【No.622】煎茶を楽しむ |小川流煎茶 小川後楽六世家元|
2013.09.26

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J.I.メールニュース No.622 2013.09.26発行

「煎茶を楽しむ」

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【1】<巻頭寄稿文> 「煎茶を楽しむ」

【2】<お知らせ>

(1) 第193回J.I.フォーラム  9月30日(月)開催
「『出所者居酒屋』プロジェクト―犯罪を減らすための現場の動き-」

(2) 新ウェブサービス「JUDGIT!」 10月上旬より本格稼働!
http://judgit.net/

(3) 9月後半の事業仕分けは山県市、都留市。

(4)トークセッション【主催:堀田 聡子氏】
―地域に根ざし暮らしを支える患者中心の医療に向けて―
(オランダの家庭医に聞く)

(5)「煎茶を楽しむ会」【主催:小川流煎茶 東京支部】

【3】<お願い>棚に眠っている本やDVDを構想日本に寄付して下さい

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【1】 「煎茶を楽しむ」
小川流煎茶 小川後楽六世家元
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煎茶手前の目的は、「美味しい茶味」を得ることです。小川可進が、著書『喫茶弁』に「法あり式なし。その式その法中にあり」と書いているように、最大の茶味を引き出すための必然的な手順の積み重ねが自ずと形となったものが、煎茶手前です。限られた空間で行うために、無駄や不合理な動きが整理され、合理的かつ科学的な手前が生まれました。

簡単に言えば、火や水、大気などの相関関係を理解し、寒暖・乾湿などの気象条件を考慮して行うのが、煎茶の手前です。そのため、合理的手順を自然な動きで運んでいくと、美しい手前になります。

茶葉によって茶味が異なります。そのため、手前の種類は、茶葉の種類だけあるといっても過言ではありませんが、大きく分けると煎茶手前、玉露手前、番茶手前の三種類に分けられます。

いずれの手前でも、最も大切なのは、相手に美味なお茶をさしあげようという真心です。茶具飾りを楽しみつつ、適量の茶葉、適温・適量の湯を使い、茶葉が湯に浸透していく時間をとり、均等な味になるように複数の茶碗に注ぎ分けるといった知恵も、煎茶の世界では手前に生かされています。日常のお茶を入れるときにも、煎茶の手前を応用していただきたいと思います。

小川流煎茶には独自の伝統を誇る本格手前を中心に、 日常にも生かせる略手前など約三十種程あり、楽しみながら次第に 奥義を極められるようになっています。基本的には煎茶・玉露・番茶といった それぞれの茶葉に応じた手前があり、これに季節や場所、用いる道具などで様々なバリエーションが加わっていきます。

また、理にかなった美しい手順がひき出す、甘みと渋みのバランスのとれた 茶味が特色です。これらは単に趣味的な世界を越えて、毎日の暮らしに 生かされることでしょう。 小川流煎茶を通じて、毎日のお茶がこんなに美味しいものだったかと、 改めて煎茶のよさを再発見していただければ幸いです。

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小川後楽六世家元 (おがわこうらくろくせいいえもと)

立命館大学文学部日本史学科卒業。 故奈良本辰也先生に師事し、日本近世
思想史を専攻、1965年京都芸術文化研究所勤務の傍ら、NHK大阪放送局学校
放送「日本の歴史」のライターを数年勤める。

1991年京都造形芸術大学の創設にともない、日本文化論、伝統芸能演習など
で教壇に立ち、教授として現在に至る。また1979年、第一回訪中以後、現在
までにおよそ40回近く訪中、北京大学などに短期留学、中国各地の名茶及び、
茶の文化・歴史などを現地調査する。

※ 小川流煎茶東京支部様にて、10月13日(日)に「煎茶を楽しむ会」を
行います。詳細は後述します。

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail/index.php

※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書きは、特に
ご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドルネームをご希望の場合
は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述など
の投稿は禁止いたします。
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【2】 (1) 第193回J.I.フォーラム  9月30日(月)開催
「『出所者居酒屋』プロジェクト―犯罪を減らすための現場の動き―」
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「出所者居酒屋」プロジェクト
―犯罪を減らすための現場の動き―

今回は、刑を終えて出所した人が働く居酒屋を作ろうという話です。
成人犯罪者の再犯比率は平成9年から上昇を続け、23年度は約44%です。
そして再犯者の60~80%が無職で、再犯回数が増えるほどその比率は高
くなっています。

