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【No.643】公共建築は誰のものか―国立競技場の建て替えをめぐって― 第二弾「神宮外苑の景観を壊す新競技場のための規制緩和」

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J.I.メールニュース No.643 2014.02.27発行

公共建築は誰のものか―国立競技場の建て替えをめぐって―
第二弾

「神宮外苑の景観を壊す新競技場のための規制緩和」

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【1】<巻頭寄稿文>

公共建築は誰のものか―国立競技場の建て替えをめぐって―
第二弾

「神宮外苑の景観を壊す新競技場のための規制緩和」

神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会共同代表 建築家 大橋智子

【2】<お知らせ>

(1)オフィス移転のご案内

(2)会費のクレジット決済システム導入のご案内

(3)第198回J.I.フォーラム  -本日開催-
福島から日本を考えよう ~「将来を見据えた復興」は他人ごとではない~
※いつもと会場が違います。ご注意ください。

(4)代表加藤、ディレクター伊藤のYahoo!ニュース記事更新情報!

(5)「フィッシング詐欺メールの可能性があります」という表示について

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【1】「神宮外苑の景観を壊す新競技場のための規制緩和」

神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会共同代表 建築家 大橋智子

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2013年8月新国立競技場案に対して疑義を発信した建築家槇文彦さんは、1990年千駄ヶ谷駅前に竣工した東京都体育館の設計者である。当時からこの地区には都市計画で定められた制限に加え、神宮外苑の歴史を踏まえ「風致地区」という特別な規制も掛かっていた。その制限の中で設計された経験から、槇さんは発表されたザハ案が、この地区に実現するおかしさを真っ先に直感されたのだろう。

新国立競技場のデザインコンクールが実施された時点では、ここには「第2種中高層住居専用地域(容積率200%・建坪率60%)・20m第2種高度地区」の他、「明治神宮内外苑付近風致地区(高さ規制15m)」「第1種文教地区」の規制がかかっていた。さらに東京都体育館の設計時にはなかった「景観法」が2004年に制定され、この地区は「聖徳記念絵画館の広大な眺めを将来に渡って継承する」地域と位置づけられている。そして良好な景観を保全するという「景観法」の基本理念は、国、地方公共団体、事業者、住民の守るべき責務とされている。※1

ところがザハ案は絵画館周辺のみどりから大幅にはみ出し、その姿を強烈に主張する。

通常私たちが建物を建てようとする場合、これらの規制を守って計画を進める。自宅を建てた経験がある方は、狭い敷地に最大限広い住居を得る苦労を実感されたことだろう。

ところが日本スポーツ振興センター(以下JSC)は、これまで守られてきた法規制を逸脱した要項によるデザインコンクールを実施し、優秀賞に選ばれたザハ・ハディド案を実現するため「地区計画」※2を決め、これまでの規制をゆるくしてしまったのである。この規制緩和は、ザハ案が決まった半年後に「東京都都市計画審議会」を通過している。「地区計画」とは本来は、乱開発を防止し環境を守るため、地域毎に法規制よりも更に厳しい目標を定めるために決めるのだが、今回の「地区計画」決定は、とにかく巨大な新競技場を建てるために、これを逆用したのだ。そして以下に示す大幅な緩和変更をもたらした。

1,8万人収容の競技場スペースとその関連施設のほか、VIP専用の観覧席やラウンジ、レストラン等のホスピタリティー施設、駐車場、博物館などの付帯施設を含む290,000平方メートル(後に220,000平方メートルに縮小)の施設にするため公道を廃止し、明治公園、日本青年館まで敷地を拡張した上、容積率も250%に上乗せ(元の敷地では143,000平方メートルが容積率限度)。
2.開閉式屋根付きの巨大施設とするため最高高さ制限を20mから75mに変更。
3.國學院高校、都立青山高校に隣接する敷地に17階建てのJSC本部を日本青年館と共に新築するため、300%の容積率を600%に、30mの最高高さ規制を80mに変更。(余談だが新国立競技場建設にあわせて自らの本部を拡張新築しようという魂胆もいかがなものか)
4.神宮外苑に隣接する青山通り沿いの民間地まで再開発促進地区に組み込む。

これでは新国立競技場の改築をきっかけとして、神宮外苑とその周辺地域の大規模再開発を始めようとしているように思える。1999年IOCが採択した「オリンピックムーブメントアジェンダ21」では、「既存の競技施設をできる限り最大限活用し」としているが、やむなく新設する場合にも「地域にある制限条項に従わなくてはならず」と明記されている。新国立競技場計画はこれに違反しているのではないか。※3

2020年オリンピックを本当に輝かしい「レジェンド」にするのなら文科省と東京都は以上のことを国民にきちんと説明し、議論を尽くすべきだと思う。

※1 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO110.html
※2 http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kenchiku/chiku/chiku_1.htm
※3 http://www.joc.or.jp/eco/pdf/agenda21.pdf

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大橋智子(おおはし さとこ)

