【No.969】シリーズ市民会議に参加して(1) ~「市長」から郵便が届いた日~|「川西市 まちの宝物サポート隊」のメンバー 光本芳子氏|
2020.07.23
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構想日本メールマガジン【No.969】 2020.07.23 発行

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<目次>

【1】今後の活動予定

 総合計画の策定を目的に鴨川市で【住民協議会(かもがわ市民会議)】開催 7月26日(日)

【2】お知らせ

(1) 「コロナとの付き合い方」オンライン自分ごと化会議 第2回

(2)いま <車中泊という避難所の可能性>「車中泊を少しでも安全に過ごす」3か条

(3)『なぜ君は総理大臣になれないのか』大島新監督インタビュー Yahoo!ニュースオーサー記事 

【3】巻末寄稿文

シリーズ市民会議に参加して(1) ~「市長」から郵便が届いた日~

「川西市 まちの宝物サポート隊」のメンバー   光本 芳子

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【1】今後の活動予定
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総合計画の策定を目的に鴨川市で【住民協議会(かもがわ市民会議)】開催

無作為に選ばれた市民3,000人にアンケートを送付。回答結果から議論のテーマを設定。

【テーマ】「働きがいのある仕事づくり」「生活を支える交通」「子育て子育ち環境づくり」「みんなで考える防災対策」

総合計画を、上記3,000人の中から応募のあった多様な市民が中心になって作る。
鴨川市史上初めての試みです。

【日 時】7月26日(日) 13:00~16:00(予定)(開催延期した7月4日の振替)

【会 場】鴨川市役所(千葉県鴨川市横渚1450)

※新型コロナウイルス感染症対策のため、見学者が多数の場合、別室でのモニター中継の方へご案内することがあります。
☆会場に関する問い合わせ先 経営企画部経営企画課(電話:04-7093-7827)

詳細は、鴨川市HPをご覧ください。
http://www.city.kamogawa.lg.jp/i/soshiki_ichiran/hisyokouhouka/info/shinokeikaku_sesaku/sougou_keikaku/1593131444126.html

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【2】お知らせ
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(1)「コロナとの付き合い方」オンライン自分ごと化会議 第2回 7月5日(日) 実施

「自分ごと化会議」参加経験者9名、ナビゲーターに福嶋浩彦氏(元消費者庁長官他)、代表の加藤秀樹、コーディネーターを伊藤伸が務め、福嶋氏から問題提起後、活発な議論が行われました。

テーマ「コロナから見えてきたこと」

~開催後の参加者からの感想~

・この変化や生きにくさは自分だけではないんだ、と思えた。
・明日をどう前向きに過ごそうか考える元気をもらえた。
・コロナよりも人間の方が怖くなることのないよう気を付けなければいけないと思う。
・情報を適切に扱い、コロナについて一人ひとりが上手に向き合いながら生活したい。
・異なる地域の人達と顔を見て話ができ、自分の考えにがんじがらめになっていたのをほぐしてもらえた。

~共有事項~

1.一つの現象で判断せず、なぜそうするのかを考える。結論だけを押し付けない。
2.人(環境)によって気の遣い方やリスクは違う。
身近に感染リスクの高い人がいる場合(介護等の現場を含む)、感染リスクを下げる努力は必要。但し、リスクを0にすることのみが正しいわけではない。
3.絶対の情報はない、また、正義は一つではないことを認識する

次回、第3回は8月末ごろを予定しています。詳細は、HPやFBで公表しますので、ご期待ください。

こちらから動画をご覧いただけます →  https://www.youtube.com/watch?v=ZYh6NvBn9p8&feature=youtu.be

詳細はこちら 構想日本HPへ →  https://www.kosonippon.org/wp-manager/online_2/

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(2)「車中泊を少しでも安全に過ごす」ために必要な3か条 <車中泊という避難所の可能性>

コロナ禍の感染予防、プライバシー保護などの観点からも、車中泊という避難の可能性をお伝えします。
車中泊は、エコノミー症候群を予防できれば、とても有効な避難の1つです。

