メールマガジン

【No.855】加藤代表コラム「相撲の神様の思し召し」

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構想日本メールマガジン【No.855】

「相撲の神様の思し召し」

2018.04.19  発行

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【1】代表コラム

「相撲の神様の思し召し」

構想日本 代表  加藤 秀樹

【2】活動ニュース

(1) 千葉県鴨川市で「100人会議」(住民協議会) 今週末22日(日)開催

ローマ法王にお米を献上した 高野 誠鮮さんが ナビゲーターで参加されます

(2) 飯舘村で「ふるさと住民票」 受付中

(3) その他の構想日本の活動

【3】J.I.フォーラム 4・5月お休みのお知らせ

【4】会員募集・寄付のお願い

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【1】代表コラム 「相撲の神様の思し召し」

構想日本 代表  加藤 秀樹

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土俵上での女性の救命行為が議論を呼んだ。少し違う視点でこの問題を考えてみたい。

私には、女性が土俵に上ったことに対する批判の多くが、今の日本の随所で起こっていることを象徴することのように思えた。それは理念とか原理とか目的と、それを達成するためのきまりや方法との取り違えだ。抽象的な言い方になるが、型と形式の取り違えと言うこともできる。

私は大相撲にまつわる伝統や宗教的意義については素人だが、土俵を「神聖な場所」として、そこには限られた人しか上れないというのは、それはそれでいいのではないかと思う。

その土俵上で一人の人が生死の際にいる。
それを、周りに大勢の人が居ながら手をこまぬいているなら、それこそ神聖であるべき場所を穢す、神を畏れぬ行いだろう。

かりに、女性が穢れをもたらすおそれのあるものとして土俵には上がれないという伝統を認めるとしよう。
しかし、それは土俵を神聖なものとして敬うという理念とか、目的を達するために従うべききまり、ルールだ。女性を土俵に上げないということが最終目的ではないはずだ。これが冒頭に述べた「取り違え」だ。

実はこのてのとり違えが、今の日本社会には大変多い。例えば、町づくりの事業について行政から補助金をもらう。税金を使うわけだから使い方に制約があったり、報告をしなければならないのは当然だ。しかし、その制約や報告書作成に縛られて、本来の目的であった町づくりのことが十分できない。結局税金の無駄使いになるといった声はよく聞く。

企業でも同じことが多くある。不祥事の防止やコンプライアンス重視は大事なことだ。しかし、そのための細かいルールやマニュアルを作ったり、大量の文書作成をすることが日常の目的になっている。その一方で、いざという時に問題を防げないといったことが珍しくない。

日本文化は「型」を重んじてきた。茶の湯であれば、くり返しの稽古で型を身につけることで、美しい所作やその背後にあるもてなしの理念を身につける。武術も同じで、型を身につけることで、自在な身のこなしができるようになる。つまり日々の身の処し方、行為により型を身につけることを通して、理念や目指すべきものが自ずと分かるようになる。そうすると、その理念や原理に基づいた行動が日頃からとれるようになる。

日々の行為がなく、きまりやルールを読んでそれに従うだけでは形式を追うだけになり、本来の目的や目指すことが見えてこない。それでは、いつまでたっても形式を追うことから出られない。

くり返しになるが、今の日本には、本来の目的や原理、原則を忘れて、形式だけ整えようとすることがとても多い。森友・加計問題も同様だ。公共の利益とか国民のためという原理、原則からすると自ずとどうすればよいか明らかなはずだが、そこをはずして形式ばかり整えようとするから、文書改竄まで起きる。それに対して公文書管理のルールだけ厳格化しても、もともと文書がなかったことにするとか、手続きが面倒になるばかりだろう。

土俵の上でのあの出来事は、日本人みんなが日々の行いを通して「型」を身につけ、目指すべきことと、そのための手段とをわきまえて行動せよという、相撲の神様の思し召しかもしれない。

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【2】(1) 千葉県鴨川市で「100人会議」(住民協議会)がスタート

テーマは「小中学校の跡地活用を中心とした地域の活性化について」

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鴨川市は、昨年11月の行政事業レビュー(事業仕分け)に続き、無作為に選ばれた住民が学校の跡地活用について議論する「100人会議」(住民協議会)を3月からスタートした。

