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【No.698】「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~1、現代サーカスとの出会い」

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J.I.メールニュース No.698 2015.03.26発行

「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~1、現代サーカスとの出会い」

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【1】<巻頭寄稿文>

「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~1、現代サーカスとの出会い」

現代サーカスプロデューサー    田中 未知子

【2】<お知らせ>

(1) 第211回J.I.フォーラム  4月23日(木)開催

「『暴力・虐待』とどう向き合うか ~少年の殺人や子どもの虐待を繰り返さないために~」

(2) 「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始

(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

【3】<ご紹介>

(1) 署名運動 国立競技場の壁画を新競技場に保存し再展示することを求める署名運動

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【1】「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~1、現代サーカスとの出会い」

現代サーカスプロデューサー     田中 未知子

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新聞社事業局社員時代の2004年、会社がフランスの現代サーカス公演を主催することになり、サーカスの人々に出逢いました。彼らに初めて会った瞬間に、世界が崩れ落ちたくらいの衝撃を受け、その後の人生が変わったのを感じました。

現代サーカスというジャンルは、伝統的なサーカスが衰退してきた1970年代のフランスで、それまでのサーカスとは創り方も雰囲気も全く異なる形で芸術活動として生まれ、仏政府の支援を受けながら発展しました。

その後世界中に広まっていくわけですが、最も有名になったのがカナダのシルク・ド・ソレイユです。日本ではようやく近年、若い世代のアーティストが活動を始めました。

サーカスの人々の生き方は、それまで日本の典型的な一般企業で働いていた自分と真逆な世界でした。モノを多く持たず、常に移動し、鍛え上げた身体だけが自分の生きる資本であり財産。

フランスで「アート」と認められてきたとはいえ、高尚な芸術とは見做されず、互いに助け合わなければ生きていけません。テントや骨組み、舞台装置まで、設営は基本的に自分たちで行い、リーダーから新入り、マネージャー、音響照明舞台技術者までが全員同じサラリー…などなど、「運命共同体」的な意識が強いカンパニーも多いのです。

もっとも印象的だったのは、彼らの視線です。上からでも下からでもない、まっすぐな視線。単純に、サーカスの人になりたい、と思いました。

社会的地位、収入、住居や車…望んだはずのものなのに、いつの間にか体にまとわりついて人をがんじがらめにしてしまう。彼らは、それらすべてから解放されているように見えました。

とはいえサーカスの世界だって桃源郷ではありません。むしろ厳しい世界です。怪我をすればその時点でアーティスト人生が終わることもある。怪我をしなくても、激しいアクロバットを繰り返した身体は、50歳を超えたらあちこちが痛み、舞台に上がれなくなったときにどのように生きていけば良いのか、途方にくれる人も少なくはありません。

けれどそれは、サーカスの人だけの現実ではないはず。

突き詰めれば誰だって「ただの一本の身体」―それが、生き物である人間の本質なのだという考えが、閃光のごとく頭を貫きました。

社会的責任を負わない、という意味ではありません。いかに我々が「生きるために本当は必須ではないもの」にがんじがらめにされているかに、愕然としたのです。

勤務していた新聞社の主催でサーカス公演のメイン担当をつとめ、3年目の公演を決めて帰国した翌日、人事異動を命じられ、サーカス現場を離れることになりました。もとより、一般企業でサーカスを永遠に続けられるわけもなく、異動した地で1年間考え、会社を辞めることを決意しました。

独立して、サーカスとともに生きよう。

まずは、日本人に現代サーカスを知ってもらうための概説書をつくるために、フランスに渡りました。ほとんど「つて」も無ければ肩書もない、「一本の身体」として。

(これから数回にわたり、この「現代サーカス」を軸にコラムを書かせていただきます。)

瀬戸内サーカスファクトリー http://www.setouchicircusfactory.com/index.html

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田中 未知子 (たなか みちこ)