<注意点>

・寝る場所はフラット(水平)にする。(タオルや衣類で凹凸を埋める)
・水分補給と、適度な運動・マッサージ・ 着圧タイツの使用
・足を下に落として長時間同じ体勢で過ごさない(寝ない)

※注:大雨の危険がある中での車中泊はおやめください。災害発生後の避難生活としての車中泊の提言となっています。

他にも車両の間隔を保つ、在宅避難者と同じ扱いにするなど、気配りは必要ですが、今後は有効な避難のあり方になると思います。

今後のメルマガ寄稿文執筆予定の山崎水紀夫様より頂戴したお話です。
今、少しでもお役に立てる情報をお届けしたいと考え、再掲しています。

ご関心のある方は、下記をご参照ください。

車中泊避難支援提言 →  https://sansuibousai.com/syachuhaku_training/ の「車中泊訓練用資料(PDF)」P.16.17 をまずはご覧ください。

山崎水紀夫様のFB→  https://www.facebook.com/mikio.yamasaki.16/posts/1645760548913802

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(3) Yahoo!ニュースオーサー記事

総括ディレクター 伊藤 伸

◇2020年 6月26日 日本の選挙を映し出す『なぜ君は総理大臣になれないのか』大島新監督インタビュー

「映画だと誰かに頼まれているわけではないですし、今回も撮り始めていつ終わらせるかっていうのはまったく考えていませんでした
全文はこちら →  https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20200626-00185182/

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【3】シリーズ市民会議に参加して(1) ~「市長」から郵便が届いた日~

「川西市 まちの宝物サポート隊」のメンバー   光本 芳子
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私は勤め人であり、主人の親と昨年成人をむかえた息子の5人住まいである。
その日、いつものように仕事から帰ると食卓の上には市からの郵便物が置いてあった。
見ると差出人は市の「政策創造課」からである。このような郵便物はだいたい主人宛ではないのか。
しかし、あて名が私だ。

「何だろう?」と思いながら開封し確認すると、『「かわにし市民会議」参加候補者の皆様 川西市長 越田 謙次郎』とあった。「第2次地方創生総合戦略」を策定するための市民会議について参加の意向を確認するもので、市民を無作為で抽出して郵送をしており、その参加の有無を尋ねる内容だった。

川西市の人口は約15万人。その対象の中の2000人を選出し、さらに参加の意向を示したメンバーで市民会議を開催するらしい。私は迷わず「参加」に印をした。

なぜなら、私は以前兵庫の別の市に住んでいたが、(宝塚のような隣接の市ではないが)同じ兵庫県であるにもかかわらず、「かわにし」といわれても正直、頭の地図上にはどの辺りなのか浮かびづらいのが川西市であった。

例えば、川西を縦に走る能勢電鉄の平野駅付近に「三ツ矢サイダー(R)」の記念館がある。

私は川西に来てはじめて三ツ矢サイダー(R)は川西市が発祥の地だと知った。衝撃であった。なぜ生まれ育った地域から近いこの地のことを私は知らなかったのだろうと、日頃から思っていたのだ。

近隣であれば神戸市の有馬温泉では炭酸せんべいも土産の定番で有名である。
そういえば、川西の土産となるようなお饅頭や物産を駅付近で見かけた記憶がない。

いまでも電車で大阪市内に通勤しているが、以前住んでいた土地からはJR川西池田を通過して大阪駅に通っていた。そうだ川西池田は私にとって「通過」駅であり降りてわざわざ観光を、という気持ちにはなったことのない住宅都市、それが川西なのか、果たして今後もそうなのか。駅の付近にはビジネスホテルはなく、マンションが建っている。今後もずっとそうなのか?

