メールマガジン

【No.806】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十四弾 城端(じょうはな)曳山祭 」

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J.I.メールニュース No.806 2017.05.04 発行

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十四弾 城端(じょうはな)曳山祭 」

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【1】<巻頭寄稿文>

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十四弾 城端(じょうはな)曳山祭 」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

【2】<お知らせ>

(1) 第235回J.I.フォーラム  5月19日(金)開催

「先端から末端、そして先端へ ― 地方自治法制定70年 ―」

(2) 第5期 現場みらい塾 開講

受講生募集開始!

【3】<ご紹介>

(1) 森と人の健康ネットワーク・「みどりの月間2017」記念フォーラム

(2)「建物探訪」 第二弾  in千葉県 富里 参加者募集中

(3) 福島県内初の「農地の原状回復訴訟」

判決は「却下」

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【1】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十四弾 城端(じょうはな)曳山祭 」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

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「田圃に水が入るころ 越中の小京都南砺市(なんとし)城端に 独特の山車の軋み音が響きます」

城端の郷土史を語る曳山会館の映像はこの言葉から始まる。城端は平成の合併で南砺市となったが、一向宗の拠点であった善徳寺の門前町として一世を風靡した町並みが気に入り、以前にもこの曳山祭を観に訪れた町だった。

富山県というより越中は、城端に限らず曳山の宝庫である。今回はその越中曳山祭を束ねる組織の会長であり、かつて富山県議会議員や参議院議員を勤められた河合常則さんに城端の町と祭の由来を解説していただき、存分に楽しんだ。一般に政治家は故郷の祭に無関心である。祭は選挙の票にならないこと、あるいは神社の宗教行事であることなどの理由で踏み込んでこないのだろう。しかし河合さんは故郷の山川草木と文化への思いに溢れた人であり、祭の本質を理解した教養人であった。

日本の祭はまず原始宗教である神道の神社が先行し、そのあと渡来宗教である仏教の寺院が習合して発展してくるものだが、この城端では1559年城ヶ鼻(城端)城主荒木大膳の招きにより浄土真宗の善徳寺が福光村より移され、そのあとを追うように1574年産土神として城端神明宮が北野村から勧請され、祭は発展したと郷土史は語る。

仏教寺院の建設は同時に仏壇、彫り物、金具、塗り、織物など伝統工芸の技術職人を育て地場産業を発達させ、絹織物は上方・江戸へ進出、今で言う外貨を稼ぎ、かつ影響を受けた。だからこの町は越中の小京都と呼ばれ、江戸文化の端唄の流れ「庵唄(いおりうた)」が今に残っている。国指定無形文化財の祭になった所以である。

6台の曳山は歴史に凍結された伝統工芸が春風に乗った祭囃子に解凍され、見るものを堪能させてくれる。曳山を「ギュウ山」と呼ぶのは、車輪の軸に檜が細工してあり、ギュウギュウと大きな音を立てて巡行するためである。曳山の後に続く庵屋台は、京都祇園の一力茶屋や江戸吉原の料亭を縮小した造りで、細かいところまで実に精巧に工芸品の技が凝縮されている。丹後縮緬や加賀友禅の水引幕に囲まれた庵屋台の中からは、江戸文化の粋三味線と端唄が流れてくる。

山宿(やまやど)は個人の座敷を一般開放し、神棚を設け神饌を供え、花器・屏風・絵画・書など美術品を飾る。その家の前には庵屋台が止まり、端唄を聴かせる。幾つもの山宿を巡ったが、中に浜田庄司の大きな花器があり、そういったお宝を観るために遠くからくる数寄者もあると聞いた。この山宿を主宰することは一世一代の張り込みで100万単位の金のかかることだそうだが、ここにも祭の放射する散財のエネルギーを観た。

正直、GDP至上主義の現今の生き方から少々取り残された城端で、和装で端唄を楽しむ春の宵は、谷崎潤一郎「細雪」の世界が頭をよぎった。祭が日頃は眠っている町のポテンシャルを引き出すという事か。

城端曳山祭 5月4日、5日 → http://www.tabi-nanto.jp/event/post_11.html

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石田 芳弘(いしだ よしひろ)

愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。

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藤田 早苗氏の「後編」は来週11日に配信いたします。

「国際社会から見た日本の表現の自由とメディア ー 国連特別報告者の最終報告書に向けて ー(後編)」5月11日配信

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【2】(1) 第235回J.I.フォーラム  5月19日(金)

「先端から末端、そして先端へ  ― 地方自治法制定70年 ―」

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今年は憲法と同じく地方自治法も制定70年です。
「地方自治」を辞書でひくと「地方公共団体の政治が国の関与によらず(団体自治)住民の意思に基づいて行われること(住民自治)」とあります。
ある県庁所在地の市長が「国が法律で決めてないことはできない」と言ったという話を聞きました。これでは「自治」ではなく、国の「下請け」です。国、地方の公務員の中には市町村を行政の「末端」と呼ぶ人が少なくありません。
下請けから自治へ。末端から先端へ。理念、現場、経営など様々な角度から時代を見据えた地方自治の姿を描いて頂きます。

◯日 時:2017年 5月19日(金) 18:30~20:30 (開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷  5階「大雪(東)」(千代田区九段北4-2-25)TEL:03-3261-9921
※場所にご注意ください

◯ゲスト:市川 晃 (経済同友会地方分権委員会委員長、住友林業取締役社長)

福嶋 浩彦 (中央学院大学 教授・元消費者庁 長官・元我孫子市長)

