メールマガジン

【No.874】「シリーズ島と道(5) 失脚覚悟でユダヤ人を救った男がもう一人いた」

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構想日本メールマガジン【No.874】 2018.08.30 発行

「シリーズ島と道(5) 失脚覚悟でユダヤ人を救った男がもう一人いた」

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【1】J.I.フォーラム 10月25日(木)開催

気温40°、逆走台風が当たり前に!?「今や“異常”が日常に。まずは正確な理解を」

【2】活動ニュース

(1)静岡県で「“ふじのくに” 士民(しみん)協働施策レビュー」開催! 9月8日(土)・9日(日)

(2)滋賀県大津市で「事業レビュー(事業仕分け)」開催! 9月1日(土)

【3】巻末寄稿文

「シリーズ島と道(5) 失脚覚悟でユダヤ人を救った男がもう一人いた」

島研究家  片桐 幸雄

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【1】 第248回J.I.フォーラム  2018年10月25日(木)

気温40°、逆走台風が当たり前に!?「今や“異常”が日常に。まずは正確な理解を」

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天気に関して「命を守る行動を」という呼びかけが日常になっています。もはや「異常」ではすまない大気候変動。

災害や体調異常に備え、命や生活を守るために、気候がどう変わっているのか、これからどうなるのか「正しい話」を専門家に聞きます。

今年21個めの台風が発生しました。異例づくしの今夏、来年の対策を今から考えましょう。

◯日 時: 2018年10月25日(木)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場: アルカディア市ヶ谷 4F 鳳凰 (千代田区九段北4-2-25)TEL:03-3261-9921

※場所にご注意ください。

◯登壇者:

江守 正多 (国立環境研究所 地球環境研究センター 副センター長)

住 明正 (東大名誉教授、理学博士 サステイナビリティ学連携研究機構 特任教授)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)

◯主  催 : 構想日本

◯定  員 : 100名

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

※フォーラムへのご参加は10月25日(木)12:00まで お電話、FAX、E-メール info@kosonippon.org  にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/index.php

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【2】活動ニュース :どこも出入り自由で、見学無料です。

ご興味のある活動があれば、是非ともおいでください。

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(1)静岡県 施策レビュー 9月8日(土)・9日(日)

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レビュー実施10年目を迎える静岡県では、今年は「施策」(いくつかの事業のかたまり)について県民とともに議論し、課題や解決策を検討する「施策レビュー」を実施します。
各事業の評価だけでは、施策として効果があるかどうかまで見えないことがあります。

そこで、「行政VS住民」ではなく、「行政+住民」で「施策」について考え、課題やその解決策を全国最先端の試みで見つけ出します。

自治体職員の方をはじめ、皆様ぜひ傍聴にお越しください。

★静岡県「“ふじのくに” 士民協働 施策レビュー」の特徴★

テーマは「移住・定住の促進、地域防災力の強化、介護・福祉人材の確保」など 6施策

1.2009年から継続して実施し、今年度が10回目と日本一の開催実績を誇る。

2.議論する対象を昨年度までの「事業」から「施策」に転換。

3.必要性や効果の「評価」ではなく、県民評価者が改善提案を行う「提案型」の評価。

【開催日時】 9月8日(土)・ 9月9日(日) 10:00~17:00

【会 場】 静岡県庁別館 (静岡市葵区追手町9番6号)※会場についてのお問い合わせは、静岡県政策推進局総合政策課まで(電話:054-221-2184)

【対象施策】 6施策 対象施策の詳細は、下記の静岡県ホームページでご覧ください。

【参加者】

静岡県民評価者(静岡県民)※無作為に選ばれた県民3,000名に案内を送付し、応募のあった122名、公募等による若者・事業レビュー経験者128名の合計250名。

静岡県職員

コーディネーター3名・専門委員12名(3班/1日、2日間)

【議論の仕方】 専門委員のほか、県民評価者も説明者(静岡県職員)との質疑応答や議論に加わり、県の施策に対する改善提案を行う。

【参加費】 無料(事前申し込み不要、途中の入退室可) ※どなたでも傍聴できます。

【主 催】 静岡県

【共 催】 ふじのくにづくり学生研究会、静岡時代

【協 力】 構想日本

※詳細は静岡県ホームページからご覧いただけます。https://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-030/review.html

お問い合せ:構想日本 伊藤/岩崎 TEL:03-5275-5607、email : shiwake@kosonippon.org

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(2)滋賀県大津市で「事業レビュー(事業仕分け)」開催!

