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【No.621】実は『使える』博士 -自活力教育で未活用人材を活かし持続可能で強靭な社会を作りたい-

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J.I.メールニュース No.621 2013.09.19発行

「実は『使える』博士
-自活力教育で未活用人材を活かし持続可能で強靭な社会を作りたい-

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【1】<巻頭寄稿文> 「実は『使える』博士」
NPO法人よかっぺいばらき理事長 奧田 夏樹

【2】<お知らせ>

(1) 第193回J.I.フォーラム  9月30日(月)開催
「『出所者居酒屋』プロジェクト―犯罪を減らすための現場の動き-」

(2) 新ウェブサービス「JUDGIT!」 登録増加中! http://judgit.net/

(3) 9月後半の事業仕分けは山県市、都留市。

(4) トークセッション
―地域に根ざし暮らしを支える患者中心の医療に向けて―
(オランダの家庭医に聞く)

【3】<お願い> 税額控除できるJ.I.への寄附

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【1】 「実は『使える』博士-自活力教育で未活用人材を活かし持続
可能で強靭な社会を作りたい-」
NPO法人よかっぺいばらき理事長 奧田 夏樹
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近年増えているという高学歴ワーキングプアからワークを取った
ような立場ですが、その日暮らしの貧乏暮らしの中から、専門を活
かした社会事業で、地方でもそこそこ安心して暮らせる例を作りた
いと試行錯誤しています。 農・食・絆をキーワードに、里山の自
然環境保全や環境教育、自然体験を付加価値とした農による耕作放
棄地再生、ローカルエコビジネス起業支援等の事業を行っています。

ところで「博士は使えない」と会社組織は敬遠することがあると
聞きます。 しかし生物学(生態学)が専門の博士(理学)持ちの
私の経験でいえば、博士ほど専門性と何でも屋としての能力を兼ね
備えた人材は、あまりいないと思います。 つまり研究手順として
は、

・文献を読み、あるいは現場を歩き、また先生や仲間と議論する中
から取り組むべき研究テーマを見出す。
・テーマのなかから、今進めるべき、あるいは進めやすい課題を設
定し、調査地、調査方法、実験計画等のデザインを考え、実施の
手配をする。
・調査、実験を実施しデータを収集する。 実験機器の使い方、野
外調査の現場へ行くための地図の読み方等は事前にトレーニング
する。
・データを分析する。 分析に必要な統計学を学び、分析ソフトウ
ェアを使いこなすことも必要。
・データを取捨選択しストーリーを組み立て、報告書を書く。パソ
コンソフト全般に習熟する必要がある。 また学会等でのプレゼ
ンテーションも行う。
この一連の作業が、自然に一通りできるようになるはずなのです。
専門分野によって違いもあるでしょうが、学位論文完成という
プロジェクトのマネージメントをする必要があるので、自然と
ジェネラリスト能力はつくはずなのです。

にもかかわらず「使えない」という評価が多いのは、潜在力と
しては持っていても、専門へのこだわりが強すぎる人、研究活動
周辺の作業を単なる面倒事と嫌う人が多く、力を発揮できないの
かもしれません。

日本はこれまで卒業後の受け皿がないままに大学院の定員をい
たずらに増やしてきました。 その結果として現在の高学歴ワー
キングプアがあります。 この問題の一番残念な点は、報酬が低
いことよりも、人材を活かす場が作れていないということです。

多くの大学院生は、高い報酬がほしいからではなく、知的好奇
心や自分の力を伸ばし活かしたいために研究をしています。 自
発性があり、高い専門性を備えたジェネラリスト人材として、大
学や研究機関以外でも力を発揮できるような人材育成の仕組みが
必要と思います。

そのためにできることは多種あるでしょうが、当法人では、学
びあいと助け合いから自活力を伸ばす「ローカルエコビジネス勉
強会」等の活動を行っています。 高学歴人材だけでなく、まじ
めで標準以上の能力があるのに安定した雇用から外れてしまった
人々、ニート、障害者、定年退職後に本格的な社会事業を行うこ
とを希望している高齢者等が対象です。

対象が広い理由は個人の自活力を高めること、社会事業の拡大
について社会的要請があると考えるからです。 学校を出て正社
員を定年まで勤め上げ、充分な年金を得て老後を過ごすモデルは
すでに崩壊しています。 既存の組織に合わせる教育ではなく、
自活力を育むことで、特に地方で、組織に依存しない、経済的に
も精神的にも自立した人材を育てることが目的です。 グローバ
ル化の良い面とは付き合いつつ、ローカルなお金、エネルギー、
物質循環系の中で自立した暮らしが可能になれば、地域社会は強
靭(強くて柔軟)になるでしょう。

今の活動を持続可能な社会を拓く自立した人材を地域で育てる
「いばらき松下村塾」に育てるのが目標です。お力添え、ご参加
を、お願いいたします。

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奧田 夏樹(おくだ なつき)