横山 忠始 (香川県 三豊市長)         他

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主 催:構想日本

◯定 員:100名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

アルカディア市ヶ谷  2F レストラン

※フォーラムへのご参加は5月19日(水)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

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(2) 第5期 現場みらい塾 開講

受講生募集開始!
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今年度も現場みらい塾を開講いたします。

現場みらい塾は、スキルを身に付けるためだけの従来型の自治体職員向け研修ではありません。自治体のどの仕事にも応用できる「知恵の出し方を身につけるトレーニングの場」です。

過去4期の特徴として、

・自治体職員を中心としながらも多様な参加者がいる(地方議員、メディア、民間企業など)。

・受講者がその後自分の自治体で実践する(事業仕分けや研修会の実施)事例が多い。

・OBOGが翌年度以降も参加する比率(リピート率)が高い。

などがあります。
行政職員を中心としながら、議員や民間企業等で働く人など一緒に半年間議論し、学び合うゼミ形式のプログラムです。

さらに今期は、NPO法人「NPOサポートセンター」に協力してもらい、現場で活躍するNPO関係者も受講の呼びかけを行うことで、同じ事象を行政・政治・NPO(民間)のそれぞれの視点から見ることによる相違点を探し出します。

受講生はこれまでに約100名。問題意識の高いOBOGとのネットワークも大きい財産です。

プログラム内容や開催場所が決まり次第、メルマガやホームページ等の情報媒体で発信していきます。
自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

参加受付やプログラム等の詳細は、下記URL先の現場みらい塾ホームページをご確認ください。
http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/project/detail.php?pid=1c710b1ca4bc921803cf096a5b2bb48d55947e4d

≪ 開催日程 ≫

第1回:6月23日(金)時間:13:00~ 18:30、24日(土)時間:10:00~ 16:00

第2回:7月8日(土)時間:10:00~ 18:00

第3回:7月29日(土)時間:10:00~ 18:00

第4回:8月19日(土)時間:13:00~ 18:30、20日(日)時間:10:00~ 16:00

≪ 料 金 ≫ 4万円(税込)

≪(参考)前回の主なプログラムと講演者≫

「日本のこれから」河野 太郎 〔行政改革担当大臣(当時)〕
「『わたしのまち』と一人称で呼んでもらえる町を目指して」筒井 敏行 〔香川県三木町 町長〕
「財政の自分事化に向けて~国の財政と地方の財政~」福田 誠 〔財務省 国有財産企画課 政府出資室長〕
「ゼロサムからプラスサムへ」加藤秀樹 〔構想日本 代表〕
「ディベートで培う実践的思考」熊谷 哲〔PHP総研主席研究員(当時)〕
「無作為抽出の住民参加で地域の課題を「自分ごと」に」伊藤 伸〔構想日本 総括ディレクター〕
「模擬仕分け」

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【3】<ご紹介>

構想日本が注目している活動をご紹介いたします。

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(1) 森と人の健康ネットワーク・「みどりの月間2017」記念フォーラムのご案内
「緑へ旅して、見える未来」

これからの森林・農山漁村への観光・交流等を通した健康づくりのあり方を議論するフォーラムを開催します。

◇日 時 2017年5月13日(土) 14:00~16:00 (※受付開始:13:30~)

◇会 場 「イイノホール」(〒100-8506 東京都千代田区内幸町2-1-1)

◇内 容 講演・パネルディスカッション
『森は海の恋人 心に木を植えよう』畠山 重篤 氏、『信州の森林・自然で、大人も子どもも健やかな暮らしを』中島 恵理氏、『企業等と地域の協定で拡がる、森と人と地域の健康』浅原 武志氏、『森の生態系と人の心身のアンチエージング』稲本 正氏。

◇参加費 無料

◇定 員 500名(先着順で受付)

◇申込方法 「参加者氏名、所属組織名、電話番号、住所」をご記載の上、「森と人の健康ネットワーク事務局」( contact@mori-to-hito.jp)までお申込下さい。

詳細・ネットからのお申し込みはこちら →  http://www.sei-plus.com/blog/archives/7277

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(2)「建物探訪」 第二弾  in千葉県 富里

楽しく社会貢献活動をしようという趣旨で昨年活動を始めた一般財団法人荒井財団が主催する、知られざる名建築物を見学するツアー「建物探訪」を構想日本がお手伝いしています。

今回はその第2弾、富里市の「旧岩崎家末広別邸」を見学します。

「建物探訪」

◇日 時:5月19日(金) 11:30 成田駅集合

◇場 所:千葉県富里市「旧岩崎家末広別邸」

◇行 程:11:30 JR成田駅集合・昼食
13:00 旧岩崎家末広別邸見学(120分程度)
15:30 JR成田駅解散

◇募集数:5名

◇費用:実費(現地での移動費、昼食、お茶等)

※ご応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
※現地集合・現地解散、昼食は各自でのお支払となります。
※現地での移動はタクシー(予定)です。お一人様2,000円程度かかる見込みです。

◯参加ご希望の方は5月15日(月)17時までにinfo@kosonippon.orgへメールにてお申し込みください。

お問合せは構想日本 堺(info@kosonippon.org/TEL:03-5275-5607)まで。

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(3)福島県内初の「農地の原状回復訴訟」

3.11東京電力福島第一原発事故の放射性物質により農地が汚染され、信頼が損なわれた。

農地の土壌中の放射性セシウムを事故前の濃度(1キロあたり50ベクレル)以下まで減らすよう東電に求めていた。

2017年4月14日(金)13時10分~ 福島地方裁判所郡山支部 で、判決がくだされた。

主 文

1 本件各訴えをいずれも却下する。

2 訴訟費用は原告らの負担とする。

全文はこちらから → http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/documents/2017/mail/20170414.pdf

関連メルマガ → http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/mail/detail.php?id=820

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