メールマガジン

【No.679】「山からの便り・美山森林学校・3」

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J.I.メールニュース No.679 2014.11.06発行

「山からの便り・美山森林学校・3」

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【1】<巻頭寄稿文>

「山からの便り・美山森林学校・3」

美山森林学校校長  小林 直人

【2】<お知らせ>

(1)第206回J.I.フォーラム  11月20日(木)開催

「2020年以降のオリンピック『妄想委員会』」

(2)自治体との共同プロジェクト今後の予定

(3)Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

【3】<ご紹介>

(1)大江戸左官祭り 其之弐 11月14日(金)~16日(日)

【4】構想日本の10月の主なパブリシティ

(1) 対外活動

(2) 記事掲載

(3) その他

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【1】 「山からの便り・美山森林学校・3」

美山森林学校校長  小林 直人

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八角堂は台風の直撃を二度受けたことがある。一度は平成16年の23号で、周りの一抱えもある杉が何本も屋根にもたれかかって倒れた。それでも小屋が倒れなかったのは、小屋が八角錘だったからである。インディアンのテントみたいなものだ。

もう一度の直撃は、サンフランシスコ講和条約締結まで(1953年)アメリカ風に台風に女性の名前をつけていたことにならって仮に谷川台風と呼んでおこう。平成10年7月であった。

谷川さんが僕らのホ-ムペ-ジを訪ね当てたのは丁度その一年前、平成9年のことである。

妻と二人で、軒先に積んだ杉皮を結束している時だった。伐採した杉の皮を剥いて3ヶ月間乾燥させた後、一坪にまとめて縛るのだ。※1杉皮は屋根葺きに利用する。我が家には杉皮葺きの棟が二棟あって、20年に一度葺き替える度に杉皮の入手に苦労していた。杉皮を生産する人も無くなったせいである。それなら自分で、と言うので、毎年貯め始めたのだ。

ジャリジャリとスパイク長靴の足音がして、谷川さんが現れた。スパイク長靴は雪道の履物であって、山仕事にはスパイク地下足袋があり、その方が軽くて動きやすいのだが・・・。ゲシュタポみたいな意気込みを感じた。彼女は手伝いが終わっても家にとどまって夕食を食べて行くことになる。世田谷から嫁いだ僕の妻とロ-カルな話に花が咲いたせいである。「上野毛の小川軒のレイズンウィッチね。私も大好き。」など、など。

歳の頃はアラフィフだろうか。子供の手も離れて、亭主元気で留守がいいではなく、その歳で大学院(追手門学院大学)に入っていると言うなら趣味を通り越して別の魂胆があるに違いない。研究者?評論家?判らない。自分自身で勝手に学習すればいいのにとも思う。

食事中にいろいろなことが判る。彼女はベジタリアンであること。シュタイナ-はちょっと敷居が高いのでシュ-マッハ-の学校に参加したことなど。(シュタイナーって何なん?、シュ-マッハーはF1レ-サ-か?)※2

「あ、酔っ払ってる」僕は何度もそう指摘された。他人の家でいきなり食事にありつきながら、晩酌如きで何を言うか。

アラフィフの君は、大音量でメリハリの効く弁舌の持ち主であった。括舌の悪い僕など酔っ払っている方がましだ。(全然酔っ払ってないけど)

彼女はソ-シャル・エコノミ-を専攻しているという。メインフィ-ルドは日本の林業に焦点を合わせるという。(それなら森林学校においでよとなるのは自然の成行きであろう。)

アラフィフはカレ-の名人であった。10リットルも入るアルミの円筒なべに、いっぱい美味しいベジタリアンカレーを持って来てくれた。森林学校は久しぶりに沸き立ったのである。

翌朝帰るとき彼女はこう言って謝った。「森林学校を乱してすみませんでした」。僕は何のことかよく分からなかった。大音量メリハリの効いた弁舌で皆とワイワイしゃべっていたのに・・・。ただ、いつもは物静かなドウモッちゃんが論文の書き方について発言し、もう一人、NHKで長年勤め上げた福光さんが報道文について物申していてのは異例のことであったし、「マルクスを読んだことがあるのかッ」と僕が言い放ったのも確かである。飲みすぎると人の顔を逆なでする様な発言をしてしまう悪い癖だ。(僕は読んでないのに)

それ以来谷川さんは来なくなったけれど、修士論文が送られてきた。日本の林業の歴史と現状をしっかり分析した内容である。

僕は急いで感想をメ-ルで送った。「審問の語法で分析しないでほしい」と。それが一番伝えたかったことであった。

何故か。

我々は戦後盲目的に植林してきた。盲目的であることは決してほめられたことではない。しかし、彼らが茫然自失せざるを得ない現状を指して「未必の故意」とばっさり切り捨てる態度に、僕はひっかかるものを感じる。

谷川さんは一年あまり経って再び森林学校に現れた。そのいきさつについては稿を改めることにする。冗長になるから。

そして今度は中心勢力が950ヘクトパスカルくらいに発達していたのである。
※1 一坪は杉皮取引の習慣です。幅60センチ(2尺)なので、0.5間×2=一坪です。
※2 シュタイナー  ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育思想とそれに基づく学校。シューマッハー  E.F.シューマッハーとガンジーの思想に基づく学校。

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小林 直人(こばやし なおと)

1941年生まれ。同志社大学文学部卒業。京都府南丹市で林業を生業にする。美山森林学校校長。

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【2】(1) 第206回J.I.フォーラム  11月20日(木)開催

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(1)第206回J.I.フォーラム  11月20日(木)開催