“川西市の今後の「戦略策定」というものがどのように行われるのか、見てみたい”
これが市民会議に参加を決めたときの私の素直な気持ちだった。

2019年6月15日、「第1回 かわにし創生総合戦略推進会議」が市役所で開催された。
市民会議に参加の意向を示したのは抽出2000名の内、163名

暑さも増してきた新緑の季節。市役所の玄関口にはいつもと違ったカジュアルな服装で職員が市民を笑顔で迎えていた。平日が勤務で本来なら休みのはずの土曜日、それでもみなさんきびきびと動いていた。

市民はといえば、子供を抱いた若いお母さん、制服姿の高校生、ハットを被ったお年を召した紳士、私のような中年世代の婦人など、さまざまな方が市役所の正面玄関をくぐった。職員に資料のおかれた椅子へと案内され、それぞれ腰をおちつけ皆はじまりを待った。

会場の前方には「かわにし市民会議」の文字と『自分ごと化会議 私に関係ある?ある!』が大きく掲げられていた。

いよいよ会議は開催され、市長の挨拶がはじまった。
越田市長はとかく真剣な面持ちで語り、中盤に「玉子焼き」の話をされたのだ。

“従来と同じやり方をしていくと同じような未来しか描けない。
やり方を変えようと思った。誤解をおそれずにいうなら”、と前置きをし、

“今までの市民参加は、卵料理に例えて言うならば、玉子焼きを作ったあとで味はどうですかと聞くのが、これまでの市民参加。あとで甘いとか、辛いといったところで、もう砂糖を入れて甘くなった玉子焼きを辛口に変えることはできない。
せいぜい玉子焼きのその脇に、トマトを置こうか、キャベツを置こうか本質とは関係のないところで意見を聞くのがこれまでの市民参加ではなかったか、私はそれを変えたいと思った。

皆さんと新しい時代を一緒に作っていくために、どんな料理をつくっていくのか、みなさんと一緒に考えながら、一緒に味付けに悩みながら新しい時代をデザインしていきたい。(抜粋)”。
深い決意の言葉だった。

政策創造課の的場課長は、市の現状についてデータを元に説明にたった。
交通体系は大阪から電車で約20分の圏内でよい立地であること、しかし今後は(他市もかかえる悩みのひとつでもある)市民の構成比率が高齢化し税の減収となることなど、現状と課題について知ることができた。

続いてメガネをかけた青年が挨拶をされた。構想日本の伊藤さんであった。
元気があふれていて笑顔が多く、なにかワクワクすることを私たちに教えてくれそうな、そんな期待がもてる風貌だった。伊藤さんは、「かわにし市民会議」のディレクターという立場で話をされた。
丁寧な説明の中で「他人ごと」から「自分ごと」へ、と何度も仰った。

それは、「公」の範囲というのは、見て見ぬふりをできる「自分と関係ない他人ごと」ではなく自分と確実に関係があるものだと直感的に伝わるフレーズだった。
若い世代はもちろん、すべての世代の生活に直接影響があるもの。これを自分のなかで再認識することができた瞬間だった。(つづく

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光本 芳子(みつもと よしこ)

WEBデザイナー、WEB制作会社に勤める50代主婦。
兵庫県川西市在住。市民歴は5年だからこそ見える市の良いところ悪いところ。
犬が好き。趣味は下手なギターと気が向いたときに絵を描くこと。
2019年開催の「かわにし市民会議」に選出される。のちに同会の有志で「まちの宝物サポート隊」を結成メンバーとなる。2020年5月、コロナ禍の影響で外出が制限される期間中に子供たちや家族のコミュニケーションツールとして使ってもらいたいと「川西ふるさとカルタ」を有志で作成、市が公開。

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本日の執筆者様をはじめ「文化・歴史の活かし方」班の有志で、「まちの宝物サポート隊」を結成。そして、そのメンバーが中心となって「川西ふるさとカルタ」を作成しました。

<川西市の総合戦略策定の提案が実現>
・「まちの宝物サポート隊」 結成
・「川西ふるさとカルタ」 作成

川西ふるさとカルタ こちらから→  https://www.city.kawanishi.hyogo.jp/shiseijoho/gyozaisei/1008787/1008790/1011096.html

川西市以外の皆さまも、是非、読み札、絵札を印刷し、切り取って遊んでみてください。
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(編集後記)

GoToキャンペーンは、元々コロナ収束後の地域活性化が目的だったかと思います。
事業も、「Travel」の他に「Eat、Event、商店街」など多岐にわたっています。
GoTo Travelは開始を前倒しして昨日から始まりましたが、今現在「コロナ収束後」ですか?

先週は、メルマガをお休みしました。
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