メールマガジン

【No.948】「測れる評価」と「測れない価値」

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構想日本メールマガジン【No.947】 2020.02.20 発行

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<目次>

【1】第256回J.I.フォーラム 3月19日(木)

「低コスト、高満足の医療を目指して」

【2】お知らせ

(1)Yahoo!ニュースオーサー 記事 NEW!

(2)「報道されない福島の現実」傍聴のお知らせ 2月28日(金)

(3)一般社団法人 世界の子供たちのために「福島応援ツアー」4月4日、5日

(4)「世界の水問題は日本人の手で解決しよう」小田 兼利氏講演 中止のお知らせ

【3】巻末寄稿文

「測れる評価」と「測れない価値」

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授 宮野公樹

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【1】第256回J.I.フォーラム

「低コスト、高満足の医療を目指して」

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健康で長生きは、誰もが願うことですが、医療介護制度は問題山積みです。

そんな中で、既存の枠を超えて地域で使える人材や資源を最大限活用して大きな成果を出している例があります。これを全国で行えば日本の医療介護はもっともっと良くなる。実践者の話を聞き、これからの医療に生かしたいと思います。

◯日 時:2020年 3月19日(木) 18:30~20:30(開場18:00)

※開始時間にご留意ください。(入退室自由)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 4F 鳳凰(千代田区九段北4-2-25、TEL:03-3261-9921)

◯登壇者:(敬称略・五十音順)

松本 小牧(豊明市健康福祉部高齢者福祉課)

矢田 明子(Community Nurse Company株式会社 代表取締役)

ほか

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円(構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。
事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。

◯フォーラムの申し込み方法

⇒HPから申し込み:http://www.kosonippon.org/cp-bin/wp/forum/regist.php
⇒メールをする:info@kosonippon.org
⇒Facebookイベントページの「参加」をクリック:https://www.facebook.com/events/2501267840201637/
⇒電話をする:03-5275-5607
⇒FAX.をする:03-5275-5617

いずれかの方法で、お申し込みください。

◯お問い合せは TEL 03-5275-5607

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【2】ご紹介  構想日本が応援している活動などに関するお知らせです。

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(1)Yahoo!ニュースオーサー 記事投稿 NEW!

代表 加藤 秀樹

◇2020年 2月14日 「ストの理由には反対、しかしストには賛成!?」

https://news.yahoo.co.jp/byline/katohideki/20200214-00163089/?fbclid=IwAR3RIUEH_veKgf9FCzVU3AwmIWxq745CRj-frMC07rioG08ptY08uG8b8zI

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(2)「報道されない福島の現実」傍聴のお知らせ

2011年3月福島原発事故によってもたらされた農地への放射性物質除去を求めた裁判。

まだ何も終わっていません。

ひとりでも多くの方に来てもらい、知ってもらいたい。決して風化させないで欲しい。

福島県内初の「農地の原状回復訴訟」 ~差し戻し裁判~ 高裁での第一回審理日

【日 程】 2020年2月28日(金)午後1時30分~(予定)通常は30分前から入場可能

【場 所】 仙台高等裁判所 401号法廷

http://www.courts.go.jp/sendai-h/about/syozai/sendaimain/index.html

住所:〒980-8638 宮城県仙台市青葉区片平1-6-1  電話: 022-222-6111(代表)

☆どなたでも無料で傍聴可能です

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(3)一般社団法人 世界の子供たちのために「福島応援ツアー」

今回のツアーは、東日本大震災から9年が経つ福島の今を知るとともに、風光明媚な景色や地場産の新鮮な食材を使った食事、現地の方々との触れ合いを通した、福島を最大限楽しめるツアーになっています。

温泉街の情緒漂う土湯温泉に入り、福島の現状を各地で学び、現地の方々と懇親会を行い、全国一位に輝いた福島のお酒を嗜み、桃源郷と呼ばれる花見の名所も楽しめるツアーはなかなかありません。福島の復興支援のために、福島の“今”を知る旅に出かけてみませんか?