「2020年以降のオリンピック『妄想委員会』」

2020年のオリンピックへ向けていろんなことが走り始めました。大いに盛り上がるのはいい事ですが、オリンピック後、ハコモノではなく、将来に誇れるものを残せるのか、が大事です。未来のオリンピックの姿をそろそろ考えてもいい時だと思います。

乙武洋匡さんは、「オリンピックとパラリンピックを一つにしよう」と言っています。過度の商業主義とか、震災復興の妨げにならないのか、などの批判もあります。

猪子寿之さんは自由な発想で、文化やアートの軛を取り払う活動をしています。

近代オリンピックを始めたのはフランス人ですが、2020年から先のオリンピックについて、勝手に構想しませんか。暴論、妄論何でもありです。

◯日 時 : 平成26年11月20日(木)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場 : TKPガーデンシティ永田町 (ホール3E)
千代田区平河町2-13-12 東京平河町ビル TEL 03-4577-9258

◯ゲスト : 猪子 寿之 (チームラボ株式会社 代表取締役社長)

乙武 洋匡 (作家、東京都教育委員会委員)

◯コーディネーター : 加藤 秀樹 (構想日本 代表)

◯主  催  : 構想日本

◯定  員  : 160名

◯参加費  : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費 : 4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「Restaurant KITANO」 北野アームス1階 東京都千代田区平河町2-16-15
TEL 03-3261-3726
(http://www.kitanoarms.com/cafe_restaurant/restaurant/)

※フォーラムへのご参加は、 info@kosonippon.org  にお願いします。
なお、お申し込みの際の必要事項等詳細につきましては、下記を御覧ください。

( http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/regist.php?m_forum_cd=330 )

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。 TEL 03-5275-5607

*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。TEL 03-5275-5607

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(2) 《自治体との共同プロジェクト今後の予定》

11月8日(土) 茨城県 那珂市 外部評価委員会
http://www.city.naka.lg.jp/page/page001597.html
昨年まで2年続けて事業仕分けを実施。今年度はコーディネーターに構想日本の伊藤のほか、外部評価委員として県内の若手中堅の市職員が務めます。全国的にも珍しい手法です。

11月9日(日) 神奈川県 伊勢原市議会 創政会 事業仕分け
今年度が3回目の実施。選挙人名簿を閲覧し、その中から無作為に抽出し送付するという全国でも例を見ない試みを昨年度から実施するなど、市民を巻き込んだ地方議員の取組みとして注目されています。

11月16日(日) 福岡県 大刀洗町 事業仕分け
http://www.town.tachiarai.fukuoka.jp/base/pub/detail.asp?c_id=13&id=481
今年度は住民協議会とともに事業仕分けも実施。無作為抽出で選ばれた住民協議会の委員が、町民仕分け人および町民判定人として参加します。仕分け対象の事業の1つは、来年1月~3月に実施する住民協議会の中で深堀りします。

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(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇10月3日 「国立競技場解体予算を徹底解体しよう。」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20141003-00039651/

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【3】<ご紹介>

構想日本とご縁のある方々から寄せられた、お知らせです。
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(1)大江戸左官祭り 其之弐

左官の仕事は、自然素材の使用、エコで体にもよいこと、仕上げの美しさなど世界に誇れる技術です。その左官の仕事が、現代の工法から置き去りにされ、地震や津波にも耐えきった土蔵さえ、人為的に取り壊されています。そんな伝統的な左官の仕事を一緒に体験し、楽しんでもらう3日間です。防災にも使えるミニかまど作りから、壁塗り体験、光る泥だんごづくり、土蔵や小舞土壁の持つ底力を知るセミナーまで、楽しい催しがいっぱいです。この機会に、是非とも、左官の世界を体験して下さい。

◇日 時:2014年11月14日(金)~16日(日) 10:00~

◇会 場:晴海トリトンスクエア 東京都中央区晴海1-8-16

◇体験・セミナー他(壁塗り体験、ミニかまどづくり、土蔵のお話などなど)

事前申込みが必要なものも多数あります

◇主 催:左官を考える会(大江戸左官祭り実行委員会)

詳細はこちらから   http://thinksakan.com/ooedosakan/

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【4】構想日本10月の主なパブリシティ

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(1) 対外活動

<講演・研修等>

10月3日 岡山県FM連絡会議 「公共施設仕分け~高松市の事例」(総括ディレクター伊藤伸)

10月6日、7日 屋久島町「事業ヒアリング」(総括ディレクター伊藤伸、政策スタッフ田中俊)

10月18日、19日 北杜市「事業仕分け」(総括ディレクター伊藤伸)

10月18日 松阪市「市営住宅のあり方市民討議会」(代表加藤秀樹、政策アナリスト川嶋幸夫)

10月25日、26日 山県市「事業仕分け」(総括ディレクター伊藤伸、政策スタッフ田中俊)

※その他、事業仕分け等の事前研修会 4件 首長や自治体との打ち合わせ等 7件

<審議会>

10月17日  第3回 那珂市 外部評価委員会 (総括ディレクター伊藤伸)

(2) 新聞・テレビ等メディア掲載

10月6日  厳しい市の財政、八千代市長報告 市民説明会で/千葉県  朝日新聞

10月11日 考える広場 地方議員に喝!選んだ責任大きい(加藤秀樹)東京/中日新聞

10月15日 加古川市三セク問題:事業仕分けも要望/兵庫  毎日新聞

10月30日 八千代市が事業仕分け、施設管理など42事業対象  日本経済新聞

他6件

(3) その他

10月~国立大学法人京都大学経営協議会委員(代表 加藤秀樹)

9月~隔週木曜日 法政大学 「NPO論Ⅱ」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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