【No.588】プライマリ・ケアで変わる日本の医療 |加藤 秀樹(構想日本代表)/ 澤 憲明氏(英国のプライマリ・ケア専門医)|
2013.01.31

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J.I.メールニュース No.588 2013.01.31発行

プライマリ・ケアで変わる日本の医療

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【1】 プライマリ・ケアで変わる日本の医療
加藤 秀樹(構想日本代表)/
澤 憲明(英国のプライマリ・ケア専門医)

【2】 第186回J.I.フォーラム 2月27日(水)開催

【3】 伊勢原市議会で、会派主催の事業仕分け試行!

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【1】プライマリ・ケアで変わる日本の医療
加藤 秀樹(構想日本代表)/
澤 憲明(英国のプライマリ・ケア専門医)
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「風邪だろうか、少し熱があるようだ」「どうも近頃、血圧が
高い」・・・ そのようなとき、どうしますか。

子どもの頃から通っている近所の医院に駆け込む人もいれば、
家から離れた大学病院まで足を延ばす人もいるでしょう。その
ように、自分で医療機関を選んで受診する仕組みは「フリーアク
セス」と呼ばれ、実は日本を含む数少ない国にしかない特徴です。

医療機関を「自由」に選べると言えば聞こえはいいですが、裏を
返せば、患者が病状を自己診断して病院を選ぶ状況に「放任」され
ているとも言えます。その結果、比較的軽症であっても大学病院
などに足を運ぶ患者は増え、病院勤務医の過重労働を助長するなど
の弊害も出ています。

上に述べたような、日常的あるいは慢性的な疾患を総合的に引き受
ける医療を、「プライマリ・ケア(一次医療)」と呼びます。専門的
な訓練を受けたプライマリ・ケアの専門医が地域におり、患者は
そうした医師の診察をまず受けるという医療体制が、今や世界の
趨勢です。

プライマリ・ケア専門医は患者の家庭環境や職業環境などを踏まえて
じっくりと話を聞き、手術や高度な検査、あるいは入院が必要だと判
断した患者については、それを担う医療機関に送ります。
また、例えば介護支援専門員などの他業種専門職との連携も職能の内
です。つまり、超高齢社会の日本で喫緊の課題となっている「介護と
医療の連携」を実現する存在でもあるのです。

このテーマに関して、今回、澤 憲明 氏に論文を寄稿していただきま
した。澤さんは、昨年に英国の専門学会からプライマリ・ケアの
専門医として認定され、英国で活躍している若い日本人の医師です。
英国における医療の提供体制や、専門医の育成状況など、英国のプラ
イマリ・ケアの現場で活躍する当事者ならではの貴重な論考をいただ
いています。今後、日本が専門医(総合診療医)によるプライマリ・
ケアの確立を目指すにあたり、重要な示唆を与えてくれるでしょう。
ぜひ、ご精読ください。

※下のURLをクリックしていただくと、澤さんの論文がPDFファイル
形式でダウンロードされます。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/medical/primarycare/20130131DrSawa.pdf
(PDFファイルをご覧いただくためには、アドビ社のAdobe Reader が
必要です。最新のAdobe Readerは、アドビ社のサイト[下記]より無料で
ダウンロードできます。[http://get.adobe.com/jp/reader/])

構想日本では、総合診療医による地域のプライマリ・ケアの確立に
向けて、これからも様々な活動を行っていきます。

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損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
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【2】 第186回J.I.フォーラム 2月27日(水)開催

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新人議員よ、大志を抱け

新人議員10~20人に日本が直面する政治課題について
考えを聞きます。

※ 前回フォーラム時に、次回は就職、雇用をテーマにすると
ご案内しましたが、上記のように変更しました。
ご了承下さい。

○ 日時    :平成25年2月27日(水)

○ 会場: 日本財団ビル2F 大会議室
港区赤坂1丁目2番2号 TEL : 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/about/access/)

※ 詳細は決まり次第お知らせします。
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【3】 伊勢原市議会で、会派主催の事業仕分け試行!
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神奈川県伊勢原市議会の会派主催による事業仕分けが、
以下のとおり試行として実施されます。
構想日本は、企画運営と当日の評価等に「参考人」として
協力します。

◯伊勢原市(議会会派主催、試行)

【日時】 平成25年2月9日(土) 13:00~17:00

※会場の都合上、傍聴は先着順ですが、事前申込みを
受け付けています。
事務局担当(舘議員、電話090-2501-5617)まで
お申込みをお願いします。

【会場】 伊勢原シティプラザ 1F ふれあいホール
(神奈川県伊勢原市伊勢原2-7-31)

【対象事業】 3事業

(1)大田ふれあいセンター運営事業
(2)マッチワークいせはら事業
(3)あやめの里づくり推進事業

【参加者】 事業説明者:伊勢原市職員
スーパーバイザー:伊勢原市議会創政会所属議員
コーディネーター・評価者:構想日本事業仕分けチーム(参考人)、
伊勢原市議会創政会所属議員

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