瀬戸内サーカスファクトリー代表、フランス国立大道芸サーカス情報センター日本特派員。2004年、新聞社勤務時代に現代サーカスに出会い、招聘に携わる傍ら、独自に研究調査を行う。新聞社退社後の2009年、現代サーカス概説書「サーカスに逢いたい~アートになったフランスサーカス」を出版。いくつかの芸術祭のパフォーミングアート担当をつとめたあと高松で独立。
2012年に一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリーを立ち上げ、日本に現代サーカス文化発展のための活動を総合的に行う。2012年と2014年、フランス政府招聘により国際サーカス会議に参加。2014年より東京都ヘブンアーティスト審査員。日本各地で現代サーカス作品をプロデュース。

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【2】(1) 第211回J.I.フォーラム  4月23日(木)開催

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『暴力・虐待』とどう向き合うか ~少年の殺人や子どもの虐待を繰り返さないために~

川崎市で起きたような中・高生の殺害、幼児虐待あるいは家庭内暴力など、日常的な環境の中で起きる暴力や虐待が絶えません。

そして常に伝えられるのが、学校、警察、児童相談所などの行政機関の対応が後手後手に回っていることです。

自ら被害者、加害者の間に入って直接話をし、これまで2万件以上の問題を解決してきた玄秀盛さんと、制度づくりを含めて子どもの虐待撲滅に奔走している後藤啓二さんのお二人に、再発を防ぐにはどうすべきか、地域の問題、行政の問題などについて具体的に議論していただきます。

◯日 時:平成27年4月23日(木)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

◯ゲスト:玄 秀盛  公益社団法人日本駆け込み寺 代表

後藤 啓二 NPO法人シンクキッズ 代表幹事    他

コーディネーター : 加藤 秀樹 構想日本 代表

◯主  催:構想日本

◯定  員:160名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」 港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531

※フォーラムへのご参加は4月22日(水)18:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

なお、お申し込みの際の必要事項等詳細につきましては、HPを御覧ください。
( http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php )

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。 TEL 03-5275-5607

*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。    TEL 03-5275-5607
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(2)「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始

政策シンクタンクPHP総研と共同で本年度スタートした「現場みらい塾」。受講生の満足度が高かったこともあり、来年度は第2期、第3期を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

テーマ

「”自分事”からはじめる地方自治 ~現場目線で人口減少時代を突破する ~」。

人口減少時代に突入した今日。地域にとって最も必要なのは、直面するさまざまな課題を自分事として捉え、考え、行動できる人材です。前例踏襲を振り払い、マニュアル依存から抜け出して、課題解決と未来創造に挑戦する。そんな強い志をもち、現場で活躍できる地域リーダー人材を輩出することをめざします。

特 徴

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣
2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム
3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

『第2期』スケジュール

第1回:2015年5月16日(土)13時~18時半、17日(日)9時半~16時

第2回:6月20日(土)10時~18時

第3回:7月11日(土)10時~18時

第4回:8月8日(土)13時~18時半、9日(日)9時半~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/05/16.php

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(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

ディレクター 伊藤伸

◇3月11日 「情報共有と冷静な目で原発問題を乗り越える ~福島第一原発の中から見た現実~」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20150311-00043751/

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【3】<ご紹介>

構想日本が応援している活動に関するお知らせです。
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(1) 署名運動 国立競技場の壁画を新競技場に保存し再展示することを求める署名運動

国立競技場の壁画、11作品はいまだに行き先が未定です。既に分割し切り出され、一時仮置き場に移されています。

1964年の東京五輪にむけて国立競技場につくられた戦後日本を代表する画家、宮本三郎、脇田和、寺田竹雄、大沢昌助の壁画計13点。

新国立競技場の敷地内に一括で保存し、再展示することを求めます。 国立競技場の壁画を守る会(代表:大沢昌史)

賛同署名される方はこちらから→https://www.change.org/ 「 壁画 」で検索 『国立競技場の壁画、保存・再展示』へ

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