メールマガジン

【 No.834】「特ダネではないけれど(20) 政治のPDCA」

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J.I.メールニュース No.834 2017.11.16 発行

「特ダネではないけれど(20) 政治のPDCA」

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【1】<巻頭寄稿文>

「特ダネではないけれど(20) 政治のPDCA」

新聞記者     松浦 祐子

【2】<お知らせ>

(1) 第242回J.I.フォーラム  12月14日(木)

「 J.I.フォーラム 忘年会 」

(2)  11月19日(日) 第二回 恵庭市住民協議会

(3) その他の構想日本の活動

【3】<ご紹介>

(1) 第3回 創作サーカスフェスティバル 田中未知子さん

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【1】 「特ダネではないけれど(20) 政治のPDCA」

新聞記者     松浦 祐子

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まさに台風来襲のように衆院選がやって来て、去って行った。でも、台風一過の青空は見えない。

なぜだろう、と考えてみた。

「PDCA」という企業や行政で言われて久しい言葉がある。
「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Act(改善)」のサイクルを回しながらより良くしていこうという考えだ。さて、日本の政治で、ちゃんとPDCAは回っているだろうか?

まずは、各党にしっかりと練られた「Plan」、つまり公約やマニュフェストは作られたか?そして、その「Do」がなされたか? その結果を見て、有権者は「Check」(選挙での投票)ができたか?

そしてその結果が「Act」につながっているか?

私は「否」だと思う。多くの有権者は、具体的な公約は示されない中、過去の実績も十分に評価できる時間を与えられず、投票せざるを得なかった。

日本の政治でPDCAが回らない大きな要因の一つが、首相の解散権だと思う。日本では首相の心一つで次の衆院選の時期が決まるので、マスコミでも衆議院4年の任期の半分ほどが過ぎると、「いつ、解散か」とそわそわし始める。永田町でも霞が関でも、解散時期が一大関心事になってしまう。そこで、次の選挙に向けた公約の議論が活発に行わるようになれば良いけれど、たいてい話題の中心は「いつの選挙ならば、我が党に有利なのか」という党利党略の皮算用だ。

日本では、「伝家の宝刀」とも言われ、もてはやされがちな首相の解散権だが、憲法上は、明確な規定があるわけではなく、解釈でそのように言われているだけだ。諸外国を見てみると、英独などでは、法律で解散権にしばりをかけて、為政者が自由に行使できないように制限をかけるようになっている。「宝刀」はやたらと抜くものではないのだ。

選挙日程を決めている国もある。米国大統領選は4年に1度、11月の第1月曜日の次の火曜日。この日に向けて各党の候補者の選出過程なども含めて、2年がかりで広義の選挙戦を繰り広げる。

スウェーデンでは、国と県(ランスティング)、市(コミューン)の議会選挙は統一選挙で、4年に1度9月の第2日曜日と決まっている。選挙をするためにはお金(税金)もかかるので、効率的だろう。現地の知り合いに聞いたところによると、選挙の年の前年あたりから、各党が公約の原案を示し始め、テレビや新聞紙上で討論をし、批判があった部分は改善して正式な公約を作り上げていく。議論の中で、各党が目玉とする政策のメリットとデメリットが浮き彫りになっていくという。

選挙のときだけ出来もしない大風呂敷を広げても、実現できなければ、次の選挙で、有権者から厳しい審判をうけることになる。それゆえに、任期4年では解決できない年金のような長期の課題については、選挙で争点化せず、議会で超党派による合意形成をしていく(つまり、政権が変わっても大きな変更はしない)といった政党間の知恵も生まれていく。

私も選挙の年にスウェーデンを訪れたことがあるが、駅前や広場に各党が「選挙小屋」と呼ばれる北欧の家屋を模した色鮮やかな小屋を設け、そこで市民らにコーヒーなどを出しながら公約を説明したり、議論をしたりしていた。完全に比例代表の選挙制度なので、各候補が選挙カーで自分の名前を連呼するといったことはないが、街角はちょっとしたフェスティバル、イベントといった感じになっていた。

結果として投票率は80%ほどと、高い。

各党の公約をじっくりと吟味できる有権者たちを、うらやましく思った。また、時間をかけて選んだ政権だからこそ、有権者の側も政治が順風満帆でなくても4年間は耐え、次のCheck(評価・投票)につなげていく姿勢が育っていくのだと感じた。

もちろん選挙制度は民主主義の土台となるもので、各国ごとに理念も、歴史も異なる。日本は日本の仕組みを作り上げていくしかない。それでも、政治のPDCAの最初のPをおざなりにさせる首相の解散権は、なんとかならないものかと思う。

安倍首相は、少子高齢化などを例に挙げて「国難突破解散だ」と言った。
一方スウェーデンでは、高齢化が進み始め、付加価値税(消費税)の増税が避けられない状況になった時、2院制だった議会を1院制に変えるという議会の大改革も実行している。そういう政治側の努力が、政治と国民との間の信頼の背景にあることも、日本ではあまり知られていないので、付記しておきたい。

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松浦 祐子 (まつうら ゆうこ)

1974年 神戸市生まれ。大学院修了後、1999年新聞社に入社。和歌山、高知での地方勤務、東京での雇用、介護分野、厚生労働省、財務省担当、新潟で県政取材などを経て、今は内閣府担当。

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【2】(1) 第242回J.I.フォーラム  12月14日(木)

