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【No.723】「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~3  フランスの現代サーカスや大道芸が『真のアート』たりうる理由」

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J.I.メールニュース No.723 2015.09.17 発行

「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~ 3

フランスの現代サーカスや大道芸が『真のアート』たりうる理由」

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【1】<巻頭寄稿文>

「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~ 3

フランスの現代サーカスや大道芸が『真のアート』たりうる理由」

現代サーカスプロデューサー    田中 未知子

【2】<お知らせ>

(1) 第216回J.I.フォーラム  9月28日(月)開催

「戦後70年 II 歴史記憶と歴史認識を考える」

※ 場所がいつもと違います

(2)「ふるさと住民票」反響続々!

(3) 今月の構想日本の活動

(4) 「現場みらい塾」 第3期 募集中(※日程変更)

【3】<ご紹介>

(1) 「ラオス手作り布展」 in 京都 9月12日-23日

(2) 「CheFuKo ネパール活動”第二弾”報告会」9月17日

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【1】「地方からの新しい文化発信~現代サーカスのもつ力~ 3

フランスの現代サーカスや大道芸が『真のアート』たりうる理由」

現代サーカスプロデューサー    田中 未知子

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フランスでサーカスの大変革が起こったのは1970年代。

世の中にはカラーテレビも普及し、世界中の珍しいこと、すごいことを何でも家で見られるのですから、サーカスを見に行く必要など、もう無かったのかもしれません。

けれど、もっとも歴史あるサーカス団が経営不振により倒産するに至り、フランス人のなかに「このままでは本当にサーカスが死んでしまう!」という危機感が生まれました。

その悲壮感はフェデリコ・フェリーニ監督の「道化師」という映画の中に痛々しいほど現れています。

「道化師」には、チャーリー・チャップリンの娘、ヴィクトリアが登場しています。伝統的サーカスが衰退する一方で、彼女とパートナーが興した「シルク・ボンジュール」に代表される、新しいサーカスの姿が芽生えていたのでした。

フェリーニはそのことに気づいていたのか。「サーカスの死」と「新しいサーカスの誕生」が火花のようにはじけた瞬間をとらえたのが「道化師」という映画だったのです。

1970年代に、西欧初のサーカス学校が誕生しました。「サーカス学校」という概念は、それまで世襲制が通例だったサーカスの世界に革命をもたらしました。

サーカス一家の生まれでなくても、サラリーマンの子どもでも、医者の子どもでも、パン屋の子どもでもサーカスアーティストになれる。しかも、フランス政府が力を注ぎ、高等サーカス学校は大学入学と同等の資格を得られるようになるなど、制度的なフォローアップも急速に充実していきました。

いま、フランスではサーカス学校は正式に登録されているものだけで200をゆうに超えています。また「コ・プロデュクション(共同制作)」といわれるシステムが構築され、フランス中津々浦々の劇場や文化施設などで、サーカスの「舞台作品」を創作する支援や、ツアーのためのネットワークが充実しています。

近年の経済不振を受けて、フランスでも文化予算が大幅に減らされているとはいえ、「アンテルミットン(アーティスト失業保険)」という制度のおかげで、アーティストは舞台に出演しない創作期間においても収入が保証され、充実した作品を作り上げることができるのです。

フランスの各地にある「創作施設」も特筆すべきでしょう。官、民、両方ありますが、空中ブランコを振れる大きく高い空間、何トンもの重量に耐える常設クレーン付きの舞台装置付創作施設、滞在制作が可能な宿泊施設…を備えた施設が、町の大小に関係なく点在しています。

とても小さな町からも、最先端の文化が生まれる。これがフランスを「文化の国」たらしめている脱中央集権の象徴のように見えます。

「創造性」「独創性」こそが命。

エンターテインメントの「受け狙い」は、この世界では嘲笑の的にすらなります。「この世にひとつ」の作品をつくることこそが、この国のプライド、存在意義ともいえるようです。

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田中 未知子 (たなか みちこ)

瀬戸内サーカスファクトリー代表、フランス国立大道芸サーカス情報センター日本特派員。2004年、新聞社勤務時代に現代サーカスに出会い、招聘に携わる傍ら、独自に研究調査を行う。新聞社退社後の2009年、現代サーカス概説書「サーカスに逢いたい~アートになったフランスサーカス」を出版。いくつかの芸術祭のパフォーミングアート担当をつとめたあと高松で独立。