★鴨川市の特徴★

1.小中学校の跡地にとどまらず、小湊地域全体を再発見し、活性化を考える。

2.幅広い市民が小湊地域を自分ごとと考えるために、無作為に選ばれた市民に加え、高校生、大学生、外部の専門家などの知恵を結集する。

3.市役所内に若手職員中心のプロジェクトチームをつくり、市民と同じ目線で考える。

学校の跡地活用は、鴨川市に限らず、全国の自治体が抱える大きな問題です。
無作為に選ばれた幅広い市民の参加(住民協議会)によって解決を目指す鴨川市の取り組みは、全国のモデルとなります。
自治体の職員の方をはじめ、皆様ぜひ傍聴にお越し下さい。

【開催日時】

第2回: 4月22日(日)

第3回: 5月13日(日)
※今年12月までに合計6回の開催を予定しています。

【参加者】 鴨川市「100人会議」委員(鴨川市民、高校生、大学生)
コーディネーター(構想日本より派遣)
第2回のナビゲーター(論点提示役)
高野 誠鮮(元石川県羽咋市職員)、山中 光茂(元三重県松阪市長)、西村 訓弘(三重大学副学長・地域戦略センター長)、森本 健次(株式会社 南山城 代表取締役社長)
鴨川市職員

【会 場】 鴨川市役所(鴨川市横渚1450番地)
※会場についてのお問い合わせは、鴨川市企画政策課地域戦略係まで(04-7093-7828)

【入 場】 無料(どなたでも傍聴できます)
※途中の入退室可、事前申し込み不要

【主 催】 鴨川市

【協 力】 構想日本

お問い合せ:構想日本 伊藤/笠谷
TEL:03-5275-5607、email : shiwake@kosonippon.org

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(2) 飯舘村「ふるさと住民票」 受付中

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「ふるさと住民票」は、その市町村への ”思い”さえあれば、どなたでも住民になれます。
構想日本は、飯舘村の「ふるさと住民票」で皆さまとのご縁を結ぶお手伝いをさせて頂いています。

3月10日(土)記者説明会開催しました。NHK『特集 明日へ つなげよう 震災から7年』をはじめ新聞各紙で、飯舘村の「ふるさと住民票」が報道されました。
(記者発表の詳細はこちら(http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/furusato/2018/03/15/iitate_no-1_card/)をご覧ください。)

飯舘村「ふるさと住民票」は、現在登録申し込み受付中です。
ぜひ、ご登録ください!
(詳細、お申込みはこちら(http://www.vill.iitate.fukushima.jp/soshiki/1/3238.html)から。)

追記(飯舘村より)

皆様のお力添えをいただいて、確たる復興を成し遂げたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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(3) その他の構想日本の活動

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2018年4月~隔週金曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1」(代表 加藤秀樹)

2018年度は、毎回、加藤の講義とゲストの講義の2本立てで進めます。
次回のゲストは、山口 周氏(著作家、コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社 シニアクライアントパートナー)です。

2018年4月~毎週木曜日  法政大学大学院「NPOと事業創造」(総括ディレクター 伊藤伸)

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【3】J.I.フォーラム 4・5月お休みのお知らせ

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J.I.フォーラムは、4・5月はお休みをいたします。

暫く充電期間を頂戴し、リニューアル致します。

さしあたり、6月、8月の隔月開催の予定です。

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【4】会員募集・寄付のお願い

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構想日本は非営利独立の政策シンクタンクで、政策を「提言」するだけでなく「実現」するために活動しています。

政策を作り世の中を動かすためには、想いを共有していただける方々のご支援ご協力が不可欠です。

政治がこのままではいけないと思う人、日本をもっと素敵な国にしたいと思っている人・・・是非、構想日本の活動にご参加、ご支援ください。

◯構想日本会員(個人)年会費1口10,000円(1~10口)、入会金2,000円 (WEBからお申し込みいただく場合は入会金免除)

◯構想日本会員(法人)法人会員A 年会費1口300万円、入会金30万円/ 法人会員B 年会費1口 50万円、入会金30万円/ 法人会員C 年会費1口 10万円、入会金5万円

詳細は、こちらからご覧ください。 http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/info/index.php#member

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(編集後記)

久しぶりの、代表加藤のコラムはいかがでしたでしょうか。
改装したメールマガジンでは、毎月第3週に代表加藤のコラムをお伝えする予定です。
もし、差し替えがあった場合は、代表が原稿を落としたと思ってください。(笑)

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