メールマガジン

【No.856】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第三十三弾 浜松まつり」 |至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘氏|

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構想日本メールマガジン【No.856】

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第三十三弾 浜松まつり」

2018.04.26  発行

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【1】J.I.フォーラム 6月27日(水)開催 決定!

「そうだったのか! 森友・加計問題の本質 ~国の意思決定や情報管理~」

前川 喜平氏、木原誠二氏(衆議院議員)をお迎えし、討論いたします。

【2】活動ニュース

(1) 千葉県鴨川市で「100人会議」(住民協議会)

熱海市をロケ誘致で再生させた山田久貴さんが、ナビゲーターで参加されます

(2) 地方議会関係者は要注目! 神奈川県 伊勢原市「住民協議会」開催

【3】会員募集・寄付のお願い

【4】巻末寄稿文

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第三十三弾 浜松まつり」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

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【1】 第246回J.I.フォーラム  2018年 6月27日(水)

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「そうだったのか! 森友・加計問題の本質 ~国の意思決定や情報管理~」

◯日 時: 2018年 6月27日(水) 15:00~17:00(開場14:30)

※昼開催 時間にご注意ください。

◯会 場: 調整中

◯登壇者: 木原 誠二(衆議院議員)

前川 喜平(前文部科学事務次官)

加藤 秀樹(構想日本 代表) (敬称略)

◯コーディネーター : 伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

なるべく事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

※フォーラムへのご参加はお電話、FAX.、E-メール info@kosonippon.org にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

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【2】(1) 千葉県 鴨川市「100人会議」(住民協議会)

テーマは「小中学校の跡地活用を中心とした地域の活性化について」

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鴨川市は、昨年11月の行政事業レビュー(事業仕分け)に続き、無作為に選ばれた住民が学校の跡地活用について議論する「100人会議」(住民協議会)を3月から実施しています。

★鴨川市の特徴★

1.小中学校の跡地にとどまらず、小湊地域の地域資源を再発見し、鴨川市全体の活性化につなげます。

2.幅広い市民が小湊地域を自分ごとと捉え、考えるために、無作為に選ばれた市民に加え、高校生、大学生、外部の専門家などの知恵を結集します。

3.市役所内に若手職員中心のプロジェクトチームをつくり、市民と同じ目線で考えます。

4.会議は、全体会と4つの分科会で構成しています。

学校の跡地活用は、鴨川市に限らず、全国の自治体が抱える大きな問題です。
無作為に選ばれた幅広い市民の参加(住民協議会)によって解決を目指す鴨川市の取組みは、全国のモデルとなります。
自治体の職員の方をはじめ、皆様ぜひ傍聴にお越しください。

【開催日時】

第3回:5月13日(日)14:30 ~ 17:30

※今年12月までに合計6回の開催を予定しています。
※第4回は8月19日(日)です。

【参加者】 鴨川市「100人会議」委員(鴨川市民、高校生、大学生)

コーディネーター(構想日本より派遣)
分科会1:伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)
2:石渡秀朗(構想日本 特別研究員)
3:森本健次(株式会社南山城代表取締役)
4:山根 晃(足立区政策経営部子どもの貧困対策担当課長)

ナビゲーター(論点提示役)(構想日本より派遣)
分科会1:高野誠鮮(石川県羽咋市元職員、立正大学客員教授)
2:吉田 誠(神戸山手大学教授)
3:鈴木裕士(富洋観光開発代表取締役)
4:山田久貴(熱海市観光経済課職員)

鴨川市職員

【会 場】 鴨川市役所(鴨川市横渚1450番地)
※会場についてのお問い合わせは、鴨川市経営企画部財政課管財係まで(04-7093-7830)

【参加費】 無料(どなたでも傍聴できます)
※事前申し込み不要、途中の入退室可

【主 催】 鴨川市

【協 力】 構想日本

お問い合せ:構想日本 伊藤/笠谷
TEL:03-5275-5607、email:shiwake@kosonippon.org

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(2) 神奈川県 伊勢原市「住民協議会」(議会会派主催)

地方議会改革のモデル  テーマ【伊勢原駅北口周辺地区の整備】

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伊勢原市議会の最大会派「創政会」は、昨年度に引き続き「議員主導住民協議会」を実施します。

これは無作為に選ばれた住民と議員が町の課題を一緒に議論するものです。

■伊勢原市「住民協議会」の特徴■

1.今年度は「伊勢原駅北口周辺地区の整備」について議論します。

2.議論された市民の意見をまとめて、会派が議会での質問や行政への提案などで活用します。

3.1つのテーマを住民、議員、外部のそれぞれ違う視点から議論し改善策を考えるこの取組みは、議会改革のモデルとして注目されています。

伊勢原市市議会会派「創政会」は、これまでにも議会会派主催の事業仕分けを4年間実施するなどの実績があります。
地方議会関係者の方をはじめ、皆様ぜひ傍聴にお越しください。

