メールマガジン

【No.933】「オリンピック・レガシー 後編 ~環境アセスメントにおける縦覧問題~」

【No.933】ふるさと住民票(R)の可能性が広がります。

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構想日本メールマガジン【No.933】 2019.10.24 発行

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<目次>

【1】今後の活動予定

(1)鹿児島県 志布志市と東京で 全国初「ふるさと住民協議会」を開催 10月24日(木)、26日(土)

(2)静岡県 「施策レビュー」10月27日(日)(台風15号で中止になった9月8日の分)

(3)岡山県 津山市 「津山自分ごと化会議」第1回 11月2日(土)

【2】会員募集・寄付のお願い

【3】巻末寄稿文

「オリンピック・レガシー 後編 ~環境アセスメントにおける縦覧問題~」

神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会 共同代表   清水 伸子

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【1】今後の活動予定

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(1)全国初「ふるさと住民協議会」鹿児島県 志布志市と東京で開催します

テーマは「ふるさと住民票(R)でできること」

★志布志市「住民が語る会」の特徴★

1.「まち・ひと・しごと創生総合戦略」作成にあたり、住民協議会の手法を用いる。

2.無作為に選んだ市民15名と「ふるさと住民」34名とがコラボした住民協議会は全国初。

3.市民同士、ふるさと住民同士、市民とふるさと住民という複層的な交流を作り、継続させることが目的。

【開催スケジュールと内容】

<志布志開催>「住民が語る会」

2019年10月24日(木)18:30~20:30(予定)
志布志市役所志布志支所 5階会議室 (鹿児島県志布志市志布志町志布志2-1-1)

市の魅力をアピールするには、課題解決のためには何ができるか。ふるさと住民にはどういう関わり方をしてもらいたいか、などを話し合う。

<東京開催>「ふるさと住民ファンミーティング」

2019年10月26日(土)17:00~18:30(予定)
芋蔵 銀座店 (東京都中央区銀座8-3 東京高速道路西土橋ビル2F)

関係人口として志布志に期待すること、志布志への関わり方などについて議論する。
終了後は、志布志の“うまいもん”を味わう懇親会を開催。

▼「住民が語る会」に関するお問合せ(一般傍聴、取材など)につきましては、すべて以下へご連絡ください。
志布志市 企画政策課 地方創生推進室(電話:099-474-1111)

詳細は志布志市HPをご覧ください。
http://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2019100300024/

*ふるさと住民票(R)とは http://relevantly.work/cp-bin/wordpress/

*志布志ふるさと住民票とは http://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2019071000022/

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(2)静岡県 「施策レビュー」2日目

台風15号の影響により、中止となった9月8日の施策レビューを10月27日(日曜日)に開催いたします。

★“ふじのくに” 士民協働 施策レビューの特徴★

1.2009年から「事業仕分け」「事業レビュー」「施策レビュー」と継続して実施し、今年度が11回目。

2.県の施策*について県民評価者が「改善提案」を行い、県は今後の取組みに活かす。

3.無作為に選ばれた県民129名のほか、過去のレビュー参加者、公募等による学生など総勢280名が県民評価者として参加する。

*施策:観光や教育、子育てなど、県が行う事業。

【日 時】2019年10月27日(日) 10:00~17:00(予定)(9時30分~傍聴者受付開始)

【会 場】静岡県庁内 各会議室 (受付は別館の1階)(静岡市葵区追手町9番6号)

※会場に関する問い合わせ先:静岡県政策推進局総合政策課まで(電話:054-221-2184)

【参加費】どなたでも傍聴できます(無料、事前登録不要、途中入退室可)

詳細は、静岡県HPをご覧ください。
https://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-030/review.html

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(3)岡山県 津山市 「津山自分ごと化会議」

★津山市「津山自分ごと化会議」の特徴★

1.津山市で初の住民協議会「津山自分ごと化会議」を開催。

2.「市営プールと学校プールのあり方」について市民目線で議論する。

3.無作為に選ばれた1,700人の中から応募のあった約30名の市民が参加。

【日 時】第1回:2019年11月2日(土)13:00〜16:00(予定)

【会 場】津山市役所(岡山県津山市山北520番地)

※会場に関する問い合わせ先 津山市行財政改革推進室(0868-32-2028)

【参加費】どなたでも傍聴できます(無料、事前登録不要、途中入退室可、要当日受付)

詳細は、津山市HPをご覧ください。
https://www.city.tsuyama.lg.jp/life/index2.php?id=7317

▽静岡県、津山市のお問合せは、構想日本まで TEL:03-5275-5607 E-MAIL:shiwake@kosonippon.org

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【2】会員募集・寄付のお願い

日本は日本をもっと素敵な国にしたいと思っている人・・・是非、構想日本の活動にご参加、ご支援ください。

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自治体は政治、行政の現場です。構想日本は「住民協議会」「ふるさと住民票」など、自治体から日本全体を良くしていく活動をしています。
皆様のご参加、ご協力をいただければ幸いです。

◯構想日本会員(個人)年会費1口10,000円(1~10口)、入会金2,000円 (WEBからお申し込みいただく場合は入会金免除)