茨城県立土浦第一高、九州大学理学部生物学科、東北大学
大学院理学研究科生物学専攻修了。博士(理学)。第1種
銃猟・わな猟免許。国会議員政策担当秘書資格。
西表島での生態学研究を通じ、自然と人間、人と人の絆を
大切にできる持続可能な社会を志すようになり、学位取得
後は専門の深化ではなく、学際化と実践を目指す。WEB新聞
編集者、政治家秘書、政党公認候補等を経て現在、その日
暮らし。尊敬する人:河井継之助、吉田松陰。
NPO法人 よかっぺいばらきHP:http://yokappe.eco.coocan.jp/

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/mail/index.php

※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書
きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドル
ネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀
損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
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【2】 9月後半の事業仕分けは山県市、都留市!
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○山県市「事業仕分け」

【日程】 平成25年9月28日(土) 9:30~15:35
29日(日) 9:00~15:00

【会場】 山県市役所(3階大会議室)

【対象事業】対象10事業

【参加者】1班体制
コーディネーター 1名
仕分け人     4名(構想日本選出仕分け人 4名)
市民判定人    30名程度
(20歳以上の市民約2000人から無作為抽出)

【構想日本選定参加者】
コーディネーター:小村 雄大(元内閣府行政刷新会議事務局参事官
(28、29日ともに)                  /民間企業)

仕分け人:
28日 川嶋 幸夫(構想日本 政策担当ディレクター)
伴 幸俊 (豊田市教育委員会 学校教育部 副部長)
水野 幹子(東浦町 企画政策部 企画政策課 主査)

29日 上久保 明治(浜松医療センター 事務部長)
川嶋 幸夫(構想日本 政策担当ディレクター)
田中 豊和(大刀洗町 総務課 企画係 係長)

【連絡先】山県市 企画財政課
電話:0581-22-6825 FAX:0581-27-2075

○都留市「事業仕分け」

【日程】 平成25年9月28日(土)9:30~15:50(予定)

【会場】 都留市役所3階 大会議室

【対象事業】6事業

【参加者】1班体制
コーディネーター 1名
仕分け人     5名(構想日本選定仕分け人 2人)
市民判定人    5名

【構想日本選定参加者】
コーディネーター:伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)
仕分け人:石井 聡(逗子市 秘書広報 係長)
山本 薫(元内閣府 規制・制度改革担当事務局
職員/民間企業)

【連絡先】都留市 政策形成課
電話:0554-43-1111 FAX:0554-45-5005

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【3】 第193回J.I.フォーラム  9月30日(月)開催
「『出所者居酒屋』プロジェクト―犯罪を減らすための現場の動き―」
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「出所者居酒屋」プロジェクト
―犯罪を減らすための現場の動き―

今回は、刑を終えて出所した人が働く居酒屋を作ろうと
いう話です。成人犯罪者の再犯比率は平成9年から上昇を
続け、23年度は約44%です。そして再犯者の60~80%が無
職で、再犯回数が増えるほどその比率は高くなっています。
つまり出所後、職がないことが再犯の大きな背景なのです。
犯罪は特別な人間だけが起こすものではありません。とこ
ろが、一旦「出所者」になると真っ当な仕事に就けなくな
るのが今の日本なのです。そこで、「初犯⇒出所⇒無職⇒
再犯」という負の連鎖を断ち切り、出所者が社会復帰でき
るようにし、犯罪も減らそう。そのための場として「居酒
屋」を作ろうという試みです。かねてこの企画を温めてき
た玄秀盛さんを中心に、社会と犯罪の問題についてフロア
の皆さんと一緒に考えたいと思います。

○日時:9月30日(月)18時30分~20時30分(開場18時00分)

○会場:日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/about/access/)

○ゲスト:浅野史郎(神奈川大学 教授)
玄 秀盛(公益社団法人 日本駆け込み寺 代表)
Paix2 (ぺぺ 女性デュオ : 井勝めぐみ・北尾真奈美)
コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)

※ お名前は五十音順に掲載させて頂きました。

○フォーラム参加費:一般 2,000円 / 学生 500円
(シンクネット・構想日本会員は無料です)
※ 学生の方は、 受付にて学生証をご提示下さい。

○懇親会参加費  :4,000円

○懇親会: 「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
(http://www.iwaen.co.jp/)

※ フォーラムへの参加はHPのフォームから、もしくはこのメール
にご返信をお願いします。
(J.I.フォーラムへのお申込み:
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/regist.php?m_forum_cd=293)
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。    TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。TEL 03-5275-5607
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【4】 寄附のお願い
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構想日本は非営利のシンクタンクですが、経済基盤は
会員からの会費収入です。収入が少ないから、スタッフ
も少なく、その結果常にフットワーク軽く活動ができる
反面、運営基盤は常に脆弱です。今後さらに、政策提言
・実現力を高めるため、構想日本は寄附のお願いをする
ことにしました。

そこで、信頼資本財団の「共感助成」というプログラ
ムに参加しました。この財団を経由して構想日本に寄附
をして頂くと、所得控除もしくは税額控除を受けること
ができます。例えば、所得税20%の方が10万円寄附する
と、確定申告時に39200円の税額控除が受けられます。
(詳細はhttp://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1266.html)

一人では世の中を動かすことができなくても一人ひとり
の行動がつながっていけば大きい力になります。
是非とも、皆さんのお力をお貸しください。

既に数名の方から寄付を頂きました。誠にありがとう
ございます!

