メールマガジン

【No.972】「災害発生後の避難生活における車中泊支援の必要性」第1部|高知防災プロジェクト代表、さんすい防災研究所代表 山崎水紀夫氏|

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構想日本メールマガジン【No.972】 2020.08.13 盆の迎え火 発行

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<目次>

【1】各地からの現場レポート

  防災対策などをテーマに「かもがわ市民会議」第1回の様子

【2】今後の活動予定

 「かもがわ市民会議」第2回は8月22日(土)13:00~ 千葉県鴨川市

【3】お知らせ

 ~今だから考えたい、一人ひとりが担う公共~ Yahoo!ニュースオーサー記事

【4】巻末寄稿文

「災害発生後の避難生活における車中泊支援の必要性」第1部

高知防災プロジェクト代表、さんすい防災研究所代表 山崎 水紀夫

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【1】各地からの現場レポート
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みんなで考える防災対策などをテーマに「第1回かもがわ市民会議」千葉県鴨川市

【鴨川市総合計画】の策定に向けて、かもがわ市民会議を開きました!

テーマは4つ。
『働きがいのある仕事づくり』『生活を支える交通』『子育て子育ち環境づくり』『みんなで考える防災対策』

~意見抜粋~

◯医療、福祉分野での求人はあるが、それ以外の就職先が少ない。
◯公共交通が充実しているとは言えず、免許証を返納した後の移動手段が不安。
◯鴨川は子育てしやすいと思う。子どもがずっといたいと思える環境づくりができれば良いと思う。
◯昨年の台風等を経験した結果、緊急時には張り紙などによる情報提供が効果的ではないかと感じた。

詳細はこちら → http://www.kosonippon.org/kamogawa_2020_01/

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【2】今後の活動予定
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総合計画の策定を目的に鴨川市で【かもがわ市民会議(住民協議会)】第2回 開催

無作為に選ばれた市民3,000人にアンケートを送付。回答結果から議論のテーマを設定。

【テーマ】「働きがいのある仕事づくり」「生活を支える交通」「子育て子育ち環境づくり」「みんなで考える防災対策」

総合計画を、上記3,000人の中から応募のあった多様な市民が中心になって作る。
鴨川市史上初めての試みです。

【日 時】8月22日(土) 13:00~16:00(予定)

【会 場】鴨川市役所(千葉県鴨川市横渚1450)

※新型コロナウイルス感染症対策のため、見学者が多数の場合、モニター中継のある別室へご案内することがあります。
☆会場に関する問い合わせ先 経営企画部経営企画課(電話:04-7093-7827)

詳細は下記をご覧ください。

構想日本HP  http://www.kosonippon.org/kamogawa_2020/
鴨川市HP  http://www.city.kamogawa.lg.jp/soshiki_ichiran/hisyokouhouka/info/shinokeikaku_sesaku/sougou_keikaku/1596076185024.html

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【3】お知らせ
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(1)Yahoo!ニュースオーサー記事

総括ディレクター 伊藤 伸

◇7月30日 今だから考えたい、一人ひとりが担う公共 ~スーパーの牛乳から「公益性」を考える

「住民自身が世の中を担っていく仕組みを作っていく。これが本当の民主主義。」

全文はこちら →  https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20200730-00190878/

オーサーコメント →  https://news.yahoo.co.jp/profile/author/itoshin/comments/

◆「このまま若手官僚がいなくなれば、国民生活に影響が出るおそれ」国会の慣習、コロナ対応…霞が関の過酷な労働実態(ABEMA TIMES)

「政治は「改革」をしたがる。しかし、具体的な「改革」を行えば、国民にとってサービス水準の低下、負担の増大の可能性もある。

◆東京の新規感染者は309人 8日連続で200人超え(FNNプライムオンライン)

「把握しやすい新規感染者数のみ先に出しているとも考えられるが、問題の本質を伝えることこそがメディアの役割ではないだろうか。」

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【4】「災害発生後の避難生活における車中泊支援の必要性」第1

高知防災プロジェクト代表、さんすい防災研究所代表 山崎 水紀夫

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コロナ禍での災害発生時の避難所の課題が連日報道されている。私の提言は、災害発生後の避難所生活においては選択肢の1つとして、車中泊支援を検討すべきということだ。※