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「 J.I.フォーラム 忘年会 」

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今年のJ.I.フォーラムのゲストをまじえ、大いに飲み、しゃべり、盛り上がり、来年に向かいたいと思います。

J.I.フォーラム初の試みです。こぞってご参加ください。

◯日 時: 2017年  12月14日(木) 19:00~21:00(入退場自由)

◯会 場: レストラン赤坂クーポール 本店

東京都港区赤坂1-1-14  NOF溜池ビルB1
電話 03-3582-4035

(いつもの頤和園の左隣のビルです)

◯主  催 : 構想日本

◯定  員 : 50名 (立食)

◯参加費 : 5,000円

※ご参加ご希望の方は 12月11日(月)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

なお、キャンセルをされる場合は必ず11日(月)12:00までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルは、キャンセル料を頂戴致しますので、ご了承ください。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 堺/稲垣まで。 TEL 03-5275-5607

*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。    TEL 03-5275-5607

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(2)  11月19日(日) 第二回 恵庭市住民協議会

市議会の会派が協力して実施します。

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〇恵庭市議会の会派が協力して、「住民協議会」を実施します。
〇無作為に選ばれた15名の市民が「ゴミ」をテーマに議論します。
〇議会がイニシアチブをとり行政が協力します。

★今回の取組みの特徴★

1.市議会議員が選挙人名簿から1000人を無作為抽出して「市民委員」を選ぶ。この手法は全国で2例目。議会と市民との距離を縮め、市民の生の声を聞く上で非常に有効。

2.議論された市民の意見をまとめて、会派が議会での質問や行政への提案などで活用。

3.行政も情報の提供役として積極的に参加。それが、市民のゴミ問題への理解の高まりにつながる。

【開催日時/会場】
第一回(終了):11月5日(日)13:30~16:30 / 恵庭RBパーク3F 視聴覚室
〈住民協議会概要及びテーマに関する現状把握、委員の自己紹介など〉

第二回:11月19日(日)13:30~16:30 / 恵庭RBパーク3F 視聴覚室(北海道恵庭市恵み野北3丁目1番1)
〈テーマに関して委員が日常生活から感じる課題や解決策を議論〉

第三回:12月2日(土) 9:30~12:30 / 恵み野会館 2F 集会室1
〈第二回の議論の取りまとめを参考にしながら、集約につなげるための議論〉

【参加者】 恵庭市住民協議会委員(恵庭市民15名)
恵庭市議会議員(6名)
恵庭市職員
コーディネーター(構想日本 総括ディレクター 伊藤伸)
ナビゲーター(議論のリード役)
【第二回】井澤幸雄 (一般社団法人小田原市事業協会 代表理事)
【第三回】福嶋浩彦(中央学院大学教授、元消費者庁長官、元我孫子市長)

【テーマ】 ゴミ問題について

【入 場】 無料(どなたでも傍聴できます) ※途中の入退室可、事前申し込み不要

【主 催】 恵庭市議会会派「市民希望の会」

【共 催】 恵庭市議会会派「民主・春風の会」

【協 賛】 恵庭市議会会派「日本共産党議員団」

【協 力】 構想日本

お問い合せ:構想日本 伊藤/田中
TEL:03-5275-5607、email:shiwake@kosonippon.org

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(3) その他の構想日本の活動

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2017年10月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論2」(代表 加藤秀樹)

公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めます。次回は、中曽宏氏(日本銀行 副総裁)、荻野徹氏(原子力規制委員会次長)。

これまでのゲストは、森田稔氏(財務省大臣官房 経済財政政策調整官)、山折哲雄氏(国際日本文化研究センター名誉教授)、松井孝典氏(千葉工業大学惑星探査研究センター所長)、池端美和氏(発行土地建物株式会社 代表取締役)、玄秀盛氏(公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事)。

2017年9月~毎週木曜日  法政大学「NPO論 II」(総括ディレクター 伊藤伸)

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【3】<ご紹介>

構想日本が注目している活動をご紹介いたします。

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(1) 第3回 創作サーカスフェスティバル   in香川

SETO LA PISTE「マレビト、来たる。」

実りの秋、四国村に創作サーカスがやってくる!!
今年のSETOラ・ピストは瀬戸内サーカスファクトリーと四国村が共催で、当日は四国村全体が舞台に!エアリアルから伝統芸能まで一日中、多彩なパフォーマンスが随所で繰り広げられます。

このほか、子どもサーカス体験コーナー、造形ワークショップなど、ワクワクの参加型プログラムも多数企画中!

◇日 時  11月23日(木・祝)  11:00~16:30

◇場 所  四国民家博物館「四国村」(香川県高松市屋島中町91)
◎雨天決行(荒天時のみ中止)

◇入場料 大人:2,500円(前売 2,300円)※四国村入村料 1,000円を含む
高校生以下は入村料のみ:高校生600円、小中生400円を
入村の際お支払いください(未就学児 無料)

★一般前売りWEBチケット販売中!
こちらから https://setocircus.official.ec/items/8442186
(クレジットカード・コンビニ決済できます)

★一般前売りチケット、店頭にて販売中!
・「四国村」入村券売り場 ・デュークショップ高松店 ・高松市役所 生協
・スフィアーズゲート ・NPO法人アーキペラゴ

★ファミリー割:大人2人につき、子ども(小中生)1人無料にてご入場いただけます。

◇お問い合わせ先 瀬戸内サーカスファクトリー
e-mail: setouchicircusfactory@yahoo.co.jp
電話: 080-2977-5469

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