1954年千葉県市川市生まれ。文化学院建築科卒。古橋建築事務所勤務を経て、大橋智子 建築事務所代表。2006年、母校「文化学院」の校舎保存運動をきっかけに、「東京中央郵便局を重要文化財にする会」「中央区立明石小学校の保存を望む会」などの保存活動に関わる。東京家政学院大学非常勤講師。日本建築家協会(JIA)、東京建築士会、日本建築学会会員。

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【2】(1) オフィス移転のご案内
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構想日本は1997年の発足以来現在のオフィスで活動をしてきましたが、今年2月1日をもって下記の新オフィスに移転いたしました。
新オフィスは以前の場所から50mほど住宅地の中へ入った所で、国会、官庁との位置関係はほとんど変わりません。
2月からは、従来にもましてフル回転の予定ですので、よろしくお願い致します。

【新オフィス】
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-9-2 エスパリエ平河町3F
TEL:03-5275-5607 FAX:03-5275-5617

※ 今まで事務局が使用していた電話、FAX番号も上記に統一されますので、ご注意下さい。
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(2) 会費のクレジット決済システム導入のご案内
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構想日本の運営資金は、会員の皆様からの会費(個人会員は一口1万円、入会金2000円)で賄われています。
この度、入会や会費払込みの手続きを簡単にするため、WEBからクレジットカードで決済できるシステムを導入しました。
WEB申込みの場合、特典として入会金2000円が無料になります。これから会員になっていただく方はもちろんですが、既に会員になっていただいている方も更新のタイミングでご活用いただけます。
私たちは、非営利独立の立場から個々の政策に加え、その根底に横たわる政治・行政の仕組みそのものを変えることによって世の中を動かそうと活動しています。この活動に「ちょっと期待してみる」と思われる方、まずは1年間会員になってください。よろしくお願いします。
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/info/index.php
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(3) 第198回J.I.フォーラム  本日開催
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福島から日本を考えよう
~「将来を見据えた復興」は他人ごとではない~

東日本大震災からほぼ3年になります。この間、全国の多くの人が様々なかたちで被災地支援に携わってきましたが、武藤琴美さんは南相馬市に移住し、地元民の目線で活動を続けています。菅野典雄さんは、これまでも度々このフォーラムで話して頂きましたが、お二人に共通するのは「被災地の将来的な姿を考えないといけない」という姿勢です。そして、それは日本の将来像とも重なる、私たち全員が考えるべきことでもあるのです。外からでは分からない、メディアが報じないリアリティのあるお話をして頂くとともに、会場全員で考えたいと思います。

○日時:本日 2月27日(木)18:30~20:30(開場18:00)

○会場:ハロー貸会議室永田町  千代田区平河町2-16-9 平河町KDビル3階
※いつもと会場が違います。ご注意ください。

○ゲスト:岡田 豊 (みずほ総合研究所 主任研究員)
菅野 典雄(福島県飯舘村長)
武藤 琴美(プロジェクトカンパニー地域の記憶 代表)
コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)

○フォーラム参加費:一般 2,000円 / 学生 500円(学生証提示)
(シンクネット・構想日本会員は無料です)

○懇親会  「Restaurant KITANO」北野アームス1階(懇親会費 4,000円)

千代田区平河町2-16-15 TEL 03-3261-3726
(http://www.kitanoarms.com/cafe_restaurant/restaurant/)
※いつもと会場が違います。ご注意ください。

※ フォーラムへの参加はHPのフォームから、もしくはこのメールにご返信をお願いします。
(http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/regist.php?m_forum_cd=317)
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(4) 代表加藤、ディレクター伊藤のYahoo!ニュース記事更新情報!
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代表加藤秀樹、ディレクターの伊藤が、Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇1月8日 「正月に思ったこと」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20140108-00031379/

ディレクター 伊藤 伸

◇2月4日『民意を知るには「抽選」で ~無作為抽出のすすめ~』

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20140204-00032306/
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(5) 「フィッシング詐欺メールの可能性があります」という表示について
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J.I.メールニュースを受信した際に、「フィッシング詐欺メールの可能性があります」という表示が出るという声を読者の方からいただきました。
このような症状は、J.I.メールニュース上の「クレジット決済の導入のお知らせ」等の文言が、ご使用のメーラーのセキュリティフィルターに引っかかってしまっていることが原因の可能性があります。
「フィッシング詐欺メールの可能性があります」という表示が出るという方は、お手数をお掛けし申し訳ございませんが、以下のページを参考に、J.I.メールニュースついてのフィッシング詐欺メールのフィルターを解除してください。
Outlookをご使用の方:http://office.microsoft.com/ja-jp/outlook-help/HA010355585.aspx?CTT=5&origin=HA010355583

Thunderbirdをご使用の方:http://www.thunderbird-navi.com/fishing.html

この件についてご不明点等がありましたら、以下の連絡先までご連絡ください。
MAIL:info@kosonippon.org TEL:03-5275-5607 (担当:田中)

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