【No.988】代表コラム(15)「ポスト・コロナ=ポスト・トランプ=これから30年間の世界と国のあり方について考えよう 第二弾」 | 代表 加藤 秀樹|
2020.12.10

【No.988】山極寿一氏推薦。待望の一冊「ツルツル世界とザラザラ世界」著:加藤秀樹、上梓。

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構想日本メールマガジン【No.988】 2020.12.10 世界人権デー 発行

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<目次>

【1】お知らせ

「ツルツル世界とザラザラ世界 世界二制度のすすめ」加藤秀樹(著)12月7日発売

【2】今後の活動予定

(1)「(仮称)自治振興条例」策定のための自分ごと化会議スタート!12月12日(土) 京都府長岡京市

(2)「まちづくり構想福知山」策定のための市民懇談会 始動!12月13日(日) 京都府福知山市

(3) 琴浦自分ごと化会議(3)~町民と考える持続可能な地域交通~12月13日(日) 鳥取県琴浦町

【3】代表コラム(15)

「ポスト・コロナ=ポスト・トランプ=これから30年間の世界と国のあり方について考えよう 第二弾」

構想日本 代表  加藤秀樹

【4】ご紹介

「藤田早苗さん講演会」

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【1】お知らせ

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山極寿一氏(京都大学前総長)推薦文より「これは『生き物としての人間』を中心に据えた 新しい国、世界の提案だ」

構想日本 代表 加藤秀樹が、満を持して皆さまへお届けします!

“コロナ後”含めて、世界中で次の時代の「国の形」「世界の形」が求められていますが、誰もまだそれを示せていません。「世界二制度」「動物としての人間復活」など加藤が“妄想”という大構想は実は構想日本の日々の地道な活動に裏付けされたものです。

これからの社会に必ず大きいインパクトを与える指針の書です!

「ツルツル世界とザラザラ世界 世界二制度のすすめ」 加藤 秀樹 (著)

本書は、格差や貧困から民主主義の危機、地球温暖化にいたるまで様々な現代社会の弊害を貫く原因を整理し、これからの「世界の仕組み」「日本の仕組み」「私たちの生き方」のデッサンを具体的な事例を交えて示します。これからの生き方を模索している人、政治や経済の将来を考えたい人、地域を元気にしていきたい人などに是非、読んでいただきたいです。

構想日本HP → https://www.kosonippon.org/wp-manager/book20201207/
Amazon書籍販売 ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B08PL2VS1G/

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【2】今後の活動予定

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(1)「(仮称)自治振興条例」策定のための自分ごと化会議スタート! 12月12日(土)

長岡京市では、市民と行政がお互いのニーズや課題を共有し、新しいまちづくりを考える「(仮称)自治振興条例」を策定します。
策定の方法は、自分ごと化会議(住民協議会)と条例検討委員会がリレー方式で検討を重ね、自分ごと化会議の提案書を基に条例化していく予定です。

自分ごと化会議in長岡京(第1回)

【日 時】12月12日(土)13時~16時
【場 所】バンビオ(京都府長岡京市神足2-3-1)JR長岡京駅前
【テーマ】「環境保全」「防災・防犯」「高齢者」「こども・子育て」

問合せ先:長岡京市市民協働部自治振興室市民参画協働担当(TEL:075-955-3164)

詳細はこちら → https://www.kosonippon.org/wp-manager/nagaokakyo_2020/
長岡京市HP → http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000010213.html

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(2)「まちづくり構想福知山」策定のための市民懇談会 始動! 12月13日(日)

福知山市では、無作為に選ばれた市民が中心となって「まちづくり構想 福知山」を策定します。
福知山市民懇談会には、市の若手有志職員が入り、4つのテーマを市民と共に議論します。

福知山市民懇談会(第1回)

【日 時】12月13日(日)13時~16時30分
【場 所】福知山公立大学(京都府福知山市堀3370)
【テーマ】「安心して快適に過ごせるまち」「子育てのしやすさと学びのまち」「健康で生きがいのあるまち」「産業振興と発信力のある魅力あふれるまち」

問合せ先:福知山市役所市長公室経営戦略課(TEL:0773-24-7030)

詳細はこちら → https://www.kosonippon.org/wp-manager/fukuchiyama_2020/

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(3)琴浦自分ごと化会議(3)~町民と考える持続可能な地域交通~ 12月13日(日)

琴浦町ではバスやタクシーの運転手不足が深刻になるなど、地域交通をどのように維持、存続していくかが大きな課題となっています。
地域における交通のあり方について町民の皆さんと一緒に考えます。

琴浦自分ごと化会議(第3回)

【日 時】12月13日(日)13:30~16:30(予定)
【場 所】赤碕地域コミュニティセンター 2階 多目的ホール(鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1140−1)
【テーマ】琴浦町の交通のあり方

※会場に関するお問い合わせ:琴浦町役場企画政策課(電話:0858-52-1708)

琴浦町HP →  http://www.town.kotoura.tottori.jp/docs/2020090700053/

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上記 自治体すべて

【参加費】無料 (事前申込み不要、出入自由)
※新型コロナウイルス感染症予防に、当日の検温、マスク着用等にご協力ください。

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【3】代表コラム(15)「ポスト・コロナ=ポスト・トランプ=これから30年間の世界と国のあり方について考えよう 第二弾」

構想日本 代表  加藤秀樹
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少し間があきましたが、前回の私の寄稿の続きです。

この間何人かの方からご意見をいただきました。有難うございます。

また、私が構想日本を始めて以来、考え、また体験してきたことをまとめた本が、昨日Amazonで発売されました。この欄で書いていることを、具体的な例を交えてていねいに書きましたので、是非お読みください。

