メールマガジン

【No.935】「特ダネではないけれど(34)病院の再編統合 」   

【No.935】霜月です。皆さま消費税10%に慣れましたか。

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構想日本メールマガジン【No.935】 2019.11.07 発行

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<目次>

【1】各地からの現場レポート

(1)静岡県「“ふじのくに” 士民協働 施策レビュー」

【2】今後の活動予定

(1)鹿児島県 志布志市と東京で 同時開催 「ふるさと住民協議会」最終回 11月9日(土)

(2)群馬県 太田市 「自分ごと化会議2019」第3回 11月10日(日)(台風19号で中止になった10月12日の分)

(3)鳥取県 琴浦町 「事業レビュー(2日目)」11月10日(日)(台風19号で中止になった10月13日の分)

【3】10月の主な活動報告 政策実現活動、新聞・テレビ等メディア掲載 その他

【4】お知らせ

アウトサイダーアートフェア ☆クラウドファンディング☆ のお願い

【5】巻末寄稿文

「特ダネではないけれど(34)病院の再編統合 」

新聞記者   松浦 祐子

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【1】各地からの現場レポート

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(1)静岡県「“ふじのくに” 士民協働 施策レビュー」

10月27日に、台風15号により延期した9月8日の施策レビューを静岡県庁で開きました。

無作為に選ばれた県民中心に県民評価者が、県の施策 * について「改善提案」を行い、県が今後の取組みに活かしていきます。
*施策:観光や教育、子育てなど、県が行う事業。
県民評価者は、以下の3施策について、3つの班に分かれ議論しました。

1,家庭・職場・地域の子育て支援の充実、保育サービス・幼児教育の充実
2,世界水準の農芸品の生産力強化
3,生涯を通じた健康づくり

県民評価者の感想

「今まで興味のなかった農業のことを知れてよかった。また、これまで会うことがなかった世代の人と議論ができてよかった。」
「県庁の仕事に興味があり参加した。県も色々と努力していることを知った。」
「今回のレビューに向けて、2週間、県立図書館で勉強した。施策に係るデータの管理や分析方法を県が研究し、施策に生かしていくことが重要だと思った。」
「県の情報が県民に伝わっていないと感じた。もっと県と民間がうまく連携し、より多くの情報を県民に伝えていけるようになることが重要だと思った。」

詳細はこちら → http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/blog/?p=2292

静岡県HP → https://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-030/review.html

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【2】今後の活動予定

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(1)全国初 ふるさと住民が参加する「ふるさと住民協議会」を、鹿児島県 志布志市と東京で同時開催します

テーマは「ふるさと住民票(R)でできること」

★志布志市「住民が語る会」の特徴★

1.「まち・ひと・しごと創生総合戦略」作成が目的。

2.無作為に選んだ市民15名と「ふるさと住民」34名とがコラボ。

3.市民同士、ふるさと住民同士、市民とふるさと住民という複層的な交流を作り、継続を目指す。

【開催スケジュールと内容】

<志布志×東京 同時開催>

【日 時】11月9日(土)14:00~16:00(予定)

【会 場】

志布志:志布志市役所有明本町本館 2階庁議室 (鹿児島県志布志市有明町野井倉1756)

東京:リコージャパン株式会社晴海トリトン事業所 (東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエア)

志布志と東京の2会場をWEBで繋ぎ、それぞれの会場で議論したことを報告し合う。

▼「住民が語る会」に関するお問合せ(一般傍聴、取材など)につきましては、すべて以下へご連絡ください。

志布志市 企画政策課 地方創生推進室(電話:099-474-1111)

詳細は志布志市HPをご覧ください。
http://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2019100300024/

*ふるさと住民票(R)とは http://relevantly.work/cp-bin/wordpress/

*志布志ふるさと住民票とは http://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2019071000022/

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(2)群馬県 太田市 「自分ごと化会議2019」

台風19号により、延期した10月12日の第3回会議を11月10日(日)に開催します。

テーマは「行政情報のあり方」

★太田市「自分ごと化会議2019」の特徴★

1.「市民と行政との間で情報が共有されていないこと」という問題意識。

2.無作為に選ばれた1,300人の中から応募のあった33名の市民が参加。

3.市職員に対しても無作為抽出を実施し、応募のあった市職員が議論に参加。

【日 時】第3回 11月10日(日)13:30~16:30(予定)

【会 場】太田市役所 本庁舎3階大会議室 他(太田市浜町2-35)
※会場に関する問い合わせ先:太田市企画政策課(電話:0276-47-1892)

【参加費】どなたでも傍聴できます(無料、事前登録不要、途中入退室可)

詳細は、太田市HPをご覧ください。
https://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0020-001kikaku-kikaku/2017-0710-jk.html