つまり出所後、職がないことが再犯の大きな背景なのです。
犯罪は特別な人間だけが起こすものではありません。ところが、一旦
「出所者」になると真っ当な仕事に就けなくなるのが今の日本なのです。
そこで、「初犯⇒出所⇒無職⇒再犯」という負の連鎖を断ち切り、出所
者が社会復帰できるようにし、犯罪も減らそう。

そのための場として「居酒屋」を作ろうという試みです。かねてこの企
画を温めてきた玄秀盛さんを中心に、社会と犯罪の問題についてフロア
の皆さんと一緒に考えたいと思います。

○日時:9月30日(月)18時30分~20時30分(開場18時00分)

○会場:日本財団ビル2階 大会議室
「頤和園(いわえん)溜池山王店」(懇親会会場/懇親会費4000円)

○ゲスト:浅野史郎(神奈川大学 教授)
玄 秀盛(公益社団法人 日本駆け込み寺 代表)
Paix2 (ぺぺ 女性デュオ : 井勝めぐみ・北尾真奈美)
コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)

○フォーラム参加費:一般 2,000円 / 学生 500円(学生証提示)
(シンクネット・構想日本会員は無料です)

※ フォーラムへの参加はHPのフォームから、もしくはこのメール
にご返信をお願いします。
(J.I.フォーラムへのお申込み:
https://www.kosonippon.org/wp-manager/forum/regist.php?m_forum_cd=293)

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【2】 (2) 新ウェブサービス「JUDGIT!」10月上旬より本格稼働!
http://judgit.net/
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JUDGIT!(ジャジット)は、家にいて行政参加、政治参加ができる
ウェブサービスです。政府が作っている「行政事業レビューシート」
に対して、イエス、ノーを言ったり、自由に意見を投稿することが
できます。

現在は政府が7月に中間公表として出していた行政事業レビューシー
トの一部を試行的に表示していますが、約5500あるレビューシートの
最終公表が出揃いましたので、現在流し込みの作業を行っています。
また機能面も、さらに使いやすくなるよう改良を加えているところです。
10月上旬にも本格稼働しますので、まずは試してみてください。
トップページに登録画面があります(もちろん無料)。
http://judgit.net/

主な特徴は以下の通りです。

1.「イケテル!」「イマイチ…」ボタンで簡単意思表示

政府が公開している「行政事業レビューシート」の好きな項目をクリック
して、「イケテル!」「イマイチ…」のスタンプを押すことができます。
また、シート全体の印象についても同じく評価ができます。

2.「わからない」「おかしい」と思えば、すぐにどこでもコメント記入

読んでいて「よくわからない」「何かおかしい」と感じたらすぐにその場
でコメントを書くことができます。また、他のユーザーのコメントに対し
ても「イケテル!」「イマイチ…」ボタンを押すことができます。

3. みんなの意見で政治が動きます

質問やコメントの多かった事業は、構想日本がユーザーの意見をまとめて、
政府の政策に反映するよう様々な手段に訴えかけていきます。

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【2】 (3) 9月後半の事業仕分けは山県市、都留市。
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○山県市「事業仕分け」

【日程】 9月28日(土)、29日(日)

【参加者】コーディネーター 1名
仕分け人     4名
市民判定人    30名程度(約2000人から無作為抽出)

【構想日本選定参加者】
コーディネーター:小村 雄大(元内閣府行政刷新会議事務局参事官
/民間企業)

仕分け人:
28日 川嶋 幸夫(構想日本 政策担当ディレクター)
伴 幸俊 (豊田市教育委員会 学校教育部 副部長)
水野 幹子(東浦町 企画政策部 企画政策課 主査)

29日 上久保 明治(浜松医療センター 事務部長)
川嶋 幸夫(構想日本 政策担当ディレクター)
田中 豊和(大刀洗町 総務課 企画係 係長)

【連絡先】山県市 企画財政課
電話:0581-22-6825 FAX:0581-27-2075

○都留市「事業仕分け」

【日程】 平成25年9月28日(土)

【参加者】コーディネーター 1名
仕分け人     5名(構想日本選定仕分け人 2人)
市民判定人    5名(公募による選出)

【構想日本選定参加者】
コーディネーター:伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)
仕分け人:石井 聡(逗子市 秘書広報 係長)
山本 薫(元内閣府 規制・制度改革担当事務局
職員/民間企業)

【連絡先】都留市 政策形成課
電話:0554-43-1111 FAX:0554-45-5005

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【2】 (4) トークセッション【堀田 聡子氏主催】
かかりつけ医への道:オランダの家庭医療を手がかりに
―地域に根ざし暮らしを支える患者中心の医療に向けて―
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世界的に高く評価されるオランダの医療制度は、多職種協働地域ケア
によって支えられ、プライマリ・ケアの専門医である家庭医が「最初に
出会い、最後まで関わる医師」として、地域に根ざした全人的医療を
提供しています。

