【No.577】アフリカの住民とともにエイズ孤児の未来を変えたい! |エイズ孤児支援NGO・PLAS代表理事 門田 瑠衣子氏|
2012.11.01

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J.I.メールニュース No.577 2012.11.01発行

アフリカの住民とともにエイズ孤児の未来を変えたい!

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【1】 アフリカの住民とともにエイズ孤児の未来を変えたい!
エイズ孤児支援NGO・PLAS代表理事 門田 瑠衣子

【2】 第183回J.I.フォーラム 11月26日(月)開催

【3】 継続は力! 事業仕分け 次回は11月10日(土)都留市

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【1】 アフリカの住民とともにエイズ孤児の未来を変えたい!
エイズ孤児支援NGO・PLAS代表理事 門田 瑠衣子
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誰かが誰かを「支援する」とき、大切なことは何でしょうか。

私は大学院時代に2度ケニアを訪れ、ケニア人が運営するNGOにボラ
ンティアとして参加したり、子どもたちの現状を知るために孤児院
を訪問したりしました。エイズや貧困状態の人々に医療や教育が行
き届いていない現状にショックを受けましたが、より強く私の心に
残ったのは、地域をなんとか変えようと奔走する現地の人々のタフ
さと、過酷な環境の中でも屈託のない笑顔の「エイズ孤児」たちで
した。

「エイズ孤児」とは「片親ないし両親をエイズで失った18歳未満の
子ども」のことです。HIVウィルスが母子感染する感染は3割程度と
言われており、母子感染予防でこの感染率を3%以下に下げること
ができます。仮に感染しても、適切な医療処置を受ければエイズの
発症を抑えることができます。エイズ孤児は親を早くに亡くしたと
いう点でリスクを抱えていますが、医療と教育へのアクセスさえあ
れば、他の子どもたちと同じように夢を持って生きることができる
のです。

しかし、根強い差別のために、ケニアには教育や医療へのアクセス
が奪われたエイズ孤児がたくさんいます。ケニアには呪術的な伝統
医療の名残があり、「HIVに感染するのは天罰だ」とか「悪魔が取
り憑いたせいだ」という考え方も残っています。結果として、そう
した偏見を恐れて検査を受けない人や誰にも相談できない人が大勢
います。

これまでHIV/エイズは大人の問題であると思われがちで、感染者
や患者をどうケアするのかということばかり注目され、その先にあ
るエイズ孤児の問題には、なかなか目が向けられてきませんでした。
そこで、帰国後の2005年12月に、日本で初めてのエイズ孤児支援に
特化した団体として、「エイズ孤児支援NGO・PLAS」を設立しまし
た。私たちはHIV感染の拡大防止とエイズ孤児への差別解消を目指
してエイズ啓発事業を行っています。

私たちは一方的に何かを「あげる」のではなく、地域と共に活動し、
将来的に住民が自立することを優先しています。自分たちが行いた
いプロジェクトでも、住民にとって必要性が感じられないなら行わ
ない考えです。意外に知られていませんが、現地にも町内会や様々
な住民グループがあり、「エイズ孤児問題を何とかしたい」と考え
ている人たちがいます。私たちはそうした人たちが「地域リーダー」
として住民へのエイズ啓発活動を担っていけるよう、トレーニング
の場を提供しています。今のところ研修を受けた人の8割以上が継
続して活動しています。

現地でのPLASの認知度が高まったことで、行政の協力も得られるよ
うになりました。現在日本オフィスで行なっている資金集めの仕事
も、今後2~3年をめどに、ある程度現地の人たちの手でできるよう
準備しているところです。

まだまだ問題が山積みで、時にくじけそうになりますが、現地で頑
張る人々や子どもたちの笑顔に励まされ、7年間が過ぎました。

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【2】 第183回J.I.フォーラム 11月26日(月)開催
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※以前お伝えしていた日程から変更になりましたのでご注意下さい。
【変更前】11月29日(木) → 【変更後】11月26日(月)

詳細は決まり次第お知らせいたします。

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後のスケジュール等、詳細はHPをご覧下さい。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php
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【3】 継続は力! 事業仕分け 次回は11月10日(土)都留市
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○都留市(山梨県)

【日程】 平成24年11月10日(土) 9:30~16:30
※入退室自由。

【会場】 都留市役所 本庁舎3階 大会議室

【主催】 都留市

【協力】 構想日本

【対象事業】 9事業

【参加者】 事業説明者:都留市職員
コーディネーター、仕分け人:
構想日本事業仕分けチーム、都留市民

【連絡先】 政策形成課 企画担当
TEL:0554-43-1111(内線241)

*詳細は構想日本の事業仕分けサイトよりご覧下さい!
https://www.kosonippon.org/wp-manager/shiwake/contribution/index.php

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