メールマガジン

【No.868】「災害ボランティアは貴重な体験」|代表 加藤 秀樹|

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構想日本メールマガジン【No.868】 2018.07.19 発行

「災害ボランティアは貴重な体験」

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【1】代表コラム

「災害ボランティアは貴重な体験」

構想日本 代表  加藤 秀樹

【2】J.I.フォーラム 8月21日(火)開催 決定!

「これからの政治を考える(仮)」

石破 茂様をゲストにお迎えいたします

【3】活動ニュース

(1)千葉県市原市 「事務事業の市民点検」(事業仕分け)

(2)地方議員特別セミナー in 鈴鹿

総括ディレクターの伊藤が登壇します。

(3)Yahoo!ニュースオーサー 記事投稿  NEW!

【4】会員募集・寄付のお願い

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【1】代表コラム 「災害ボランティアは貴重な体験」

構想日本 代表  加藤 秀樹

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事業仕分けや住民協議会など構想日本が関わってきた自治体のいくつかが、今回の豪雨の被災地になった。

その一つ、三原市から「全く手が足りない、多くのボランティアに来てほしい」という連絡をもらった。14~16日の連休中には4万人のボランティアが活動したと聞くが、今回はおよそ100の自治体で災害救助法※1が適用されるなど、被害が広範囲に渡るだけに、ボランティアも分散する。頻繁に報道される所にボランティアが集中するという面もある。

大勢の人にボランティアに馴染みを持ってもらえるよう、災害時、誰がどんな役割を果たししているのか、ざっとおさらいしてみたい。

災害が起こってまず動くのは自治体(市町村)職員と、消防団や自治会、自主防災会など地元の団体だ。

被災当初、彼らは避難場所への誘導、避難所の開設、様々な連絡など、消防、警察そして自衛隊が行う救助や安否確認以外のことはすべて行う。しかも彼ら自身も被災者であることが多い。

数日経つと、地域ごとにボランティアセンターが置かれ、社会福祉協議会※2が中心になってボランティアの受け入れと活動が始まる。しかし、人手がないことに変わりはない。

手はいくらでも借りたいが、受け入れ体制も不十分だから、ボランティアは「市内居住の人」「県内の人」に限らざるを得ないことも多い。ボランティアは数名単位で住居内外の掃除や泥かきを割り当てられることが多いが、集合場所から作業の場所への運搬手段(車)が足りないなど、手違いも当然起こる。

ボランティアの側にも問題はある。いまだに自分の食べ物を持って来ない人がいる。一つ一つ指示されないと動かない若者もいる。それでも言われるままに柱や床にこびりついた泥をこそげ落とし、泥の色が取れない床を何度も何度も拭く。そうしているうちに元の床の色が出てくると、つい「うれしい!」と声が出る。その瞬間みんなの顔が緩む。

他人事のような言い方になってしまうが、私はそこに何か大きな交歓を感じる。一日も早く地域を復旧し、住民が元の家に住めるようにする。その目的のためすべてが段取りよく、効率よく運ぶようにしたい。防災や災害対応をテーマにした住民協議会で構想日本が心掛けているのもそのことだ。しかし、すべてが混乱のさ中にあるときに、初めての経験を初めて顔を合わす者どうしがしているのだ。日常の社会ではミスやトラブルとされ「誰のせいだ」と言われることが、非常時には誰かが知恵を出してカバーし、先に進む。頭で余計なことを考えたり言い合っている余裕もないから、とにかく身体を使ってこなす。

被災地は教育の場でも実験の場でもない。しかし、誰もが必死になって目の前のことをこなそうとするから、結果として発見や気づきや交歓の場になっている。誤解を恐れずに言うと、ボランティアの活動には必ずこういう体験が伴うと思う。

災害はいつどこで起こるか分からない。その時ボランティアの力は大きいし、ボランティア経験者の力は大きい。そして日本人全員がお互いさまの関係だ。

三原市に限らず、なるべく大勢の人にボランティアに参加してほしいと思う。

※1災害救助法    災害直後の応急的な生活の救済などを定めた日本の法律
※2社会福祉協議会  地域福祉の推進を図ることを目的とする民間団体

広島県三原市は、構想日本協力のもとでの事業レビューを3年続けています。仕分け人としてもご参加いただいている、佐木学さんは三原市災害ボランティアセンターの副会長をされています。

三原市の災害ボランティアセンター http://www.city.mihara.hiroshima.jp/soshiki/14/saigaibora.html

それ以外のボランティア情報は、こちらを御覧ください。https://www.saigaivc.com/20180718/

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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【2】 第247回J.I.フォーラム  2018年 8月21日(火)

「これからの政治を考える(仮)」

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◯日 時: 2018年 8月21日(火) 18:30~20:30(開場18:00)

※夜開催 時間にご注意ください。

◯会 場: 日本財団ビル 2階 大会議室 港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

※場所にご注意ください。

「国会議事堂前駅」「虎ノ門駅」「溜池山王駅」徒歩5分

◯登壇者: 石破 茂(衆議院議員/元地方創生・国家戦略特別区域担当大臣)

◯主  催 : 構想日本

◯定  員 : 150名

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

※フォーラムへのご参加は8月20日(月)14:00まで お電話、FAX、E-メール info@kosonippon.org  にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

