メールマガジン

【No.80】「自由」の意味を考える

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
「自由」の意味を考える
JIニュースNo.80  2003.1.10
窓口はこちら! news@kosonippon.org
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
■■ 目次 ■■
1.《新年に思う》「自由」の意味を考える

構想日本政策委員 丹治幹雄
2.《お知らせ》
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
1.《新年に思う》「自由」の意味を考える
構想日本政策委員 丹治幹雄

年明けから日も経っていないので、あまり政策の議論とは関わらないこ
ともあるが、年末年始に感じたことをいくつか書いてみたい。
まず、元旦に脳梗塞で入院中の父親を訪ねるために車を運転している最
中、女房から言われてなるほどと思ったのは、しめ飾りをしている車がほ
とんどないということだ。筆者は、バブル崩壊直後に7年赴任したアメリ
カから帰国したが、その直後の正月にはほとんどの車がしめ飾りをしてい
たという印象を持っている。
何がこんなに変わったのだろうか?
次に、年末年始のテレビ番組だ。レコード大賞、紅白歌合戦、そして箱
根の駅伝以外はほとんど見るべきものはない。何故、売れないタレントと、
それに関わる芸能界の身内だけの“狂宴”に皆が時間を費やし、企業が大
金を払ってこうした番組を見せる必要があるのか?
その次が、携帯メールだ。ちょうど年が変わる頃には、“おめでとうメ
ール”で回線がパンク寸前になるので、携帯電話会社はその監視で大変だ
ということだ。そして、その代わりに年賀状が減少する。筆者も、昨年末
は年賀状を大晦日に書いていたので、あまり偉そうには言えないし、そも
そもむやみに年賀状を出す必然性については懐疑的だが、お世話になった
方に年に一度の書状を出すというのは、お互いに気が引き締まるものがある。
我が家の子供達も、携帯メールですませてしまうという状態だが、果た
してこれで良いのか?
そして、スーパー、コンビニだ。何故、正月に開いている必要があるの
か? もちろん何か足りないものがあることはあるだろう。そんな時、昔
は、お隣さんに恥をしのんで借りにいった。それがある意味でのコミュニ
ティを形づくっていたとも言える。店などどこも開いていない中で、静か
に「越し方」「行く末」を見つめつつ、新たな年の「計」を考える。
そんな数日が、一年に一度あっても良いのではないか。商業主義と何に
でも便利さだけを追い求める現代社会が、失ってきているものは多いよう
に感じる。
最後に福袋だ。うちの家内もこれが大好きで、娘と2人で必ず2-3箇
所“はしご”をするようだし、筆者自身、今年は2日から出勤したが、横
浜のランドマークタワーのいくつかの店の前に、朝9時過ぎには長蛇の列
が出来ているのを見て驚いたものだ。
各店舗は、商売だから収益が出るように内容を決めているはずだ。しかも、
中味は見えないし、選べない。そんな袋に何故、群がるのか?
思いつくままつらつらと書いてきたが、明確な論点があるわけではない。
ただ、何か我々が失ってきたものがあって、それが例えば正月の風景にも
現れているように感じるのは筆者だけだろうか?
金があれば何でも手に入る便利さが失わせてきたものがあるとすれば、
年に一度、不便にしてみるくらいのことがあっても良いのではないか?
年末年始のコンビニなどの営業や携帯メールの利用を禁止し、テレビ放送
も制限する。そんな法律を作ってみても良いのではないか?
そう言うとおそらく「いや、自由な選択をさせればよい。そうすれば、
その中から秩序が生まれる、押し付けは駄目だ。」という議論が出てきそ
うだ。しかし、今の社会は本当に自由な選択を可能にしているか?
先に書いたように、結局、皆が自由に選択しているつもりでも、それを選
択させられていないか?
筆者自身、「市場主義」「自由主義」を旨としている。だが、制約のな
い「自由」は実は「不自由」を生み出しているような気もする。
日本は、「自由社会」だ。我々日本人は、日々、当たり前のように「自
由」な生活を謳歌しているが、たまには少し立ち止まって「自由」の意味
を考えることも大切ではないか。
≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡ ≡≡
2.《お知らせ》
構想日本を含め、政策関連の研究者や実務家が関わっている研究交流会
「政策分析ネットワーク」が、毎年1回議論の場を提供している「政策
メッセ」が開催されます。今回の日程は、以下の通りです。
日 程:2003年1月11日(土)~12日(日)
場 所:明治大学駿河台キャンパス、リバティタワー
参加費:有料
くわしくは、 http://www.policynet.jp でどうぞ。

今回のテーマは、政策に関する「信頼」です。メインシンポジウム「信
頼できる政策形成を目指して」には、構想日本の加藤秀樹もパネリスト参
加します。
日 時:2003年1月12日(日)13:00~16:00
場 所:1Fリバティホール
以上の他にも、いくつかの分科会が開催されますが、その中で構想日本
のメンバーが参加するなど私たちのプロジェクトと関連のあるテーマの分
科会について、以下の通り、ご案内致します。
・地方自治体の政策決定システムを考える~セーフティネットとしての
「住民投票」
1月11日(土)13:00~15:00(#1093教室)
・「年金改革の選択肢 ―2004年改正に向けた論点と課題―」
1月11日(土)13:00~15:00(#1103教室)
・教育ルネッサンスの現場から~実践者たちが本音で語る教育改革~
1月11日(土)15:15~17:15(#1094教室)

・特別ワークショップ「構造改革特区」
1月11日(土)17:00~19:00(1Fリバティホール)
・現代社会における不安と新たな信頼の形成について
1月12日(日)10:00~12:00(#1103教室)

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆メールをお待ちしています!
1)お名前:(掲載する場合はイニシャル表記にします)
※匿名、ハンドルネーム使用、不掲載をご希望の場合は明記下さい。
2)肩書き:(掲載可能なもの)
3)メールアドレス:(非公開)
4)メッセージ:(適度に改行を入れて下さい)
◆構想日本メールニュースのご購読は下記のアドレスから。
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/mailnews/
◆配信の停止やアドレス変更は下記のアドレスから。
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/mailnews/
停止やアドレスの変更は上記以外にも、ご登録の電子メールアドレス
から news@kosonippon.org にメールをお送りいただければ停止、
変更いたします。
◆構想日本メールニュースは、政策シンクタンク「構想日本」の最新
情報をお届けする無料のメール配信サービスです。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
週刊JIメールニュース  発行:構想日本 発行責任者:加藤秀樹
news@kosonippon.org
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/
Copyright(C) 1999-2002 -構想日本- All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