メールマガジン

【No.732】「地方からの新しい文化発信 ~現代サーカスのもつ力~4 サーカス、瀬戸内へ。」 |現代サーカスプロデューサー  田中 未知子氏|

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J.I.メールニュース No.732 2015.11.19 発行

「地方からの新しい文化発信 ~現代サーカスのもつ力~4

サーカス、瀬戸内へ。」

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【1】<巻頭寄稿文>

「地方からの新しい文化発信 ~現代サーカスのもつ力~4

サーカス、瀬戸内へ。」

現代サーカスプロデューサー    田中 未知子

【2】<お知らせ>

(1) 第218回J.I.フォーラム  11月25日 開催

「地方自立のカギ」

(2) 今後の構想日本の活動

(3)「現場みらい塾」 第3期 募集中

【3】<ご紹介>

(1) CheFuKo ウクライナ・ネパール支援活動報告会 11月25日

(2)《自然資本経営論講座シンポジウム》 11月29日

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【1】「地方からの新しい文化発信 ~現代サーカスのもつ力~4

サーカス、瀬戸内へ。」

現代サーカスプロデューサー    田中 未知子

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日本に「現代サーカス文化」を誕生させたい。

2009年にようやく自著「サーカスに逢いたい~アートになったフランスサーカス」を出版したあと、再びサーカスのプロデュースを考え始めるようになりました。

芸術祭のパフォーミングアート担当として雇われ、2010年に生まれて初めて四国に上陸。「瀬戸内国際芸術祭」でさまざまな舞台現場に携わる中、小豆島の農村歌舞伎に出会います。

普段は農協などの会社勤めをしている男性たちが、打ち合わせの最中に突然、「いよっ!」と見栄を切った様子が、今でも鮮やかに思い出されます。

普通の現代人としての顔と、歌舞伎役者としての顔、2つの顔を持っている―。

都会のサラリーマンだった自分のような人間からすれば、2倍も3倍も豊かな人生を生きているように見えました。また、小さいときから歌舞伎が身体に染みこんでいるゆえの「しっとり」とした魅力は、歌舞伎座などで見るプロの演技とは質が異なるものでした。

生活や人生の一部に根差した芸能こそ、本来の芸能なのではないか?と感じたのです。

住民の身体にしみついた文化がある。これほど恵まれた土壌はないのではないかと思いました。そこで「瀬戸内国際芸術祭」が終了したあと、香川に残り移住することを決意しました。

現代サーカスという特殊な分野を実践するには、自分の責任において独り立ちし、仲間を増やしていくしかないと思ったのです。また、それはフランスで長年見てきた、国のすみずみにまで文化拠点がある様を、自分の国で実現する挑戦でもありました。

外から持ちこむのではなく、滞在型で創ることを考えた場合には、十分に広い土地、負担にならない程度の宿泊経費、周囲の環境など、地方のほうが確実に向いているように思えたのです。まさにその理由で、フランスは地方の小さな町や村に重要な創作拠点があるのでしょう。

首都圏一極集中型の日本において、地方にこうした拠点をつくるのは、最初は困難を伴うかもしれません。けれども、同じ志を持つ施設が1つ2つと増えていけば、いつか、身体をめぐる毛細血管のようにすみずみまで文化の流れが生まれ、あらゆる小さな町で一流の文化に触れられるようになり、表現者たちも日本中に発表の場を広げられると思うのです。

始めなければ始まらない、とにかく動き出すのだ。

高松での活動は、映像とトークでサーカスを紹介する小さなお話会「千と一夜」から始まりました。

千と一夜語り続ければ、きっと何かが変わる―。

実際、この「千と一夜」に通ってくれた人の中からのちに、瀬戸内サーカスファクトリーの設立メンバーが現れてきたのでした。

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田中 未知子 (たなか みちこ)

瀬戸内サーカスファクトリー代表、フランス国立大道芸サーカス情報センター日本特派員。2004年、新聞社勤務時代に現代サーカスに出会い、招聘に携わる傍ら、独自に研究調査を行う。新聞社退社後の2009年、現代サーカス概説書「サーカスに逢いたい~アートになったフランスサーカス」を出版。いくつかの芸術祭のパフォーミングアート担当をつとめたあと高松で独立。

2012年に一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリーを立ち上げ、日本に現代サーカス文化発展のための活動を総合的に行う。2012年と2014年、フランス政府招聘により国際サーカス会議に参加。2014年より東京都ヘブンアーティスト審査員。日本各地で現代サーカス作品をプロデュース。

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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【2】(1)第218回J.I.フォーラム  11月25日 開催

地方創生も「結局は中央集権の強化」、「バラマキ、くれるものはもらうけど」。

自治体の職員からよく聞く声です。

本当の地方の自立とは?現場で奮闘している人たちに話を聞きます。(加藤秀樹)
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「地方自立のカギ」

「地方の時代」「地方分権」「地方創生」・・・。

40年以上も同じことが言われていますが、「国のコントロールと地方の依存」という構図はほとんど変わらず、地方はどんどん元気を失っています。

しかし、よく見ると、地域の再生に向けた新しい動きも始まっています。民の立場でまちづくりを進めている地域のリーダーと、国に頼らず住民と一緒に考え、行動する首長たちに、現場の実体験、そこから見えてくる「ここがポイント」ということを大いに語って頂きます。