■旅程:2020年4月4日(土)~5日(日) 東京駅発着 一泊二日

■参加費(※バス乗車代、食事代、宿泊費が含まれます。)

一般:22,000円/一人あたり
団体割引:20,000円/一人あたり ※4名様以上でお申し込みいただいた場合に適用となります。
学生割引:14,000円/一人あたり

■行程参考:お花見(福島市花見山)、南相馬市語り部、東京電力廃炉資料館、奥の松酒造、Jヴィレッジ 宿泊:土湯温泉山根屋

詳細 → http://bit.do/fq2iB

■お問い合わせ先:一般社団法人 世界の子供たちのために 担当 / 西村

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-5-1 住友不動産御茶ノ水ファーストビル8F

E-mail: info@chefuko.org TEL:03-5577-3155 FAX:03-3291-0011

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(4)「世界の水問題は日本人の手で解決しよう」小田 兼利氏 講演会 中止のお知らせ

「新型コロナウイルス」の対策として緊急協議の結果、イベントの中止が決定されましたのでお知らせさせて頂きます。

イベント開催を楽しみにしてくださっていた皆様大変申し訳ございません。

主 催:国際ソロプチミスト大阪―北

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【3】「測れる評価」と「測れない価値」

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授 宮野公樹

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西部邁氏が言うところの個人的自由主義と技術的合理主義の両輪でひた走る現代社会において、「(目に見えて)測れる」というのは産業界、行政、そして私が属する学術界においても重要な要件になっています。他人の目が届いていない所でも悪いことすればバチが当たる、といったそう遠くないかつての時代が当たり前に持っていた「人を超えた大いなる存在への畏れ」を無くしつつある今日、あらゆるものが原点(=拠り所)と切り離された「個別」であり、それらは単に並列、並存していると知覚されるのであれば、そりゃあ、目に見える実在や直接的な実利の方に価値をおくのは動物としてのニンゲンには仕方のないことです。

上記の今日的な考えを「計測的・相対的評価主義」と呼ぶとするなら、その観念のもとに、例えば産業界では人事評価にかけるコストの増大(いうなら、人の能力というのは必ず計測し比較できる!という考えのもとにいっそう仔細になる評価項目)、例えば行政では政策評価にかけるコストの増大(いうなら、政策の影響というものは必ず計測し比較できる!という考えのもと、膨大で過度な関係資料の提出と分析の必要)、そして例えば我が学術界においては、芸術や文学等いわゆる人文系の研究の軽視(いうなら、経済効果に直接的に寄与しない分野は縮小対象となってしかるべきというマインド)、といった現象が解釈できるようになります。

さて、「・・・主義」とラベリングすることの(数少ない)メリットの一つは、その対抗馬を自ずと脳内に想起することにあり、ここでそれに従うと「計測不可的・絶対的評価主義」なる単語が登場します。これは「測れないものの価値を重要視する」という考えです。事実、学術界では最近になって計測的・相対的評価主義の弊害が露見し、例えば、ランキングや順列化の弊害、成果至上主義のマイナス面、無思考的な選択と集中の悪影響等がクローズアップされ、これまで忘れさられてきた「測れない価値」のほうに時代の振り子が傾いていこうとする流れを感じるわけです。

そのような時代の往来を感じる兆しは善きことと思うものの、すっかり我々は計測的・相対的評価主義に染まっており、それ以外の方法、いうなら大小強弱を比較することなく質的、全的に価値を感受し、受け止め、覚悟し、引き受けるという思考の仕方や行動の方法を忘れてしまってはいないか、と思うのです。実際、過度の相対的評価に抗じるために「よりよき新たな指標が必要だ!」とか、「測れない価値をなんとか測ることが大事だ!」とかいう動きもみられるものの、それらは結局のところで相対的評価の土俵から少しも抜けだしていません。その延長線上にあるだけであり、つまりそれらでは本質的な効果は期待できないと思われます。