2012年に一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリーを立ち上げ、日本に現代サーカス文化発展のための活動を総合的に行う。2012年と2014年、フランス政府招聘により国際サーカス会議に参加。2014年より東京都ヘブンアーティスト審査員。日本各地で現代サーカス作品をプロデュース。
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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【2】(1)第216回J.I.フォーラム  9月28日(月)開催

※いつもと場所が違います

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「戦後70年 II 歴史記憶と歴史認識を考える」

7月に続き、戦後70年シリーズの第2弾として、公益財団法人渥美国際交流財団との共催で、中国と韓国の近現代史がご専門の劉傑さん、木宮正史さんに、歴史の大きい流れやその解釈における基本的な考え方の違いなどを話して頂き、日本人がいずれにしてもずっとつきあっていかないといけない中、韓両国との相互理解を進めるための材料を提供していただきます。

◯日 時:平成27年9月28日(月)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷  6F  伊吹  ※場所がいつもと違います

千代田区九段北4-2-25  TEL 03-3261-9921
http://www.arcadia-jp.org/access.htm

◯ゲスト:木宮 正史(東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 教授)

劉 傑 (LIU JIE) (早稲田大学社会科学総合学術院 教授)

◯コーディネーター : 加藤秀樹(構想日本代表)

◯主  催:構想日本

◯共  催:公益財団法人渥美国際交流財団

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

「TO THE HERBS(トゥザハーブズ) 市ヶ谷店」
千代田区五番町2(JR市ヶ谷駅2F) TEL.050-5787-1164
http://www.to-the-herbs.com/shop/tky_ichigaya/

※フォーラムへのご参加は9月28日(月)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

お申し込みはこちらから http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

前回のメールニュースの中で、ご参加締め切りの日付を間違えておりました。大変申し訳ございません。

* * * * * * * *

第215回J.I.フォーラム「で、どうする―新国立競技場」 は動画配信しております。

見逃された方はこちらから御覧ください。→ https://www.youtube.com/watch?v=pldecUGcTC0&feature=youtu.be

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(2)「ふるさと住民票」反響続々!

仕事などで居住地を時々変える必要がある人や、ふるさとに強い愛着を持ちながらも離れた都市で暮らす人など、近年住民と自治体との関係が多様になっています。住民と自治体を従来の「単線」から「複線」的な関係(柔軟な関係)に変えることを目的として、「ふるさと住民票」の仕組みの提案を、8月20日に記者発表を行いました。

記者発表には、共同呼びかけ人の中から、群馬県太田市の清水聖義市長、埼玉県和光市の松本武洋市長、香川県三木町の筒井敏行町長、群馬県下仁田町の吉弘拓生副町長、鳥取県日野町の山口秀樹副町長、元我孫子市長で中央学院大学教授の福嶋浩彦さん、構想日本代表の加藤秀樹の7名が登壇。参加した記者は約40名にも上りました。

以下は参加された方の主な発言です。

●松本 和光市長
和光市には転勤者の多い自衛隊の官舎があるなど人口の流動性が高い。これまでは一時居住の人たちが和光市民という自覚を持つことが出来ないという課題に対する切り口がなかったが、ふるさと住民票はそれを解決する大きな足掛かりになる。

●清水 太田市長
近年、茅ケ崎市で太田市の関係者のオーケストラ演奏がある。茅ヶ崎を第2のふるさとと捉える人もいる。多くの人がそういうところを1つや2つ持っている。自分の関わる地域をもっと広くするような感じを持ってもらうことを考えている。

●筒井 三木町長
三木町には香川大の農学部、医学部、附属病院があり、人口の1割程度の人が昼間働いているが住民登録をしていない。このような人たちにふるさと住民になってもらい、行政に直接反映できるくらいに町の活動に参加してもらいたい。

●山口 日野町副町長
日野町は人口3500人程度だが、夏には祭りがあり普段の倍程度の人が集まる。法令上の住民ではないが、そのような人たちに町の現状を知ってもらい、帰ってきた時には同じようにサービスを提供し、町で計画するときには外の目で参加してもらう。そのような人たちの関わりを深めた町づくりをしていきたい。

●下仁田町 吉弘副町長
ふるさと住民票は、下仁田町のファンを作るための一つの良いきっかけとなる。まず下仁田に関わってもらい、下仁田に来てもらう。たとえば、ふるさと住民票を使い、ふるさと農園というアプリのゲームを作り、参加してもらい、収穫になったら、実際に農産物を届けるような仕組みを考えてみたい。

●福嶋 中央学院大学教授
産む世代の減少を考えれば、出生率の向上も人口減少を止めることが出来ないことは明らかだが、ふるさと住民票の数の増加を目指せば、これにより、協力や思いを持ってくれる人を増やすことが出来る。地方創生の中心である総合戦略にも資する。

●加藤 構想日本代表
今回の取組みの一番の目的は、単線型の自治体-住民の関係を柔軟なものにすること。具体的な活用法は個々の自治体にばらつきが出て構わないと考えている。政府の政策と違い、今回のアプローチは弾力的。それこそが「自治」。

今回の発表をキックオフとして、今後全自治体に呼び掛けていく予定です。皆さんも是非「ふるさと住民」になりましょう!