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【3】(1)千葉県市原市 「事務事業の市民点検」(事業仕分け)

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無作為に選ばれた市民が「仕分け人(市民点検員)」となり、市の事業を評価する全国初の試みとして2016年にスタートした市原市の「事務事業の市民点検」。

2度目の実施となる今回は、事業の評価だけでなく、自分や地域で何が出来るかを考えるなど市民が「自分ごと化」するための独自の工夫を重ねています。

自治体職員の方をはじめ、皆様ぜひ傍聴にお越しください。

★市原市「事務事業の市民点検」の特徴★

1.「対話」を通じて、新たな気づきを促し、自ら改革・改善できるよう意識改革を目指して、市民と職員が直接対話。

2.市民が市の事業を「ちょっと待った!(廃止・凍結)」「もう一歩!(要改善)」「いいね!(継続)」で評価するとともに「自分」「地域」「市」それぞれの役割で何ができるかを提案。

3.2016年に実施した「事務事業の総点検」参加市民の37.4%がOB・OG点検員として応募し継続参加。継続的な市民参画を推進。

【開催日時】

7月28日(土)・29日(日)9:00~16:30(12:00~13:30昼休憩)

【会 場】

市原市役所 議会棟 第1,2,4委員会室(千葉県市原市国分寺台中央1丁目1-1)
※会場についてのお問い合わせは、市原市行政改革推進室まで(TEL:0436-23-9822)

【参加者】

市原市市民点検員(市原市民)*1
市原市職員
コーディネーター
1班 前田 真 (北海道清水町役場企画課課長補佐)
2班 熊井 成和(千葉県館山市健康福祉部長)
3班 伊藤 伸 (構想日本総括ディレクター)

*1無作為に選ばれた市民2500名に案内を送付し応募のあった73名及び前回参加者123名のうち応募のあった46名に加えて市内高校生12名の計131名

【参加費】無料(事前申し込み不要、途中の入退室可)※どなたでも傍聴できます。

【主 催】市原市

【協 力】構想日本

※構想日本ホームページ http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/project/detail.php?pid=98079d38abe094b7ecaaf37b3519525df0abb891
※詳細は、市原市ホームページでもご覧いただけます。
https://www.city.ichihara.chiba.jp/joho/keikaku/gyokaku/soutenken/index.html

お問い合せ:構想日本 伊藤/徳永
TEL:03-5275-5607、email:shiwake@kosonippon.org

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(2)第14回 地方議員特別セミナー in 鈴鹿

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地方自治学習会、この夏は三重県鈴鹿市! 他の市町の議員の方と一緒に、鈴鹿で勉強会を企画しました。

多くのみなさまのご参加、お待ちしております!!

【日 時】7月26日(木)13:00~17:10

【場 所】鈴鹿市市民会館 2階展示室 鈴鹿市神戸1-18-18

【参加費】6,000円 ※終了後、懇親会あり(参加費別途)

第1部 コスト削減とサービス向上を両立!~新しい官民連携手法SIB(ソーシャルインパクトボンド)とは~

講師:(株)ブレインファーム、(株)キャンサースキャン

第2部 議員必須!予算審査の新しい視点 ~資料の見方を変える審査方法を学ぶ~

講師:伊藤 伸(構想日本ディレクター)

OPTIONS(希望者) 宿泊&鈴鹿伝統工芸体験
空き家の利活用事例 テラコヤ伊勢型紙(鈴鹿市白子1-10-6)
お一人3,000円 セミナー申込み時に合わせてお申込みください。
※宿泊希望の方は、7月23日までにご連絡ください。

主催:地方自治学習会

担当 鈴鹿市議会議員 中西大輔 090-7914-6009 地方自治学習会メール jitigakusyu.@yahoo.co.jp

お申し込み&お問い合わせは、お電話又はメールでお受けしております!

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(3) Yahoo!ニュースオーサー 新記事投稿

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Yahooニュースにオーサーとして記事を投稿しました。ぜひ御覧ください。

ディレクター 伊藤伸

◇2018年7月13日 ヤフーニュース 霞が関での実体験から考える「忖度」の行動原理

https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20180713-00089311/

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【4】会員募集・寄付のお願い

政治がこのままではいけないと思う人、日本をもっと素敵な国にしたいと思っている人・・・是非、構想日本の活動にご参加、ご支援ください。

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「住民協議会」「ふるさと住民票」など、地方自治から日本の底上げを図っていきたいと思っています。
皆様のご参加、ご協力いただければ幸いです。

◯構想日本会員(個人)年会費1口10,000円(1~10口)、入会金2,000円 (WEBからお申し込みいただく場合は入会金免除)

◯構想日本会員(法人)法人会員A 年会費1口300万円、入会金30万円/ 法人会員B 年会費1口 50万円、入会金30万円/ 法人会員C 年会費1口 10万円、入会金5万円

詳細は、こちらからご覧ください。 http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/info/index.php#member

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(編集後記)

明日は土用の丑の日、今年は8月1日(二の丑)もあります。
稚魚の記録的な不漁がニュースになっていましたが、逆に日本産のうなぎは余っているとのこと。
「丑の日だから『う』のつくものを食べると縁起が良い」、皆様は源内さんの宣伝文句に乗っかるのでしょうか。

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