そこで、一学者に何ができるかわかりませんが、私の手の届く範囲ではまっとうに抗いたいと考え、この度、来たる3月4日に第三回目となる全分野結集型シンポジウムなるものを開催致します。

このシンポジウムは、評価の嵐に不満をもちつつも、その相対評価を跳ね返すだけの絶対評価、いうなら学問の価値を私たち研究者は明確に保持しているか?それを研鑽しあっているか?という内省から発想されたものであり、全分野から研究者が結集し、「学問の評価とは?」をテーマに全方位的(全分野的)に考えることで、その絶対的な価値についてみなで確認し、深く納得してみたい。測れない価値、あるいは測れるものを跳ね返すだけの何か。言葉以前のその絶対的価値について、苦し紛れでもなんとか対話をしてみたい。そういう学者らの挑戦場であります。

ご関心あれば、Webにてライブ配信もいたしますので(要登録)、ぜひとも詳細をご覧ください。 特設サイト→ http://allfield.mystrikingly.com/

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~お知らせ~

<第三弾 全分野結集型シンポジウム 『 学問の評価とは? 』> 参加者募集中

学術界においては、相変わらず「評価」の嵐が吹き荒れています。といっても決して「評価」が悪いわけではなく、評価の目的が熟慮なき序列付けや予算配分の管理ばかりであることが問題なのです。その一方、評価の嵐に不満をもちつつも、その相対評価を跳ね返すだけの絶対評価、いうなら学問の価値を私たち研究者は明確に保持し、研鑽しあっているでしょうか。

第三弾の全分野結集型シンポジウムでは、「学問の評価」を考えることを切り口とし、学問の絶対的な価値そのものに迫ってみたいと思っています。

なお、この他ZOOMにて遠隔参加する研究者は、各分野から2,3名づつ合計50名!

・3種類の参画方法

a) まだ空席ある研究分野にて「研究者」としてZOOM参加
b) 当日会場にて視聴(先着30名)
c) Webライブ中継を視聴(申し込み制)

●日時 2020年3月4日(水)13~18時

●場所 Impact HUB Kyoto 京都市上京区油小路中立売西入ル甲斐守町97 西陣産業創造會舘(旧西陣電話局)2・3階

アクセス

● 申し込み&詳細&ZOOM参画研究者一覧 http://allfield.mystrikingly.com/

< ご支援のお願い >

上記の趣旨にご賛同や共感頂けるのであれば、なにとぞ応援を!

上記シンポジウムを開催するに当たり、クラウドファイティングを実施しております。3000円から様々なリターンをご用意しております。

前回の全分野結集型シンポジウム「学会って、意味なくない?」の議事録送付や、アリストテレスから始まりフンボルトの近代の大学の形づくり、そして現代の大学形成までを偉人や名著の紹介と共に振り返る「30分de学問論」の講義配信、あるいは企業向け特別講演「流れる時代と流れない思考ー学問の観点からー」の実施など。

クラウドファンディングのサイトAcademist

https://academist-cf.com/projects/170?lang=ja

ぜひとも、一度、上記サイトをご覧下さい! 毎回必死でやっております。ご支援、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

【お問い合わせ窓口】京都大学学際融合教育研究推進センター准教授・宮野

Tel:080-7008-7664(miyano.naoki.2n☆kyoto-u.ac.jp)☆を@に変えてください。

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宮野 公樹 (みやの なおき)

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。専門は学問論、大学論(元は金属組織学)。2011年4月ー2014年9月まで総長学事補佐、加えて、2010年10月ー2014年9月まで文部科学省研究振興局基礎基盤研究課参事官付(ナノテクノロジー・材料担当)学術調査官を兼任。博士(工学)。近著「学問からの手紙―時代に流されない思考―」(小学館)。

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(編集後記)

「バチが当たる」久しぶりに聞きました。最近ことわざを使う会話が少ない気がします。
あ、ありましたね「鯛(たい)は頭から腐る」。これ「魚は頭から腐る」をもじったもの。
とはいえ、間違っても(たい)は「体(からだ)」の(たい)ではないと思いますが…。

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