【No.705】「劇場映画「ヒロシマ~白い夏」への思い」|映画監督   坂野 義光氏|
2015.05.14

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J.I.メールニュース No.705 2015.05.14 発行

「劇場映画「ヒロシマ~白い夏」への思い」

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【1】<巻頭寄稿文>

「劇場映画「ヒロシマ~白い夏」への思い」

映画監督   坂野 義光

【2】<お知らせ>

(1) 第212回J.I.フォーラム  5月28日(木)開催予定

「地方創生 『大学習会』」

(2) 「現場みらい塾」第2期、第3期 募集中

(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

【3】<ご紹介>

(1)エンジェルフライト(国際霊柩送還) 漫画化

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【1】「劇場映画「ヒロシマ~白い夏」への思い」

映画監督   坂野 義光

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昨年封切られて世界的に大きな興行成績を上げたハリウッド製「ゴジラ」で私は、エグゼクティブ・プロデューサーを勤めました。

この作品は、当初「ゴジラ」と「ヘドラ」のキャラクターを使用してアイマックス映画※1を創る権利を、私が東宝から取得したところから始まりました。

私が監督を勤め、1971年に封切られた「ゴジラ対ヘドラ」は、工場排水が生み出したヘドロから出て来た公害怪獣「ヘドラ」と「ゴジラ」が戦うという環境問題をテーマにした内容でした。

その後3D劇場の普及と共に規模が拡大し、ハリウッド映画の大作として実現したものです。

この作品では、原子力発電所の事故をシナリオの中へ取り入れ、環境問題への警告をしっかり描くことが出来ました。

終戦後、既に70年の歳月が経ちました。

1945年の8月5日、原爆投下の前日に、私が住んでいた今治はB29の空襲で壊滅、翌6日のピカドンは、瀬戸内海を超えてその光をかすかに感じられました。

8月15日に終戦の詔勅を聞いたときに感じたことは、「学校の先生も、親も、兄たちも、自分より年上の人が言ったことはみんな嘘だった」という感慨です。

価値観ゼロからの出発!

1957年夏、中学3年生で東京へ転校してきた私は、上野の美術館で丸木位里・俊※2の描いた原爆の絵「幽霊」に出会いました。

「命を殺すことが悪で、どんな状況の中でも生き延びることが善だ」という価値観がその時生まれました。

第二次大戦の戦争体験を知っている人々がどんどん少なくなっていく現在、「ヒロシマ」の問題を世界へアピールする映画を製作するのは私の使命であると考え、「ヒロシマ~白い夏」という映画企画を進めております。

ストーリーは、白血病で余命2年と宣告された青年とその命を宿した若い娘との、死と愛の物語です。

表現手法の一つとして、世界で巡回展を行った丸木位里・俊の「原爆の絵シリーズ」を活用して、フォトジェニック※3な映像詩を創出します。

戦争の記憶を風化させないため、世界の人々に見てもらえる感動的な作品を実現して、核兵器廃絶のメッセージを世界へ発信したいと思います。

※1 映画を構成する4つの要素「映像、音響、空間、作品」全てを最高の水準にまで高めた上映システム。

※2 夫妻共に画家。『原爆の図』絵本『ピカドン』等が有名。原爆投下後の広島へ赴き、二人で救援活動を行う。惨状を目撃し、以後2人で原爆の絵を描き続ける。

※3 映像美重視の作風

□■□ ━━━『お知らせ』━━━ □■□

「ヒロシマ~白い夏」製作費の出資者並びに企画プロデューサーとしての協力者を求めております。

関心を持って頂ける方には、企画書とシナリオを送りますので、以下のメイルアドレスにコンタクトしてください。

先端映像研究所 代表取締役 坂野義光 〒214-0036 川崎市多摩区南生田5-5-7 電話:044-977-3089

メイルアドレス:ban.yoshimitsu@gmail.com ※メイルは 5月17日(日)以降にお願いいたします。

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坂野 義光(ばんの よしみつ)