車中泊=エコノミークラス症候群と言われるが、車中泊者増加の現実に目を向け、リスクが高いからこそ、自己責任で放置せず支援を行うべきである。また、車中泊のリスクのみを喧伝するのではなく、他の避難所との相対評価をすべきで、体育館での避難生活より、車中泊が対策によってはリスク軽減が可能というのが私の主張だ。

体育館は「温度・湿度・衛生管理」を3大課題としているが、阪神淡路大震災以降25年経過しても改善は図られず、震災関連死の主要な原因とされる。そして今後も改善の見込みはない。

一方、車中泊は専用駐車場に車中泊者を集約。

1水平な状態を保てる者にのみ許可、
2医療用着圧ストッキングの着用(備蓄)、
3医師による巡回支援、
4こまめな運動と水分補給 で対策可能な課題だ。

自己責任で放置するのは「支援をしてそこで何かあると困る」という意識が透けて見えてしまう。「危険だからやめて」と言うのと、現実を見て支援を行うことのどちらが実効性があり、住民の命に向き合うことかを、今一度問いたい。

過去においてもペット連れ、プライバシーの無さから、避難所に行かず車中泊を選択する人は多くいたが、熊本地震ではグランメッセ熊本に2000台以上の車中泊者が集まり、NPO・NGOが支援を行った。余震が相次ぎ不安になった住民が車中泊に流れたのだ。熊本地震の車中泊の全体像は未だに把握できていないと言われる。

そこにコロナ禍だ。コロナ禍における体育館は限界がある。

私は22の災害支援経験があるが、どの災害も例外なく、最初は雑魚寝でスタート、数日して間仕切りや段ボールベッドが配置される。間仕切り、段ボールベッドはその大きさ故に保管、配送に課題があり、迅速・柔軟な対応ができない。避難所が分散すればなおさらで、初動で躓くことになる。

そうした環境を嫌い、車中泊者が増えるのは自明の理だ。環境・防災研究所の意識調査では、コロナ禍が避難行動に影響を与えると回答とした人が7割、内4割は車中泊を選択するという結果からも見てとれる。

南海トラフ地震のリスクが高まった時に出される「臨時情報」は、避難に時間的ゆとりがあることから、沿岸部の住民は自家用車で大挙して高台や山間部に避難するだろう。指定避難所の収容キャパを大幅に超えることは言うまでもない。

つまりコロナ禍に関係なく、車中泊者への支援は避けることのできない、いずれは向き合わなければならない問題なのだ。

※車中泊支援の提言は災害発生後の避難生活であり、緊急避難は含んでいません。

(提言書と訓練資料は https://sansuibousai.com/syachuhaku_training/

以下、次号~車中泊者の法的位置づけと、受け入れ訓練から見えてきたこと~

<参考>

山崎水紀夫氏監修

災害ボランティア活動におけるコロナ対策動画 こちらから→  https://www.facebook.com/mikio.yamasaki.16/posts/1671504396339417

山崎水紀夫氏のFB→  https://www.facebook.com/mikio.yamasaki.16/posts/1645760548913802

車中泊避難支援提言 →  https://sansuibousai.com/syachuhaku_training/ の「車中泊訓練用資料(PDF)」P.16.17 をまずはご覧ください。

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山崎 水紀夫 (やまさき みきお)

高知防災プロジェクト代表、さんすい防災研究所代表。1964年高知県生まれ。高知県庁で35年間勤務し2020年3月末で早期退職。公務外で22の災害で災害ボランティアセンター(以下VCに略)運営支援者として被災地支援を行う。
通称:水危男。高校時代に2度の水難(一度は人命救助表彰)を経験。日本初の水害VC(福島・栃木・高知)のVC代表を務め、水危男の異名を持つ。祖父は村長として激甚災害指定を受ける水害の激務で現職死亡(昭和40年)。

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(編集後記)

憲法53条に基づく臨時国会の早期開会要求に対し、 与党は10月末以降と示唆。
英国のEU離脱により日英通商協定が大筋合意した場合の承認手続きのため。
新型コロナ対策やその予備費の使い道、豪雨災害の対応のためですらないようです。

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