると思うのです。
私は「環境との調和」や「文化、伝統の継承」を大切にする暮らし方を守りたい
ので、ものづくりの中から社会に貢献していきたいと考えています。使えば使う
ほど人と地球環境が豊かになるしくみを、お客様やものづくりの仲間と共に取り
組んで行きますので、応援してください。
※1:フェアウッド:伐採地の森林や地域社会など地球環境に配慮した木材・木材
製品のこと。
※2:グリーンプロジェクト:http://www.wisewise.com/greenproject/index.shtml
※3:ウッドマイレージCO2:木材の輸送距離(km)に輸送量(立方メートル)
を乗じた数値をウッドマイレージ(立方メートル・km)と呼ぶ。これに木材の輸
送手段(船、トラック等)によるCO2消費量を乗じた数値が「ウッドマイレージ
CO2」であり、木材輸送にかかるエネルギー消費量を示す指標として使われている。

【2】 第153回J.I.フォーラムのご案内
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「景観運動から社会づくりへ」
平成14年の暮れ、東京地裁が高層マンションに対し景観を不法に侵害したとし
て、マンションの20メートルを超える部分の撤去を命じたことを覚えていらっ
しゃる方も多いと思います。
この東京国立市のマンション計画見直しを求める住民運動は、平成18年、最高
裁が「景観利益」を認めるという画期的な判決で決着をみました。このときの
グループが中心となって「景観市民運動全国ネット(景観市民ネット)」を設
立しました。
結成から4年余、マンション、里山、文化財保護などのさまざまな問題に取り
組む中から、対立でなく「市民が主体となってまちをつくる」成熟した社会を
目指しています。
この様な具体的活動から社会を変えていこうという大勢の仲間がその思いや活
動を熱く語ります。
≪開催概要≫
○日 時:平成22年4月28日(水)18:30~20:30
○会 場:日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※会場のセキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提示してください。
○開 演:18時30分(開場:18時00分)
○討論者:石原 一子(景観市民運動全国ネット代表)
牛尾 洋也(龍谷大学教授)
大方 潤一郎(東京大学教授)
大谷 利勝(財団法人大谷美術館理事長)
太田 瑛梨子(龍谷大学学生
みらいの環境を支える龍谷プロジェクト・代表)
桑子 敏雄(東京工業大学大学院教授)
椎名 愼太郎(山梨学院大学法科大学院講師)
関 美智子(関さんの森 所有者)
関口 博(国立市長)
辻井 喬(詩人・作家)
富井 利安(関東学院大学教授)
西村 幸夫(東京大学教授)
○コーディネーター :井上 赫郎(景観市民運動全国ネット代表事務局長)
○フォーラム参加費:2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
○懇親会参加費:4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F
TEL 03-3589-5812
http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/
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参加ご希望の方は、4月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前

所属

ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
————————————————————–

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