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★大津市「事業レビュー(事業仕分け)」の特徴★

テーマは「老人福祉センター運営事業、市民センターのあり方」など 4事業

1.2008年から3年間事業仕分けを実施。7年ぶりに実施した昨年に引き続き、無作為に選ばれた市民が評価を行う「市民判定人方式」を採用。

2.「市民評価員」40名のうち、約3割が10~30代。

3.レビュー結果の反映に重点を置き、構想日本も協力をしてフォローアップを実施。

【開催日時】9月1日(土)9:30~16:45

【会 場】大津市役所(滋賀県大津市御陵町3-1)

※詳細は大津市ホームページからご覧いただけます。
http://www.city.otsu.lg.jp/shisei/zaisei/rev/h30/1532585849653.html
また、事業レビュー当日は、会議の様子をインターネット中継でご覧いただけます。

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【3】寄稿文 「シリーズ島と道(5) 失脚覚悟でユダヤ人を救った男がもう一人いた」

島研究家  片桐 幸雄

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朝日新聞(2018年6月17日)に、「ユダヤ難民救った元陸軍中将の孫、イスラエル初訪問」というタイトルで、樋口季一郎の孫、樋口隆一・明治学院大学名誉教授が、イスラエルのテルアビブを訪問したことが報じられている。この報道の前まで、季一郎のことを知っていた読者はごく少数であろう。朝日新聞は季一郎のことを次のように紹介している。

[19]38年3月、ナチスから逃れて旧満州との国境に近いソ連領オトポールに着いた多数のユダヤ人は満州国政府に通過を拒まれた。当時、関東軍ハルビン特務機関長だった樋口[季一郎]は南満州鉄道(満鉄)総裁に直談判し、列車をオトポールに送ってユダヤ人を救ったという。[]内は引用者による

以下、若干の補足をする。樋口季一郎がハルビン特務機関長に赴任したのは、1937(昭和12)年。当時の関東軍参謀長は東条英機、参謀副長は石原莞爾、そして南満州鉄道(満鉄)総裁は松岡洋右であった。なにやら歴史の一頁を見ているような様子がある。季一郎の周囲にはこういう面々がいたことになる。

季一郎は熟慮して、「失脚の可能性も覚悟のうえ、難民受け入れを決断」したという。実際、満州国へのユダヤ難民受け入れに関しては、ドイツ政府から抗議があったというし、関東軍からも季一郎に出頭命令が出されたという。考えてみれば大変なことである。しかし、季一郎は生前このことを語ることはほんどなかったという。

樋口季一郎が「語ることはほとんどなかった」ならば、お前はどうしてそれを知っているのだという疑問が起きるのは当然のことであろう。実は私も昨年まで、季一郎のことは知らなかった。たまたま淡路島のことを調べている過程で、東京淡路会の機関誌『会報あわじ』(平成29年3月)を頂いた。そのなかに、秋に東京淡路会の「勉強会」で樋口季一郎のことを話してもらうことになったとして、季一郎の簡単な紹介がしてあった。そこに季一郎がユダヤ人難民の救出に尽力したことが書いてあった。

そんな人物がいたことも、そんなことがあったことも全然知らなかった。今年の4月に『会報あわじ』(平成30年3月)が届けられ、そこに平成29年11月の「勉強会」のことが詳しく報じられていた。報告者は季一郎の従兄妹の孫にあたる淡路島の人であった。季一郎に関する私の知識はすべてこの雑誌によるものである。また、もしこの雑誌を読んでいなかったら、私は朝日新聞の記事を見逃していたかもしれない。

朝日新聞の記事には、樋口季一郎が淡路島の出身であったことは一言も書いてない。季一郎は現在の南あわじ市阿万(当時は阿万村)に生まれた。ユダヤ人に「命のビザ」を発行した外交官・杉原千畝が、ある意味での英雄ならば、ソ満国境の厳寒の地を放浪していた多数のユダヤ人を「失脚覚悟」で救った季一郎もまた、淡路島出身の英雄と言ってもおかしくはない。にもかかわらず、そのことがほとんど知られていない。

朝日新聞が記事にしたのは大きな意味があったと思うが、その後、淡路島で季一郎のことが大きな話題になったとは聞かない。PR下手と言えばそれまでだが、少し残念である。

彼の遺稿集の刊行(再刊)や彼の業績の紹介、あるいはメディアへの働きかけ等を、島を挙げ取り組んでもいいのではないか。「あれは南あわじ市の人間だ」といって、淡路市や洲本市の出身者や居住者が突き放すようなら、「だったら、三市はいまこそ一つになるべきだ」と言ってやりたい。

暴言があったとしたら、お詫びするとともに、『会報あわじ』を送ってくださった東京淡路会事務局の岩井吉人氏に感謝したい。

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片桐 幸雄(かたぎり さちお)

元道路関係四公団民営化推進委員会事務局次長。1948年生まれ。73年に日本道路公団に入社。主に料金設定や経営企画を担当し、2000年に総務部次長。02年から民営化推進委員会に入る。

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(編集後記)

地震、雷、火事、親父。(←懐かしいですが、前回とは別の女子の発言)
自然災害は、残念ながら人の力ではなんともできないことが多いですが、
空から人工物が落ちてくるような人的災害は、人の力で回避出来るものではないでしょうか。

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