【開催日時】 第2回:5月13日(日)13:00~16:30
・前回に続き、テーマについて市民が日常生活で感じていることや理想の姿などを議論

【参加者】 住民協議会委員(伊勢原市民20名程度を予定)★1
伊勢原市議会 創政会所属議員
コーディネーター(2名★2)
・熊谷 哲(公益財団法人笹川スポーツ財団 研究主幹)
・田中 俊(構想日本 政策スタッフ)
ナビゲーター、論点提示役(構想日本より派遣)

★1無作為に選んだ市民1,000名に案内を送付し、応募のあった市民。
★2当日は参加者が2つの分科会に分かれて議論します。

【会 場】 伊勢原シティプラザ ふれあいホール
(伊勢原市伊勢原2丁目7番31号)

【参加費】 無料(どなたでも傍聴できます) ※事前申し込み不要、途中の入退室可

【主 催】 伊勢原市議会会派「創政会」

【協 力】 構想日本

お問い合せ:構想日本 田中/永由
TEL:03-5275-5607、email : shiwake@kosonippon.org

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【3】会員募集・寄付のお願い

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構想日本は非営利独立の政策シンクタンクで、政策を「提言」するだけでなく「実現」するために活動しています。

政策を作り世の中を動かすためには、想いを共有していただける方々のご支援ご協力が不可欠です。

政治がこのままではいけないと思う人、日本をもっと素敵な国にしたいと思っている人・・・是非、構想日本の活動にご参加、ご支援ください。

◯構想日本会員(個人)年会費1口10,000円(1~10口)、入会金2,000円 (WEBからお申し込みいただく場合は入会金免除)

◯構想日本会員(法人)法人会員A 年会費1口300万円、入会金30万円/ 法人会員B 年会費1口 50万円、入会金30万円/ 法人会員C 年会費1口 10万円、入会金5万円

詳細は、こちらからご覧ください。 http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/info/index.php#member

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【4】寄稿文 「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第三十三弾 浜松まつり」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

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東海地方という行政ゾーンがあるが、その対象は愛知・岐阜・三重・静岡の4県である。尾張生まれの私には岐阜県・三重県とはなじみがあるが、静岡県と言うと多少離れた気分を持つ。しかし、愛知県でも東三河へ行くと浜松は同じ文化圏のような感覚を抱くらしい。豊橋は名古屋より浜松との交流が多いという話を聞いた。家康の影響力かもしれない。浜松市は平成の合併を経て人口も面積も県都静岡をしのぐ大都市となった。

5月3・4・5の3日間浜松まつりは開催される。浜松の歴史を引き継ぎながらも新興都市の新しい文化も折衷させ、観客100万人以上を動員する新しいタイプの都市祝祭と観た。

因みに私が故郷の犬山祭保存会の会長に就任し、まず考えたのは祭の開催日の変更だった。4月初旬は別名菜種梅雨と呼ばれるように雨が多い。祭が雨にたたられると、曳山の装飾品やら道路の交通制限やら観光客の案内やら、様々な対応や決定に主催者は苦慮する。当時、若気の至りで祭の何たるかも深く考えず、5月のゴールデンウィークがいいと祭関係者に日時の変更を提案した。提案は否決されたが、浜松まつりと言うと雨の心配はまずしなくていいだろうと思ってしまう。

「田舎は神が作り都会は人が作った」※というが、浜松まつりは人が作った都市祝祭でありテーマがいくつもあるし、行政と民間との統制もとれている。神事や神話は漂ってはこないが、凧揚げ合戦に浜松の風土というアイデンティティは強く埋め込まれていると感じ入った。凧揚げの歴史はおよそ440年前当時浜松を治めていた引間城主飯尾豊前守の長男誕生を祝って城中高く凧を上げたのが始まりだと言われているが、現在は花火の合図とともに174ヶ町が一斉に、2帖から10帖の大凧を上げ、ケンカ凧とも呼ばれる糸を切り合う凧合戦を繰り広げる壮観な祭だ。

デザイナー川久保玲のコムデギャルソンというブランドがあるが、コムデギャルソンとは「少年のように」というフランス語である。凧揚げの会場で、遠州灘から吹いてくる潮風を肌に感じ、凧を上げる男達の熱気と歓喜のオイショ、オイショを聞いているとコムデギャルソンという私の内では今や眠ってしまった野生が目を覚ました。

凧は初めて子供が生まれた家庭が、祝いに100万円以上になる費用を負担するという。岸和田のだんじり祭で、ある祭人が祭のために毎月貯金し、必ず150万散在するのだという話を聞いたことがあるが、祭とはそういうものである。エネルギーと富を一気に蕩尽する消費の快感であろう。観光業者や商売人が考える祭は放っておけばいい!

夜は夜で御殿屋台という83台の曳山行列がありこれはこれで賑やかな祭気分を盛り上げるが、私は浜松まつりの醍醐味は凧揚げ合戦に限ると思う。

※ウィリアム・クーパー イギリスの詩人
原文「God made the country, and man made the town.」

参考 浜松まつり http://hamamatsu-daisuki.net/matsuri/index.html

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石田 芳弘(いしだ よしひろ)

愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。

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(編集後記)

先週、久しぶりの代表加藤のコラムは皆さまからの反響が凄かったです。
読者の声も、そうそうたるメンバーです。是非御覧ください。
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