1955年 東大美学美術史学科卒、東宝入社。「隠し砦の三悪人」など4作品で黒澤明監督に師事。1971年「ゴジラ対ヘドラ」監督。1972年「ノストラダムスの大予言」協力監督。「素晴らしい世界旅行」などの番組で海洋ドキュメンタリー作品14本監督。70ミリ大型映像システム開発・プロデュース。1989年株式会社東宝映像美術常務取締役就任。2014年ハリウッド製「ゴジラ」エグゼクティブ・プロデューサー担当。

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【2】(1)第212回J.I.フォーラム  5月28日(木)開催予定

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「地方創生 『大学習会』」

地方創生という言葉を頻繁に聞きます。政府は今年、初年度で1兆7,300億円の予算(26年度補正を含む)を用意しました。自治体はその受け皿のためのプラン(地方版総合戦略)作りを始めています。しかし、実はその中身がよくわかっている人は少ないようです。

今回は構想日本が地方創生のしくみや現状、効果などをわかりやすく整理し、みなさんに理解していただいた上で、ゲストに期待や課題について議論していただきます。

5年間で何兆円ものお金が使われます。税金が有効に使われ、地方が活力を取り戻せるよう私たちも「自分事」として考えたいと思います。

◯日 時:平成27年5月28日(木)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

◯解 説:構想日本

◯ゲスト:木下 富美子(北海道江差町顧問、地方創生人材支援制度による民間からの派遣)

清水 聖義(群馬県太田市長)        他

◯コーディネーター : 加藤 秀樹 構想日本 代表

◯主  催:構想日本

◯定  員:160名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531

※フォーラムへのご参加は5月27日(水)18:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

必要事項等詳細は、HPを御覧ください。なお、お申し込みはHPからも出来ます。
( https://www.kosonippon.org/wp-manager/forum/regist.php )
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(2)「現場みらい塾」第2期、第3期 募集中

政策シンクタンクPHP総研と共同で昨年度スタートした「現場みらい塾」。受講生の満足度が高かったこともあり、今年度は第2期、第3期を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

テーマ

「”自分事”からはじめる地方自治 ~現場目線で人口減少時代を突破する ~」。

人口減少時代に突入した今日。地域にとって最も必要なのは、直面するさまざまな課題を自分事として捉え、考え、行動できる人材です。前例踏襲を振り払い、マニュアル依存から抜け出して、課題解決と未来創造に挑戦する。そんな強い志をもち、現場で活躍できる地域リーダー人材を輩出することをめざします。

特 徴

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣
2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム
3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

『第2期』スケジュール

第1回:2015年5月16日(土)13時~18時半、17日(日)9時半~16時

第2回:6月20日(土)10時~18時

第3回:7月11日(土)10時~18時

第4回:8月8日(土)13時~18時半、9日(日)9時半~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/05/16.php

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(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇4月10日「世界が「私たちの財産」と言う建物を日本人は守れないのか」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20150410-00044704/

ディレクター 伊藤伸

◇4月25日 「まもなく統一地方選挙投票日。政策の中身を吟味しよう ― 子ども医療費無料化を事例として」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20150425-00045137/

◇4月8日「下宿中で住民票を移動していない学生有権者の皆さん、投票は今からでもできます。」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20150408-00044650/

◇4月2日「投票率低下の原因は『仕組み』にあり~統一地方選を機に公選法の抜本的な見直しを~」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20150402-00044479/

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【3】<ご紹介>

構想日本が応援している活動に関するお知らせです。
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(1)エンジェルフライト(国際霊柩送還) 漫画化

第201回のJIフォーラムにご登壇いただいた「エアハース・インターナショナル株式会社」の木村利惠社長の取組みが漫画化されました!

5月7日発売の青年漫画誌「グランドジャンプ」NO.11に掲載されています(特別読切40ページ)。是非ご覧ください。

◎特別読切 巻中カラー40P!!【国際霊柩送還 エンジェルフライト】作・富田安紀良 画・きたがわ翔

海外で亡くなった方の遺体を、家族のもとへ届けるため奮闘する人々を描く。国境を跨いだ霊柩送還の裏側とは!?(HPより)

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