◯構想日本会員(法人)法人会員A 年会費1口300万円、入会金30万円/ 法人会員B 年会費1口 50万円、入会金30万円/ 法人会員C 年会費1口 10万円、入会金5万円

詳細は、こちらからご覧ください。 http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/info/index.php#member

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【3】 「オリンピック・レガシー 後編 ~環境アセスメントにおける縦覧問題~」

神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会 共同代表   清水 伸子

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神宮外苑の再開発という大規模な開発事業実施を前に、環境アセスメントの縦覧があった。

しかし、今回のアセスメントにおいて「ウェブ公表は、事業者の許諾が得られなかったため実施しません。」の一文で、図書のウェブ公表は見送られた。

意見書を書きたい者は港区・新宿区・渋谷区・都庁・多摩の5カ所に設けられた縦覧場所に出向かないと計画図書が見られなかった。しかも意見の締め切りが5月27日であるのに対し縦覧は17日までで、これを過ぎると計画図書を確かめながら意見を書くことも不可能であった。

東京都は環境アセスメントを「事業が環境に与える影響を予測・評価し、その内容について、住民や関係自治体などの意見を聴くとともに専門的立場からその内容を審査することにより、事業の実施において適正な環境配慮がなされるようにするための手続き」と規定している。

その一方、現在は計画図書のウェブ公開が事業者の許諾にかかっており、今回のように非公開であっては意見を言おうにも言えない都民が大多数だろう。

また神宮外苑の整備には、日本国民全体からの寄付や労働力の提供が元手であったことを考えると、都民だけの意見募集でよかったのかという疑問も浮かぶ。

また、そういったこれまでの歴史的背景があるから、明治神宮は時価の半額で外苑の払い下げを受けたのである。

また、環境アセスメントの本旨を考えれば、計画図書はあらゆる公開方法を前提で提出するという方向に、手続き法を改正すべきであろう。

本当の問題とは

ここまで神宮外苑再開発計画を見ながら、公園のあり方、環境アセスメントの仕組みを考えてきた。しかし環境アセスメントにおける最大の問題は、どんなに多くの反対意見が提出されても(行政は事業者に対しもう少し計画を練るようにと指導する程度で)、計画自体を止める制度となっていないことだ。

また公園まちづくり制度について東京都の運用をみても、学識経験者で構成される専門部会の設置はあっても、都民からの意見募集、利用者が専門部会に参加することや都民によるチェックといった文言は見当たらない。

事前協議、検討会、審査会とすすみ、計画案が要件や基準に適合すると判断されると、案は公園まちづくり制度から都市計画手続きに移る。そこでは公聴会が開催され、意見書の提出の機会がある。しかしそれにも計画を止める力はないし、計画の見直しを求めることは難しい。都知事や区長のリコールはできても首相のリコール制度がないように、一度決まった都市計画決定を住民サイドから覆す手立てはない。

しかし2015年7月、ザハ案の新国立競技場が白紙撤回されたように、人々の批判の高まりによっては見直されるチャンスはゼロとはいえないだろう。

少子高齢化による税収減、不動産が負動産といわれる時代を前にして、天佑を期待するのではなく、多くの人にとって納得のいく合理的な判断を元にした撤回の方法を、いまこそ作る必要があるのではないか?

終わりに

1964年の五輪を契機に、新幹線や高速道路が建設された。あの時の建設資金を世界銀行に返し終わったのが1990年、高度成長期があったから返せたとも言える。

今回の五輪の為に消えた環境、景観そして公金は、パシフィック大学のボイコフ教授の言う祝賀資本主義そのものだ。

祝賀資本主義はナオミ・クラインの惨事便乗型資本主義から着想したもので、その仕組みのあらましは下記の通りだ。

1,オリンピックや巨大スポーツイベント開催時、主催者やメディアがスクラムを組み祝祭気分を醸成する。

2,見積もりが軽視され、大幅なコスト増を招き、超法規的措置の乱用が起きる。

3,公共が民間のリスクを負担する官民パートナーシップで建設等がすすみ、高額の維持管理費がかかる巨大スタジアム(ホワイトエレファント※1)が残される。

少子高齢化のもたらす問題に悩む将来世代に負のレガシーが重くのしかかる前に、施設の償却※2とともに減築してはどうだろうか。

もっとも維持費などを考えると、最初に新国立競技場に疑問を呈された槇先生のおっしゃるように、大人も子どもも自由にすごせる原っぱに戻すのが真のレガシーに思える。

※1ホワイトエレファント 無用の長物、負の遺産のこと
※2償却(しょうきゃく) 借金を全て返すこと。

前編はこちらから → http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/mail/detail.php?id=949

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清水 伸子 (しみず のぶこ)

ニューヨーク大学教育大学院卒。国際教育を専攻する傍ら、社会を映す鏡としての都市・建築物に興味を持ち現在に至る。

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~お詫び~
先週のメルマガに間違いありました。愛知万博が開催されたのは2005(平成17)です。
訂正させていただきます。ご指摘いただいたO様、誠にありがとうございました。

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(編集後記)

「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり」お言葉より。
招待された方々の中にICANのサーロー節子さん、「平和の詩」を朗読した沖縄の高校生。
日本だから出来る、日本にしか出来ない国際貢献や平和への取り組みがあると思うのです。

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