※ 詳細は信頼資本財団ホームページ
http://www.shinrai.or.jp/furtherance/kousou/

構想日本代表 加藤秀樹

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【5】 「JUDGIT!」 10月上旬より本格稼働!
http://judgit.net/
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JUDGIT!(ジャジット)は、家にいて行政参加、政治
参加ができるウェブサービスです。政府が作っている
「行政事業レビューシート」に対して、イエス、ノーを
言ったり、自由に意見を投稿することができます。

現在は政府が7月に中間公表として出していた行政事業
レビューシートの一部を試行的に表示していますが、
約5500あるレビューシートの最終公表が出揃いました
ので、現在流し込みの作業を行っています。また機能
面も、さらに使いやすくなるよう改良を加えている
ところです。
10月上旬にも本格稼働しますので、まずは試してみて
ください。
トップページに登録画面があります(もちろん無料)。
http://judgit.net/

主な特徴は以下の通りです。

1.「イケテル!」「イマイチ…」ボタンで簡単意思表示

政府が公開している「行政事業レビューシート」の好き
な項目をクリックして、「イケテル!」「イマイチ…」
のスタンプを押すことができます。また、シート全体の
印象についても同じく評価ができます。

2.「わからない」「おかしい」と思えば、すぐにどこでも
コメント記入

読んでいて「よくわからない」「何かおかしい」と感じ
たらすぐにその場でコメントを書くことができます。ま
た、他のユーザーのコメントに対しても「イケテル!」
「イマイチ…」ボタンを押すことができます。

3. みんなの意見で政治が動きます

質問やコメントの多かった事業は、構想日本がユーザー
の意見をまとめて、政府の政策に反映するよう様々な手
段に訴えかけていきます。

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【6】 トークセッション
かかりつけ医への道:オランダの家庭医療を手がかりに
―地域に根ざし暮らしを支える患者中心の医療に向けて―
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世界的に高く評価されるオランダの医療制度は、多職種
協働地域ケアによって支えられ、プライマリ・ケアの専門
医である家庭医が「最初に出会い、最後まで関わる医師」
として、地域に根ざした全人的医療を提供しています。

我が国では住み慣れた地域での尊厳ある暮らしの継続に向
け、「地域完結型」医療への転換が不可欠となり、かかり
つけ医(診療所の医師)の機能強化が急務といわれていま
す。
そこで、かかりつけ医をめぐる議論を整理し、オランダの
家庭医療の実態と質を支えるしくみを手がかりに、患者中
心の医療に向けた課題と展望を語ります。

【事前申込制・定員50人先着順】
お名前・ご所属・職種・電話番号・メールアドレスを明記のうえ、
事務局までお申込ください(buurtzorgjapan@gmail.com)。
ご質問も歓迎!
資料翻訳(日⇔英)をお手伝い頂ける方はぜひお書き添えください!!!

☆日時:10月7日(月)19:00~21:00〔開場18:45〕
☆会場:福祉プラザさくら川 体育室〔正面入口からご案内あり〕
東京都港区新橋6-19-2
地図:http://www.fukushiplazasakuragawa.com/PDF/sakuragawamap.pdf
〔入口は北側道路〕
☆会費:3000 円 学生1000 円〔学生証を提示〕当日受付でお願いします。

講師:新田國夫さん(医療法人社団つくし会理事長、全国在宅療養支援
診療所連絡会会長)
Wilbert Sluiterさん(オランダ 家庭医)
モデレーター:井伊雅子さん(一橋大学 国際・公共政策大学院 教授)
通訳:石黒弓美子さん、岩佐祥子さん

参考URL:
社会保障制度改革国民会議報告書
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokuminkaigi/pdf/houkokusyo.pdf
プライマリ・ケアと日本の医療制度改革
http://www.hit-u.ac.jp/hq/vol035/pdf/hq35_28-29.pdf
オランダの医療制度と家庭医の役割(6.)
http://healthcare-agora.com/
オランダのケア提供体制とケア従事者をめぐる方策
(多職種協働プライマリ・ケアについては105頁)
http://www.jil.go.jp/institute/discussion/2012/12-07.htm
オーストラリアの家庭医療
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03034_02

☆協力:社会福祉法人長岡福祉協会 首都圏事業部の皆さん、構想日本、
武内和久さん(厚生労働省)
☆海外からの講師招聘等にあたり 一般社団法人医療介護福祉政策研究
フォーラムにご支援賜りました。
☆企画・来日調整:堀田聰子(労働政策研究・研修機構研究員、
Buurtzorg Innovator)

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