◯日 時:平成27年11月25日(水)  18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷  5F 穂高・西   ※場所がいつもと違います

千代田区九段北4-2-25  TEL.03-3261

◯ゲスト:門 康彦 (淡路市長)

後藤 健市 (株式会社プロットアジアアンドパシフィック)

山中 光茂 (前松阪市長)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯定  員:120名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

「TO THE HERBS(トゥザハーブズ)市ヶ谷店」千代田区五番町2(JR市ヶ谷駅2F) TEL.050-5787-1164

※フォーラムへのご参加は11月24日(火)18:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

お申し込みはこちらから http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

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(2)《今後の構想日本の活動》

《行政関係》

11月21日(土)  三重県 松阪市「文化センターのあり方市民討議会」

11月28日(土)  福岡県 大刀洗町住民協議会(4)

11月29日(日)  千葉県 富津市「第7回富津市民委員会」

12月 6日(日)  茨城県 行方市「第5回なめがた市民100人委員会」

12月11日(金)  富津市 「第6回富津市創生会議」

今年度の実施一覧はこちらからご覧いただけます→ http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/blog/?page_id=145

《その他》

2015年10月~隔週月曜日 京都大学経済学部 「公共経営論2」講義 (代表 加藤秀樹)

毎回ゲストを呼んでの講義です。
第1回(10/5)は 衆議院議員 河野 太郎氏。
第2回(10/19)は 京都信用金庫理事長 増田 寿幸氏、株式会社商工組合中央金庫執行役員 小林 利典氏 でした。

2015年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論II」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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(3)「現場みらい塾」 第3期 募集中

政策シンクタンクPHP総研と共同で昨年度スタートした「現場みらい塾」。

その特徴は、

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣

2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム

3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

昨年の第1期受講生の反響と要望の大きさを考え、今年度は第2期(5月~8月)に続き、第3期(11月~2016年2月)を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

また、講義は4回ですが、内容は毎回独立していますので1回づつの参加もできます。

『第3期』は次の通り  ※日程が変更になりました

第1回:11月22日(日)13時~18時半、23日(月)10時~16時
第2回:12月12日(土)10時~18時
第3回:2016年1月16日(土)10時~18時
第4回:2016年2月6日(土)13時~18時半、7日(日)10時~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/11/22.php

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【3】<ご紹介>

構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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(1) CheFuKo ウクライナ・ネパール支援活動報告会 11月25日(水)開催

10月以降にウクライナとネパールで行った現地活動の報告会を開催させていただきます。

メディアが伝えきれない、両国が直面している「現実」をお伝えできればと思います。

本年最後のイベントとなりますので、ぜひお越しください!!

◇日 時:2015年11月25日(水)18:30~20:30(開場18:00)

◇会 場:CheFuKoセミナールーム

千代田区神田駿河台2-5-1 住友不動産御茶ノ水ファーストビル8F
TEL 03-5577-3155 FAX 03-3291-0011

◇主 催:一般社団法人 世界の子供たちのために http://www.chefuko.org

◇定 員:110名

◇参加費:無料

ご参加いただける方は、お手数ですが下記URLよりお申込みください。

https://docs.google.com/forms/d/1w4zuWifJXMxwJ-pd2YSzVa25D6a2a_qBh6RSOZxadiM/viewform?c=0&w=1

または、info@chefuko.org  にメールをお願いします。

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(2)《自然資本経営論講座シンポジウム》 先週のメルマガ執筆者、谷口正次さんからのお知らせです

人類共通の資本としての自然をより少なく消費し、より良く生きる経済社会を築かなければなりません。そのためには、貧富の格差、資源収奪、環境破壊を生み出す現代消費社会の経済成長中心主義から脱出しなければなりません。

人間“本来”の価値観に基つく経済・社会を築くことを目指し、ここに「自然資本経営;”適応“から”本来“へと題して」シンポジウムを開催致します。(趣旨より抜粋)

◇日 時:2015年11月29日(日)10:00~17:40

◇会 場:国際連合大学  ウ・タント国際会議場
〒150-8925 東京都渋谷区神宮前 5-53-70

◇参加費:無料

◇内 容:「自然資本経営 ”適応から本来へ”」

【映画上映】「うみやまあひだ」

【講演】「現代文明の病理と本来・適応・自己解体」 放送大学教授 仁科 エミ
「つなげよう森・里・川・海」 環境省大臣官房審議官 中井 徳太郎
「自然資本の経済に向けた世界の動向」 (株)レスポンスアビリティ社長 足立 直樹

【研究報告】「包括的富と自然資本経営」 京都大学 特定准教授 山口 臨太郎
「クリティカル自然資本について」 南山大学 研究所員 篭橋 一輝
「自然資本経営のケーススタディ」 京都大学 研究員 玉沖 貴子
「地方行政と自然資本経営」 京都大学 研究員 濱 真理

【総括討論】仁科・中井・足立・谷口・篭橋・玉沖・濱、山口(モデレータ)

詳細はこちらから http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/natural_capital/detail

◇意見交換・交流会 17:50~19:30 (参加費 3,000 円) 2 階レセプション・ホール

◇お問い合わせ・お申し込み

京都大学大学院 経済学研究科 自然資本経営論講座
以下 URL のエントリーフォームより、お申し込みください
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/natural_capital/entryform

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