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(3)鳥取県 琴浦町 「事業レビュー(2日目)」

台風19号により、延期した10月13日の琴浦町事業レビュー2日目を11月10日(日)に開催します。

★琴浦町事業レビューの特徴★

1.無作為に選ばれた町民43名が町の事業について評価。

2.納税者である住民が自分ごととして町の事業を評価。また職員の意識改革、説明能力の向上を目指す。

3.「社会福祉協議会」「商工会」への補助金事業など全9事業を評価。翌年度以降の予算編成に反映。

【日 時】11月10日(日)9:00~17:00(予定)

【会 場】琴浦町保健センター(琴浦町役場本庁舎北側)
※会場についてのお問い合わせは、琴浦町役場総務課まで(電話:0858-52-2111)

【参加費】どなたでも傍聴できます(無料、事前登録不要、途中入退室可)

詳細は、琴浦町HPをご覧ください。
http://www.town.kotoura.tottori.jp/docs/2019062100021/

▽太田市、琴浦町のお問合せは、構想日本まで TEL:03-5275-5607 E-MAIL:shiwake@kosonippon.org

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【3】10月の主な活動報告

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(1)政策実現活動

●事業仕分け

10月1-2日 埼玉県 越谷市「外部評価公開ヒアリング」
10月12日 鳥取県 琴浦町事業レビュー1日目
10月18日 埼玉県 越谷市「外部評価再ヒアリング」
10月19-20日 千葉県 香取市「市民事業仕分け」
10月27日 静岡県「“ふじのくに”士民協働施策レビュー(2日目)」
10月29-31日 兵庫県 淡路市「事務事業の総点検」

●住民協議会

10月5日 北海道 清水町「清水ミライ自分ごと化会議(2)」
10月6日 福岡県 大刀洗町「住民協議会(3)」
10月10日 鹿児島県 志布志市「住民が語る会(1)in志布志」
10月14日 和歌山県 海南市「住民協議会(4)」
10月24日 鹿児島県 志布志市「住民が語る会(2)in志布志」
10月26日 鹿児島県 志布志市「住民が語る会in東京」

※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 19件

(2)テレビ等メディア掲載

10月9日 新聞 まちづくり“自分ごと”に 一宮まちづくり協議会が企画 神戸新聞
10月9日 新聞 清水のホッケー発信を 清水ミライ自分ごと化会議 十勝毎日新聞
10月15日号 雑誌 官僚の「忖度」と行動原理 ―実体験から(第2083号) 法律雑誌 『時の法令』

(3)その他

< 講義 >

2019年10月~隔週金曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論」(後期)(代表 加藤秀樹)

公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めます。次回(11/15)のゲストは、東ちづる氏(女優、一般社団法人Get in touch理事長)です。

これまでのゲストは、東修平氏(四条畷市長)、山中光茂氏(しろひげ在宅診療所 院長、元松阪市長)。

2019年9月~毎週木曜日 法政大学 法学部「NPO論Ⅱ」(総括ディレクター 伊藤伸)

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【4】ご紹介  構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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アウトサイダーアートフェア ☆クラウドファンディング☆ のお願い

障がいのあるアーティストに世界へ羽ばたくチャンスをください!

9月のメールマガジン(No.929など)でご紹介した、障がいのある作家による作品展「現代 アウトサイダーアート リアルー現代美術の先にあるものー」はおかげさまで9000人もの人に大きな感動を与えて終了しました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

しかし、日本ではまだこの分野のアート市場は未成熟で、作家に十分な経済的還元はできません。そこで次のステップとして、来年1月ニューヨークのアウトサイダーアートフェア outsiderartfair.com に参加することにしました。そこには大きな可能性があります。作家とそのご家族、施設の人…みなさんの思いを載せてニューヨークへ飛びたいと思います。

そこでお願いです!
フェア出展に向けて、現在、READY FORにてクラウドファウンディングを実施しています。

目標金額 350万円  今、1,335,000円(11/6現在) 締切 12月17日(火)午後11:00まで

~いただいたご支援の使い道~

出展料 $20,000- 約220万円、渡航費(2名)NY往復航空券代金 約34万円、滞在費(2名)7泊 約14万円、作品輸送費・保険料 約40万円、クラウドファウンディング手数料 42万円  合計350万円

自力でチャンスを掴むことが困難な障がいのある作家たちのために、さらには本当の意味でのダイバーシティのために、どうぞお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。

クラウドファンディング こちらから → https://readyfor.jp/projects/acmgallery2020ny

一般社団法人Arts and Creative Mind 代表理事 杉本志乃  www.aacm.tokyo

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【5】 「特ダネではないけれど(34)病院の再編統合 」