さて、前回に続きグローバル化についてですが、私は二種類あると考えています。一つは人間の出現以来のもの、いわば「性(さが)」によるものです。もう一つは第二次世界大戦以後、経済理論に基づいて進めてきた経済の「自由化」によってもたらされた「人為的」なもの。

現在私たちが直面している問題は、この後者の結果であるものがかなりあると私は思うのです。自由化は過去70年間にわたって物、サービス、投資、金融、労働と着実に進んできました。世界の多くの国が経済成長を遂げ、私たちの生活も豊かになりました。それとともに、グローバル化も進みました。東西冷戦の終了やIT技術の急速な普及もこれを後押ししています。

自由化、グローバル化は私たちに大きい恩恵をもたらしたと同時に、一方で、すぐには見えにくい弊害も、じわじわと積み重ねていたのです。とりわけ、資本、金融、労働力の自由化は、格差や分断、生活習慣や宗教の異なる人の間の差別、対立を大きくしました。地球温暖化も弊害の一つです。

そして私が最も深刻なことだと考えるのは、世界のほぼすべてが、自由化、経済成長を前提として回るようになったことです。一定以上の成長を前提とした生活、企業経営、国家運営。これが世界の「システム」となって回ると、人も、企業も国も一人だけ「その外に出る」ことができなくなる。

民主主義国家と呼ばれる国の政治は今や、大なり小なり大衆迎合的ですから、国民に対する行政サービスは拡張傾向にあります。日本は先進国の中でも、経済成長“慣れ”が大きい国でしたから、国民の政府に対する期待、依存も大きい。そこで安倍政権のように、翌年の物価上昇と成長率を常に現実以上に高く設定して、財政金融政策のアクセルをふかし、政府の予算を膨らまし続けるということになるのです。

そのツケは、数字としては国の財政の悪化として表れます。日本政府は世界最大の債務を負い、重大な問題ですが、私はもう一つ数字では分かりにくい深刻な社会問題があると思います。

それは多くの日本人の社会ストレスです。

経済成長は突き詰めると国民ひとりひとりの労働の結果生み出されるものですから、ITとかAIなどを含め、技術革新が労働を楽にしてくれる面があるにしても、やはり労働の強化は否定できません。特に、社会的に弱い人にほど、しわ寄せが大きく行きます。

このように考えると、今や自由化、経済成長、グローバル化などが私たちにもたらすプラス、マイナスはどちらが大きいのか、きちんと考えないといけないと思います。もちろん人によって大きく違います。単純化すれば、強者にはプラスが大きく、弱者にはマイナスが大きいということでしょう。

だとすれば、私たちがこれからすべきことは、何なのか。

次回以降、そんなことをご一緒に考えていきたいと思います。

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします) info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として今後HPに掲載予定です。また、メルマガにて抜粋掲載をさせていただくこともございます。
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匿名、ハンドルネームをご希望の場合は必ず明記してください。なお、盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。

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【4】ご紹介

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「藤田早苗さん講演会」

これまで秘密保護法や共謀罪、日本の表現の自由の現状を国際社会に伝えてきた、イギリス在住で国際人権基準の研究者である藤田早苗さんが2020年12月に一時帰国し、全国各地で講演を行います。
詳細はこちら→ https://hyogen-tsutaeru.jimdo.com/

○大阪「世界からみた日本のヒューマンライツ:メディア・新型コロナ・女性・貧困・差別」
日時:2021年1月9日(土)14:00~(13:30開場)
開場:大阪市中央公会堂 大会議室
定員:56名(当日のコロナ感染の状況により定員数の変更の場合あり)
※カンパ制  連絡先 25bun64bun@ezweb.ne.jp 文箭(ぶんや)まで

○大阪「世界から見た日本の人権 表現・報道の自由、ジェンダー、貧困、移民+」
日時:2021/1/16(土)13:30~15:30
会場:岸和田市立男女共同参画センター
定員:60名(申込不要・当日先着順)
主催:岸和田女性会議 お問合わせ:080-4984-5226

○オンライン学習会「日本を外から学ぶ学習会」 テーマ「日本の貧困問題」
日時:2021年1月23日19:00~(日本時間)
登壇者:奥田 知志氏(NPO法人抱樸理事長)、藤田 早苗氏
参加費:3ポンド(約400円) ZOOMにて開催 詳細は後日
学習会FBページ:https://www.facebook.com/japanfromoverseas/

○東京 藤田早苗氏学習会(仮)
日時:2021年1月31日14:00~16:00(予定)
会場:入新井図書館(東京都大田区大森北1丁目10-14)
主催:連絡先:フェアな民主主義(03-6303-8671)
活動の詳細はこちら → https://hyogen-tsutaeru.jimdofree.com/

上記、ご来場の際はマスクの着用をお願いします。
発熱や咳、喉頭痛などの症状がある人は来場を控えてください。

☆彡☆12月4日に行われたオンラインセミナーが視聴できます☆彡☆

「日本は本当に自由な国なのか?」~国連自由権規約委員会にNGO共同レポートを提出~

登壇者:望月衣塑子氏、藤田早苗氏、海渡雄一氏、近藤ゆり子氏
Youtube URL → https://www.youtube.com/watch?v=k-Fi1KHA02M&feature=youtu.be

■カンパのお願い■ 情報を集めて発信するには、先立つものも必要です。ご協力をいただければ幸いです。
郵便振替
口座番号:00870-7-216543
〇八九(ゼロハチキュウ)店 当座 0216543
加入者名:日本の表現の自由を伝える会

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(編集後記)

今日は世界人権デー。残念ながら日本は「人権後進国」と言われているそうです。
一例として、国際人権法に「個人通報制度」があるのですが、私達は使えません。
個人通報制度を定めている自由権規約や女性差別撤廃条約などを批准していないからです。

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