<共同呼びかけ人>
片山 健也(北海道ニセコ町長)
高橋 正夫(北海道本別町長)
菅野 典雄(福島県飯舘村長)
清水 聖義(群馬県太田市長)
金井 康行(群馬県下仁田町長)
松本 武洋(埼玉県和光市)
景山 享弘(鳥取県日野町長)http://www.town.hino.tottori.jp/item/34839.htm#ContentPane
筒井 敏行(香川県三木町長)http://www.town.miki.lg.jp/life/dtl.php?hdnKey=2780

福嶋 浩彦(中央学院大学教授・元千葉県我孫子市長)
山下 祐介(首都大学東京准教授)
加藤 秀樹(構想日本代表)

事務局 構想日本(伊藤、茂垣、山本)
TEL: 03-5275-5607 FAX: 03-5275-5617 Email: info@kosonippon.org

※配布資料はこちらからご覧いただけます。
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/project/detail.php?id=681

その他、情報一覧はこちらから   http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/article/index.php

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(3)《今月の構想日本の活動》

9月23日(水) 千葉県富津市「第4回富津市民委員会」

9月29日(火) 香川県 ◆三木町「第3回まんで願いきいきタウン構想策定委員会」

今年度の実施一覧はこちらからご覧いただけます→ http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/blog/?page_id=145

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(4)「現場みらい塾」 第3期 募集中

政策シンクタンクPHP総研と共同で昨年度スタートした「現場みらい塾」。

その特徴は、

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣

2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム

3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

昨年の第1期受講生の反響と要望の大きさを考え、今年度は第2期(5月~8月)に続き、第3期(11月~2016年2月)を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

『第3期』は次の通り  ※日程が変更になりました

第1回:11月22日(日)13時~18時半、23日(月)10時~16時
第2回:12月12日(土)10時~18時
第3回:2016年1月16日(土)10時~18時
第4回:2016年2月6日(土)13時~18時半、7日(日)10時~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/11/22.php

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【3】<ご紹介>

構想日本が応援している活動に関するお知らせです。
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(1)「ラオス手作り布展」

ラオスの田舎では、今も綿の種をまくところから始まる布づくりが行われています。

しかし経済発展が進み、家庭でのものづくりをやめつつあります。伝統技術を残してほしいという願いから、一緒に布づくりを始めました。

◇日時 9月12日~23日 10時~18時

◇場所 古杉邸 篠山市大沢147(JR篠山口駅西口徒歩3分)

※プロフィール 前川佐知(まえかわ さち) 1998年より日本で染織を学ぶ。2000年旅行で訪れたラオスの染織に魅せられる。2004年よりラオスに滞在し、染織に関わり始める。

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(2) 「CheFuKo ネパール活動”第二弾”報告会」

「また来ます」あの約束から3ヶ月。CheFuKo 温熱軍団ネパールは8/13~21の日程で再びネパールへ。

震災から4ヶ月が経ち、人々の生活にも変化が生じていると思います。未だにテント生活をしている方もいます。

今回の温熱活動を通して見たネパールの状況を、映像と写真を交えながらお伝えいたします。今回は警察や学校・孤児院へも足を運び、併せて7月に始まった教育支援に関する孤児院・学校の調査報告もさせていただきます。

ぜひお誘いあわせの上、お越しください。

◇日 時 9月17日(木) 18:00~20:30

◇会 場 住友不動産御茶ノ水ファーストビル8F セミナールーム
(※住所:千代田区神田駿河台2-5-1) 地図URL: https://goo.gl/maps/A2sPs

◇予定プログラム(抜粋)

・温熱活動報告、孤児院・学校プロジェクト調査報告、現地映像、参加メンバー紹介 他

◇参加費 無料

◇申込方法:申し込みフォームhttp://www.chefuko.org/?p=697
(メールでの申し込み希望の方は、info@chefuko.org までご連絡ください。)

不明点がありましたら事務局平田もしくは若林までご連絡ください。

事務局電話番号:03-5577-3155   メールアドレス:info@chefuko.org

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