新聞記者   松浦 祐子

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今後、さらに進んでいく少子高齢化に対応するために、地域にある病院のあり方の見直しが迫られています。

厚生労働省は9月、全国の公立・公的な病院424カ所について、再編統合の必要性があるとして、具体的な名前を公表しました。みなさんの身近な病院も、名指しされたリストに入り話題になったこともあるかもしれません。不安に感じる方もいることでしょう。

ここでは、「再編統合」が意味することを正しく理解することが大切だと思います。再編統合には、病院の数を減らすことだけではなく、病床(ベッド数)の削減や機能の連携、集約化などが含まれます。

病院自体はなくならないけれど、人口の減少に合わせて、病床数を減らし、規模を小さくする。

高度な手術をする病院と、その後のリハビリや療養をする病院とを分ける。

これまでは一つの病院で、がんも心筋梗塞も脳卒中も対応していたけれど、がんはA病院、心筋梗塞はB病院、脳卒中はC病院という風に、地域にある病院で役割を分担する。そういったイメージです。

このように病院を集約化していくことで、過重労働になっていると指摘されている医師の働き方を改善することができるとともに、専門性をより高めることができるようになると期待されています。

高度な医療を行う医師は、多くの患者を治療しなければ技術は高まりませんし、長時間の手術の後に休憩をとってもらうためには、同じ診療科に複数の医師がいる必要があります。それができない病院は若い医師が集まらず、結局、病院がつぶれてしまうのです。

だからこそ、共倒れを避けるためにも、再編統合を進めていく必要があります。

日本は、医療に関してフリーアクセスが認められた国です。このため、自分が選んだ好きな病院に自由にかかることができることを当然に思っているところがあります。けれど、世界的にみると、日本の方式は、一般的ではありません。

欧州では、最初から病院にかかることができる国は少なく、まずは家庭医と呼ばれる医師がいる地域のクリニック(診療所)や保健センターのようなところを受診し、そこの医師が必要と判断した時だけ病院へ行くことができます。そうした国では、CTといった高額な医療機器は、病院にしかありません。

オランダの家庭医を取材した時には、クリニックにほとんど医療機器がないことに驚きました。その代わりに医師は「家庭医は、健康に限らず、不安や困りごとをかかえる人々の相談にのる。『子どもが不登校になった』といったこともカウンセリングに応じ、教育機関につなぐこともある」と話していました。日々の不安を取り除くといった意味では、一種の治療だとみなしているようです。

スウェーデンで働く日本人医師に話をうかがった時には、手術ができるような病院は原則、日本でいう都道府県に一つしかない。さらに高度な技術が必要や手術や、難病などの病気の治療については、プロフェッショナルな医療チームが編成されていて、必要に応じてそのチームが全国各地にドクターヘリなどを使って、移動して治療を行うと言っていました。

自分の家の近くに、大きくて立派な病院があることは、これまでなんとなく安心につながってきました。けれど、医療の世界でも技術革新が進んでいます。がんの治療では、化学療法や放射線治療だけで治療を終えることが可能となる場合も出てきています。心疾患や脳疾患でも、外科手術の必要がない、カテーテルを使った治療法が広がっています。症状によっては、病院に大規模な手術室がなくても、技術をもった医師が必要な時にやって来ることで、十分な治療が受けられるようになってきています。かつては入院しなければ行えなかった治療が、通院でできるようになってきたとも言えます。

このため、海外では、病院の隣に「病院ホテル」のようなものを作り、そこに滞在しながら、病院に通って治療を受けるといった取り組みがあるとも聞きます。治療と仕事の両立といった課題も浮上しています。病院だけでなく、社会全体で、病気になった時の生活を支えるためのあり方を考える時期にきているのだと思います。

厚労省は今年、毎年11月を「みんなで医療を考える月間」と決めました。来年度は、医療の公定価格である診療報酬の改定の年でもあります。年末の予算編成に向けて、医療にまつわる報道も増えるでしょう。これを機会に、病院が減る、医療費が削られるといった側面からだけではなく、今の時代にあった医療のあり方はどのようなものかといった点からも、医療について考えたいと思います。

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松浦 祐子 (まつうら ゆうこ)

1974年 神戸市生まれ。大学院修了後、1999年新聞社に入社。和歌山、高知での地方勤務、東京での雇用、介護分野、厚生労働省、財務省担当、新潟で県政取材、内閣府担当などを経て、今は、科学医療部で医療分野を担当。

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(編集後記)

消費税10%増税に伴い、最大5%が還元される「ポイント還元制度」。
経済産業省の発表では、1日で約10億円分のポイントが還元されているとか。
対象期間は2020年6月までの9ヶ月間。でも、そもそも増税って、何のためでしたっけ?

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