我が国では住み慣れた地域での尊厳ある暮らしの継続に向け、「地域完
結型」医療への転換が不可欠となり、かかりつけ医(診療所の医師)の
機能強化が急務といわれています。
そこで、かかりつけ医をめぐる議論を整理し、オランダの家庭医療の実
態と質を支えるしくみを手がかりに、患者中心の医療に向けた課題と展
望を語ります。

【事前申込制・定員50人先着順】
お名前・ご所属・職種・電話番号・メールアドレスを明記のうえ、
事務局までお申込ください(buurtzorgjapan@gmail.com)。
資料翻訳(日⇔英)をお手伝い頂ける方はぜひお書き添えください!!!

☆日時:10月7日(月)19:00~21:00〔開場18:45〕
☆会場:福祉プラザさくら川 体育室〔正面入口からご案内あり〕
東京都港区新橋6-19-2
地図:http://www.fukushiplazasakuragawa.com/PDF/sakuragawamap.pdf
〔入口は北側道路〕
☆会費:3000 円 学生1000 円〔学生証を提示〕当日受付でお願いします。

講師:新田國夫氏(医療法人社団つくし会理事長、全国在宅療養支援
診療所連絡会会長)
Wilbert Sluiter氏(オランダ 家庭医)
モデレーター:井伊雅子氏(一橋大学 国際・公共政策大学院 教授)
通訳:石黒弓美子氏、岩佐祥子氏

☆協力:(福)長岡福祉協会 首都圏事業部、構想日本、
武内和久氏(厚生労働省)
☆支援:(社) 医療介護福祉政策研究フォーラム(海外からの講師招聘等)
☆企画・来日調整:堀田聰子氏(労働政策研究・研修機構研究員、
Buurtzorg Innovator)

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【2】 (5) 「煎茶を楽しむ会」【主催:小川流煎茶 東京支部】
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今では、お茶会というとお抹茶のイメージを持つ人が多いのですが、
本来、私たちに身近で、長い歴史を持つ煎茶の茶会をご存知ですか。
爽やかな秋のひととき、武蔵野の面影を今にとどめる明治神宮・御苑
の、広々とした豊かな自然と由緒ある茶室のなかで、煎茶の味を楽し
んでみてはいかがでしょうか。

日時 平成25年10月13日(日) 午前10時30分~午後3時
場所 明治神宮・御苑 隔雲亭 東京都渋谷区代々木神園町1-1

煎茶は、江戸後期の文人たち、上田秋成、頼山陽、田能村竹田らによっ
て熱狂的に愛好され、広められてきました。夏目漱石も【草枕』のなかで、
煎茶の「濃く甘く、湯加減に出た、重い露を、舌の先へ一しずくずつ落と
して味わって見る」と「馥郁たる匂いが食道から胃のなかへ沁み渡る」と、
その素晴らしさを讃えています。その煎茶を、江戸後期から受け継いでき
たのが、京都の小川流煎茶です。

お問合せ先 小川流煎茶 東京支部 上田明楽
TEL/FAX 03-5707-9600 meiraku@blue.ocn.ne.jp

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【3】 棚に眠っている本やDVDを構想日本に寄付して下さい
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構想日本は非営利のシンクタンクですが、経済基盤は会員からの
会費収入です。収入が少ないから、スタッフも少なく、その結果常
にフットワーク良く活動ができる反面、経済基盤は脆弱です。

今後さらに、政策提言・実現力を高めるため、構想日本は寄附の
お願いをすることにしました。

そこで、信頼資本財団「共感助成」というプログラムに参加しま
した。「共感助成」はクレジットカードやコンビニ払いなど、様々
な方法で寄付をすることができますが、その中に「ありがと本」
という寄付プログラムがあります。

「ありがと本」はみなさんのお手元にある読まなくなった本、聴か
なくなったCDや遊ばなくなったゲーム、観なくなったDVDなど身の
回りのもので気軽に寄付をするプログラムです。みなさんから寄付
していただいた本・CD・DVD・ゲームなどの売却金額が、構想日本
に助成金として送られる仕組みです。

皆さんの家の棚に眠っている本・CD・DVDゲームなどが、構想日本
の活動の原動力になり、世の中を動かす大きな力となります。
是非とも、皆さんのお力をお貸しください。

構想日本代表 加藤秀樹

※「ありがと本」の詳細および寄付はこちらから
http://www.shinrai.or.jp/arigatobon/outline/index.html

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